義妹になったクラスの氷姫が俺にだけ甘えてくる。元お嬢様な彼女はひとりじゃなにもできないらしい

義妹になったクラスの氷姫が俺にだけ甘えてくる。元お嬢様な彼女はひとりじゃなにもできないらしい

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-07-12
โดย:  白玉ぜんざいยังไม่จบ
ภาษา: Japanese
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僕、橙原郁人に義妹ができた。 紹介されたのは、なんと学校で氷姫と呼ばれている白鷺有紗で。 家で見せる一面は、学校で見る冷たい雰囲気とはまるで別人のように思えて。 彼女が氷姫となっていたのには、どうやら理由があるらしいんだけど……。 それはそれとして、大企業の娘から一般庶民の娘へとジョブチェンジした彼女には、できないことがたくさんあって。 義母である紗苗さんから、彼女のことをよろしくとお願いされたんだけど、うまくやっていけるのだろうか。

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บทที่ 1

第1話 橙原郁人と白鷺有紗

 文化祭の真っ只中。

 僕、橙原郁人《とうはらいくと》は迷っていた。

「ねえねえ、君可愛いね。オレらと遊ばない?」

「男二人で寂しいんだよね、せっかくのお祭りなのに。君も一人で寂しくない?」

 見るからに不良な男二人。不良とはなんぞ、という人に見せたいくらいにテンプレな容姿をしている。

 明るく髪を染めてピアスを見せびらかす男と、ズボンをそれはもう下げに下げてパンツ見えてまっせってなっているロン毛の男。

「大丈夫です。あなたたちに興味ありませんので。失礼します」

 そして、ナンパされているのが白鷺有紗。僕のクラスメイトだ。関わりはなく、会話なんて一度だってしたことがない。

 けど、それは別に僕が陰キャコミュ症クソオタクだからというわけではない。決してない。断じてない。

 白鷺有紗《しらさぎありさ》は誰に対してもそうなのだ。

 その容姿の良さから告白が絶えない時期もあったけど、問答無用に返り討ちにしていたし、日常的にも男女問わず近づく相手には冷たい態度で応じる。

 気づけば彼女の周りには誰もいなくなり、ついたあだ名は――氷姫。

 綺麗な長い銀髪。

 宝石のように澄んだ碧眼。

 態度だけでなく、そういう常人離れした容姿もあってのあだ名なのかもしれない。

 おっと、話が逸れたな。

「いやいや、そんなこと言わずに。ね?」

「絶対に楽しいからさ。保証するって」

 白鷺の態度に怯むことなく、どころか、さらに追加攻撃を仕掛けていくとは中々見上げた根性じゃないか。

 僕ならさっきの一言で一発KO確実だ。いやそもそも、ナンパする度胸なんかないので不戦敗である。何の勝負だよ。

「だから、興味ないって言ってるじゃないですか!」

 白鷺が声を荒げた。

 僕はその反応に思わず目を見開く。

 冷たいというか、クールというか、彼女はとにかく感情というものを表に出さないものだとばかり思っていたからだ。

 しかも、その表情には僅かな怯えが見えた。

 いくら氷姫といえど、知らない男からのナンパは怖いようだ。しかも相手は二人だし、見た目も不良だし。普通に僕でも怖い。絡まれたら秒で財布差し出すまである。

 白鷺が掴まれた手を振り払うと、ロン毛の男が分かりやすく不機嫌になる。明らかに自分が悪いのに、だ。

 舌打ちをして、鋭い目つきで白鷺を睨んだ。完全に自分が悪いのに、だ。

「……」

 さて、そろそろ僕がなにで悩んでいるかお気づきの方が出てきてもおかしくないな。早押しクイズなら正解者が続出してることだろう。

 このシチュエーションは、漫画やラノベなんかでよく見る、いわゆる困っている女の子を助けたら云々というやつだ。

 しかも相手は氷姫だぜ。

 僕にだけデレるみたいな展開待ったなしだよ。

 つまり僕はここで助けに入るかどうかを悩んでいたわけだ。

 氷姫のことだから、僕が入らずとも自らの迫力で何とかしてしまうかもしれないと思い、事の次第を見届けていたけど、どうやら厳しかったらしい。

 白鷺も不安よな。

 橙原、動きます。

「おい、そこのお前ら!」

 物陰から堂々たる登場をした僕に、男二人の視線が向けられる。

 なんだこいつ、という視線だ。

 せめてヒーローの登場にたじろぐ悪役くらいの反応はしてくれよ。お前のどこがヒーローの風貌だよって? うるせえよ。

「彼女、困ってるだろ。その辺にしておけ!」

 メガネのブリッヂをくいっと上げて言う。今の僕、もしかして結構カッコいいんじゃないかな?

「は?」

「誰お前」

 面倒くさそうな声色で訊いてくる。

 こういう時はあれだよな、俺はその女の彼氏だ! とか言うのがラブコメの王道だよな。ふふ、まさか僕にそんなことを言う機会があろうとはね。

「僕はその子にょ彼氏だ!」

「……」

「……」

「……」

「……僕はその子の彼氏だ! これ以上しつこいようなら、僕のナックルパンチが火を吹くぞ!」

 勢いで誤魔化す。

 男二人は顔を合わせて盛大な溜息をついて、「もういいわ」「なんかシラケた」と言って、この場を去っていった。

 ど、どうやら上手く追い払えたらしい。

 一時はどうなることかと思ったけど、結果オーライだな。おかげで、氷姫様とのご褒美タイムに突入だぜ。

 白鷺はスタスタと僕の方に歩み寄ってくる。

 そして、目の前までやってきて、じいっと僕の目を見つめてきた。綺麗な瞳だ、まるで宝石のよう。

「橙原くん」

「は、はい!」

 き、来ましたぞ。

 これはあれかな、お礼に文化祭で何かご馳走しますので的なやつかな。ナンパが怖いので一緒にいてもらえますか的なやつかな!?

「助けてくれてありがとうございます。けど、二度と私に関わらないでください」

 ぺこりと頭を下げて、毅然とした態度で行ってしまった。

「……おかしいなぁ」

 僕は一人、首を傾げて呟いた。

 *

 あの文化祭の出来事からおよそ半年ほどが経過したある日のこと。

「……」

 どうして僕が文化祭の出来事を思い出したのかというと、それにはもちろん理由がある。

「お、帰ってきたか、郁人」

 帰宅した僕を待ち構えていたのは、いつもならばこの時間、仕事に行ってて家にはいないはずの父さんと。

 一ヶ月前、父さんと再婚して我が家にやってきた羽鳥紗苗、改めて橙原紗苗さんと。

 そしてもう一人……。

「……橙原くん」

 白鷺有紗が、我が家にいたからである。

 えっと、つまり。

 ……どういうこと?

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