落胤拾っちゃいました。

落胤拾っちゃいました。

last updateHuling Na-update : 2025-06-29
By:  satomiKumpleto
Language: Japanese
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なんでも拾ってくる(動物)息子が拾ってきたのは人間だった。しかもよく見ると、王族のようで。でもここで騒ぎ立てると、面倒なことになりそうだからとりあえず責任をもって育てることにしました。

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Kabanata 1

1話 落とし胤拾っちゃいました。

「コノコヒロッタ」

片言で言えば、許されるものではありません!

「貴方はこの家の次期当主ですよ?それが、なんですか?出て歩いては、捨て猫とか拾ってきて……。この屋敷はもはや動物園のようですよ?世話はほとんど使用人がしていますけど。

拾ったなら、最後まで世話を―――ってあんたその子って、人間じゃない?」

「そうだよ。拾ってほしそうだったから」

「どこで拾ったの?」

「貧民街」

「そんなのいっぱい拾ってほしそうな子の中でどうしてこの子……ん?」

私は息子が小さい時から動物をすぐに拾ってくるから、その動物の背景・性格なんかがわかるようになった。

同様に息子は拾ってほしそうなこの中から一番拾わなきゃいけない子を見つけ出すような能力を身に着けたようだ。頼むから、これ以上は動物を増やさないでほしい。

「この子は―――国王陛下の落とし胤のようねぇ。陛下は知らないみたいだけど、我が家で保護しましょうか」

我が家は、これでも伯爵の爵位を賜っている。通常貴族には専属の医者がいたりするのだが、いかんせんうちには専属の獣医さんがいる。いないと困る。

社交界での我が邸の二つ名は‘どうぶつの森’。

息子が拾ってくるものだから。こんな風になった。猫が多いけど、リスとかもいるから、木も庭にあり、‘どうぶつの森’というのがピッタリ。

私は伯爵夫人ということになるのだけれど、社交界に出ていっても「動物臭い」とか蔑む言葉ばかりを耳にするので極力社交界に顔を出さない。

伯爵は、王宮で文官として働いている。

浮気はしてないけど、ろくに帰ってこないし(忙しいと思っておこう)、気にしてない。

それよりも、今回息子シェイクが拾った子をどうしようか?

今、着ているものは……廃棄だね。汚れているし、ところどころ穴が開いている。シェイクの子供の頃の服を着せよう、とりあえず。

「この子を風呂に入れてあげて」

私は使用人に指示を出した。服の指示も。とっておいてよかった、息子の服。

もう絶対着ない、というか18才にもなって無理がある。体形的に。

風呂で磨けば、流石に王家の血筋だねぇ、キラキラしてる。

髪の色は汚れててわからなかったけど、銀髪のようだ。瞳の色は深い青。王家の色だ。どうしよう?隠さないと絶対バレる。不自由になるけど、眼鏡かけてもらうしかないかなぁ?

「奥様!この子すっごく可愛らしい!」

と、使用人が絶賛するように、顔立ちがしっかりしている。

「成長後は絶対いい男よねぇ?その頃に私はオバサンかぁ……」

と、嘆く使用人までいる。

うーん、王家の子だから成長後は王宮に連れていかれるかもしれないし、わかんない。

現段階で王家に王子は一人いるから、そーっとしておこう。下手に「この子も!」とか言うと命に関わる。

「えーと、名前はなんていうの?私はここの屋敷の女主人、伯爵夫人だよ。あなたを拾ったのは私の息子のシェイク」

「僕の名前はフィルです。6才です」

「あらあら、きちんと自己紹介ができて偉いわ!うちの子なんて6才で出来なかったのよ?きちんとできるようになったのは8才だったかしら?」

「母上、やめてください。フィル、僕がシェイク。18才だよ」

「ここは動物がいっぱいで楽しいですね」

「ああ、全部僕が拾ったんだ」

なんでドヤ顔するのよ?世話をする使用人の手間も考えなさい!

「僕も拾われたの?」

「うん、そうだよ?どうした?」

「そっかぁ、そうなんだ。じつはあのまま、餓死すると思ってたんだ」

「僕はねぇ、一番助けなきゃって子がなんとなくわかるんだ。それがフィルだったんだ」

「へぇ~。助けてくれてありがとう。僕一生懸命勉強とか頑張ってシェイクの役に立つように頑張る!」

使用人の中には「健気ー」と涙ぐんでいるものもいる。

「うん、うちにはいっぱい本もあるし、頑張ってね!」

「コラ、シェイク!あんた自身も頑張りなさい。今後の領地経営の勉強とか執事さんならよーく知っているでしょう?教えてもらったりするのよ」

「「はーい」」

「フィルは自分が好きな事を勉強すればいいのよ」

「えー?シェイクの役に立ちたいから、領地経営の勉強するー。シェイクと一緒がいい」

「これは奥様困りましたね?」

シェイクのためになればいいんだけどなぁ?いずれ王宮と思うと領地経営の勉強はなぁ。

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1話 落とし胤拾っちゃいました。
「コノコヒロッタ」片言で言えば、許されるものではありません!「貴方はこの家の次期当主ですよ?それが、なんですか?出て歩いては、捨て猫とか拾ってきて……。この屋敷はもはや動物園のようですよ?世話はほとんど使用人がしていますけど。拾ったなら、最後まで世話を―――ってあんたその子って、人間じゃない?」「そうだよ。拾ってほしそうだったから」「どこで拾ったの?」「貧民街」「そんなのいっぱい拾ってほしそうな子の中でどうしてこの子……ん?」私は息子が小さい時から動物をすぐに拾ってくるから、その動物の背景・性格なんかがわかるようになった。同様に息子は拾ってほしそうなこの中から一番拾わなきゃいけない子を見つけ出すような能力を身に着けたようだ。頼むから、これ以上は動物を増やさないでほしい。「この子は―――国王陛下の落とし胤のようねぇ。陛下は知らないみたいだけど、我が家で保護しましょうか」我が家は、これでも伯爵の爵位を賜っている。通常貴族には専属の医者がいたりするのだが、いかんせんうちには専属の獣医さんがいる。いないと困る。社交界での我が邸の二つ名は‘どうぶつの森’。息子が拾ってくるものだから。こんな風になった。猫が多いけど、リスとかもいるから、木も庭にあり、‘どうぶつの森’というのがピッタリ。私は伯爵夫人ということになるのだけれど、社交界に出ていっても「動物臭い」とか蔑む言葉ばかりを耳にするので極力社交界に顔を出さない。伯爵は、王宮で文官として働いている。浮気はしてないけど、ろくに帰ってこないし(忙しいと思っておこう)、気にしてない。それよりも、今回息子シェイクが拾った子をどうしようか?今、着ているものは……廃棄だね。汚れているし、ところどころ穴が開いている。シェイクの子供の頃の服を着せよう、とりあえず。「この子を風呂に入れてあげて」私は使用人に指示を出した。服の指示も。とっておいてよかった、息子の服。もう絶対着ない、というか18才にもなって無理がある。体形的に。風呂で磨けば、流石に王家の血筋だねぇ、キラキラしてる。髪の色は汚れててわからなかったけど、銀髪のようだ。瞳の色は深い青。王家の色だ。どうしよう?隠さないと絶対バレる。不自由になるけど、眼鏡かけてもらうしかないかなぁ?「奥様!この子すっごく可愛らしい!」と、使用人が絶賛するよう
last updateHuling Na-update : 2025-06-23
Magbasa pa
2話 落胤の興味
「ところで、領地経営ってなーに?」おーっと、驚くべき基本的な質問がフィルから来た。「領地を経営することなんだけど。うんとね、俺は貴族なわけだけど、貴族は国から‘領地’って土地を与えられてるんだ。そこをうまいこと豊かにすることが領地経営の目的。領地経営がへったくそだと、いい鉱山があったり実り豊かな土地があっても、そこで暮らす領民をうまいこと養えないから税金が集められないでしょ?逆に領地経営が上手だと、多少土地に問題があっても、新しい農耕機械を使ってみるとかそういう工夫をして実り豊かにする、結果的に税金も集まる。貴族は領主って名前で領民から税金を集めるんだ。だから、領地経営が上手な方がいいでしょ?貴族も国にお金を払わないといけないんだ。領地経営が下手くそだったら、破産しちゃうよ。わかった?」「うーん、領地経営が上手な方がみんなが喜ぶってことがわかった」「うん、それでいいよ」フィルは賢いのかそうでないのか判断が難しいですね。「シェイクは領地経営が上手になりたいの?」「そりゃあね。領民の生活も豊かになるし、みんなが笑顔で生活している方が俺は嬉しい」「うん、フィルも頑張ってシェイクの役に立てるようになるー」うーん、俺がフィルの役に立たなきゃって時が来るかもなんだけどなぁ。「ほっほっほ、お若いですな。ではこのバースがスパルタで領地経営についてとその方法を叩き込みますぞ?」―――そして10年が経ったフィルは16才、俺は28才。バースは……年齢不詳。俺に最近は世継ぎと言う。その前に婚約だろう?「シェイク様、婚約をしてはどうですか?」「フィルまで言うのか?バースの手先か?」「鶏の手羽先は美味しいですよね?」どうしよう?話が脱線し過ぎている……。「なぁ、フィル。領地から上がった報告書のここの数字おかしくねーか?」「そうですね。これまでなかったのに、現れましたね」「バースはどう思う?」「ほっほっほ、素直に大告白ですかね。自分の浮気を‘交際費’とするとはなかなか……」三人も帳簿を見ているとは思わないだろうなぁ。ちょっと、不憫だ。フィルの出自については母上からすでに聞いている。現段階でも、王子は一人で次期王太子と言われている。こんな時にフィルを王宮になど連れてはいけない。―――というのに、父上が王宮でフィル自慢をしたらしい。で、王がフィ
last updateHuling Na-update : 2025-06-23
Magbasa pa
3話 落胤と陛下のご対面
「面をあげよ。伯爵、その者がそうか?」「はい、フィル・ハノーバーと申します」「優秀だそうだな?」「はい」「其方はのちのち文官を目指しているのか?」「いえ、兄の役に立つことが私の生きがいです」「立ち入った話をする。皆の物さがれ。フィルよ、其方は年齢は?」「16才になりました」「その髪の色や瞳の色は生まれつきか?」「そうです」「ハノーバー家と血のつながりはあるのか?」「??……ありません」「……そうか。立ち入ったことをすまんな」「恐れながら!王たるもの、そのように臣下に軽々しく頭を下げるようなことはいけません」「これ、フィル!」「まぁよい」「それでは、御前失礼します」その日、父上から母上に報告があった。「―――ような会話をしました」「はぁ、やっぱりね。血のつながりだのなんだの言ってきたのね。ホント今更なのよね。だいたい、自分の責任でしょ?そこらの女を勝手に妊娠させてほったらかしにしたんでしょ?ダメダメでしょ」「母上、不敬です」「あら、事実よ」事実でも不敬と言う事実もある。「今、フィルはどうしてるの?」「部屋にいる」俺はフィルの部屋に行った。「フィル!お前、今日俺の弟として陛下に会ったんだってな」「シェイク様は嫌ですか?」「微妙だなぁ。お前みたいな優秀な弟がいたら俺は立場ないもん(笑)」「今の関係がちょうどいいんですね?」「That’s right!」「俺もこの関係がいいです」「だよなぁ。陛下に口出しされたくないよなぁ」「不敬ですよ?」「聞かれてないから、セーフだ」フィルが面白そうに言う。「兄上はまだ婚約をしないのですか?兄上の年齢ですと、結構行き遅れみたいな年齢ですけど?」「フィルー、面白がってんじゃない!それにはわけがあってだなぁ。俺はフィルを拾う前までやたらと野良猫とか拾ってたんだよ」「俺を拾ったのもその一環?」「多分な。俺はどうやら、拾ってほしいと強く思っているものに引き付けられるみたいで、めっちゃ拾ってたんだ。結果、この屋敷には猫とかリスとか動物だらけ。この屋敷の二つ名が‘どうぶつの森’だ」「あー、木も生えてますよね」「リスのためだ。そんなだから、オトシゴロの令嬢は俺を敬遠するわけだな。釣書すらないぞ」「俺の後は拾ってないですよね」「何故だかな」なんでだろう?
last updateHuling Na-update : 2025-06-23
Magbasa pa
4話 落胤の領地経営
「いい加減、実践で領地経営の勉強です」「「はい、バース先生」」「では、この帳簿に不審な点はありませんか?」俺は数字とにらめっこ。「バース先生、これは横領ではありませんか?」「何?!なんでもない帳簿を見せているはずなんだが……」「うーん、確かにおかしいな。他年度と比較してみよう」フィルは優秀だなぁ。他の年度の帳簿を見ると、どうやら横領しているようだ。……証拠残すなよ。「これは領地を管理している管理人が横領しているようですね。管理人しか帳簿書けませんし。実際に領地に行って確認しますか?」「そうだな。それには母上の許可がいるかも……」「―――いいわよぉ。」鶴の一声と言うんだろうか?地獄耳?遠くの会話を聞いていたようだ。こうして、俺とフィルとバースの3人は領地に行くことになった。「机上では、農地に新しい農具が導入されているはずですね。しかしながら、どうでしょうか?この領地では鍬とかも研いでいるんでしょうか?」「領地の管理人は何をしているんだ?」俺は憤りを感じた。「「横領でしょう?」」俺の想いとは別の事実を2人は告げた。「さて、どうしましょうか?」「管理人は解雇しよう」「それは浅慮というものです。この領地の情報を持っているものを外部に出すということです。あくまでも飼い殺ししなくてはいけません」「「はぁ、なるほどねぇ」」ところで、バースがいない本邸の経営は誰が?という疑問には、母上がするそうです。豊かでない領地、嘘の帳簿。「参ったなぁ。しかしよー。こんなに領地は困窮しているってのに、税金はきちんと納めてるってどこから金を捻出してるんだ?」「金貸しでしょうね。悪徳でないことを祈りましょう」「どうしてここまで領地が荒れたんでしょうか?」「フィル、着眼点がなかなかいいですね。管理人が賭博にでもはまったんでしょう。数年は帳簿を誤魔化せた。しかし、今回フィルが見つけた。彼にしてみれば、見つけられた。ですかね?」「荒れた領地は元通りにできるかな?」「元がどのようなのかはともかくとして、これ以上の困窮は防ぎたいですね。さぁ、管理人に会いましょう」「ようこそ、領地まで足を運んでいただき。最近の悪天候でしょうか?領地が荒れてしまって……」「帳簿によると、最新の農機具を買ったということだが?」「天候には敵いませんよ」「単刀直入に
last updateHuling Na-update : 2025-06-23
Magbasa pa
5話 落胤の危機
俺はバースに母上に2年以内に結果を出せと言われていると手紙を送っておいた。そんな中、恐れていたことが起こった。王太子の死去―――。まさかうちのフィルには継承権はあるまい。と思っていたのに、王宮から登城するように手紙が来た。「なんなの?今更よね?もう10年位前に1回フィルと面会しているじゃない」その時に継承権を言われたならわかるけど、今更……。当時は王太子の継承で政治揉めたくなかっただろうけどさ。それにしても納得いかない!継承権なら他にもいるでしょうに。フィルじゃなくてもいいでしょう。王宮、相変わらずきらびやかだ。陛下、年取ったな。白髪も増えてダンディーな色気が出ていますな。それはそうと、うちのフィルはあげません!「よく来てくれた。ハノーバー家の者達。面をあげよ」「陛下におかれましては益々ご健勝のようで。この度の王太子様がお隠れになったこと、臣下としても痛み入る次第でございます」「うむ。ついては、そこにおるフィルと申す若者のことで」「フィルにございますか?」クソ狸が今回の主目的を口にしやがった。「フィルは優秀に我が領地で活躍をしております。我が家になくてはならない存在ですね」流石、母上切り込んだ。「ふむ。優秀なのか……」おい、聞いてるのか?『我が家になくてはならない存在』って母上は言ったんだぞ?都合のいいところだけ、トリミングしてるのか?「はい。領地経営もしっかりと学び次期伯爵となる息子の右腕として成長しています」「うーむ。儂はなぁ、フィルに王位継承権を与えようと思ったのだが?」「王ともあろう方が、どこの子ともしれない者に王位継承権を与えてはいけませんよ」「そ、そうか……。では、この話はここだけで。この部屋にいる者、他で話すでない」実質箝口令だな。フィルの身も危なくなるし?
last updateHuling Na-update : 2025-06-24
Magbasa pa
6話 落胤からの提案
「ところで、シェイク様。そろそろ身をかためて跡継ぎのことを考えるべきでは?」「前も言ったがなぁ、俺にはそんな話はツメの先ほどもないんだよ!」「陛下からは何も言われないの?」「しがない伯爵家だからなぁ。これが公爵とかだったら陛下も動くだろうけど――――」「シェイク!縁談話です!陛下よりのお話です。」「はぁ、面倒だなぁ。一応会うけど、釣書にはなんて?」「動物大好き。趣味・乗馬」……うちには動物のイメージしかないのかよ?「姿絵とかないんですか?」「あぁん、ダメダメ。そんなの盛るに決まってるじゃない!「もっと小顔にしろ」とか「もっと美人にしろ」とか何とでもなるからあてになんないわ」「「そういうもんなんですか」」「そういうもんよ」俺もフィルも母さんの迫力に押されてしまった。見合いの日、とうとうやってきた。ずっと来なければよかったのに―――「初めましてシェイク・ハノーバーと申します」「ゴメンなさいねぇ。不愛想な息子で」悪かったな。「こちら、フロガキ侯爵家次女でフローラ様でございます」うん、完全に名前負けだね。姿絵見なくてよかった。「えーっと、ご趣味は乗馬ということでしたが?愛馬とかいるんですか?」馬がかわいそうだな。重量負けしそうだ。「小さい頃より一緒に育った‘アーユ’と言う名の牝馬でございます」「馬だけが好きなの?」「……っそういうわけでは!動物全般好きです」「うちに馬はいないんだよねぇ」「えっ!?」うちを何だと思っているんだ?後日、断りの手紙が来た。母さんにしこたま怒られた。「フィルー。お見合いに来た子さぁ、完全に名前負けしてるんだよ?そして、重量がありそうで、趣味・乗馬って馬がかわいそうって思ったもん」「お見合い中にそんなことを考えてたんですか?というか、陛下が持ってきた縁談ですよ?断られたって評判がたっては、ハノーバー家の評判が悪くなります」「これより悪くなるのか?」「なかなか言いますね」「血縁で跡継ぎでもいいし、なんだったらフィル!お前が跡継げよ~!」「投げやりにならないでください!」
last updateHuling Na-update : 2025-06-24
Magbasa pa
7話 落胤、頑張る
「そうだ!シェイク。幼馴染の子は?」「そんな子はいません!」 俺はバッサリと切った。うーん……「いっそのことフィルがうちを継げばよくね?」 いい加減面倒になった。――跡継ぎ問題があるのか……「シェイク、頑張れー!どこかに運命的な子がいるはずだから…多分」おいおい、言葉の最後の方が小さいけどいいんだろうか?「運命の子ねぇ……いっそのこと平民の子でもいいかな……」「シェイク!平民は最後の手段にして!まずは他国をあたりましょう?」 貴族主義と言うのか?どうでもいいが、なんか俺にアタリがひどい。そのうち他国ででも自分の伴侶を拾うだろう、うん。そんな中、丁度他国で仕事が舞い降りた。「シェイク、隣国でちょーっとばかし稼いできて」by母上母上の言う事には逆らえない。なんせ後が怖いからな。「さて、フィルいっちょ隣国に行って、ちょっと稼いできますか!」と、俺はやる気をみせたのにさ……。「『ちょっと』ってどのくらい?微妙なニュアンスだよね?ひとっ走り嫁探しに行ってこいって事かもしれないし……?」……ありうる。なんせあの母上だ。「拾ってほしそうな令嬢に出会えば、拾うだけ」「シェイクならそうだよね、いい令嬢に出会えるといいねー」俺は地味にフィルの縁談も考えているんだが?令嬢ってそこらへんに落ちてるのか?否だろう?
last updateHuling Na-update : 2025-06-25
Magbasa pa
8話 落胤in隣国
んがっ、落ちてるー。令嬢が。そこら辺に。「あのー。名のある令嬢とお見受けするのですが」だって、いい服着てるし。盗賊とかに会わなくて良かったね。「ね?隣国に行けば会えたでしょ?」「フィル!今はそういう問題じゃないだろ?」令嬢はパクパク口を開くのみだ。「あ、もしかして言葉が発せられない?筆談で。大丈夫、僕らは3か国はマスターしてるから」「なんだー。こっちの言葉も大丈夫なんだ、安心」俺は、令嬢が無事で安心だが。この令嬢……奔放といえば良いが、口悪くないか?「俺らは隣国から来た。俺の母上に尻を叩かれるような形で。ちょっと稼いで来いと」「うーん、今の為替レートでそれはナイわね」この令嬢、頭が切れるようだ。「こっちから出稼ぎに行くのはわかるけど、そっちからってのはナイナイ」令嬢が嘲笑を浮かべて、顔を扇ぐような仕草をするし。「おい、フィルはわかってたのか?」「えー、だから令嬢との出会いって言ったんだよー」俺だけか……「あ、そういえば。俺はシェイク。隣国で伯爵家の嫡男をしてる」「それって職業?」痛いところをつくなぁ。「で、こっちがフィル。俺の弟みたいなもんだ」「弟の方が頭がいいみたいね。で、私も伯爵家の者よ」……令嬢だろ?訳ありか?「えーと、名前は?」「私の名前……うーん、レーカとでも呼んでちょうだい」(この令嬢、多分王家の令嬢だろうけどシェノクには黙っておこう)
last updateHuling Na-update : 2025-06-25
Magbasa pa
9話 帰ってきた落胤
「コノレイジョウ、ヒロッタ」「フィル……シェイクの真似してもダメよ。ってその令嬢……隣国の王家の子ね」「えっ……何でわかったの?言ってないのに」「あぁ、私はこのシェイクの母親やってるのよー。この子、何でもって動物ね?拾ってくるから、その事情とかわかるようになっちゃったのよー」「私は拾った動物と同じレベル……」「まぁ、そうだな」「コラ、シェイク!」母上に怒られた。「あぁ、このレーカは俺よりもフィルの方が気に入っている」「だってー正直、フィルの方が頭がいいじゃない?」図星だけど、心が痛い……。「俺は……シェイクが婚約した後じゃないと、婚約したくない」公じゃないけど、王家同士の結婚になるんだけどなぁ。「そうだ!私の友人をシェイクに紹介しましょうか?そうしないと私はフィルと結婚できないみたいだし。貴方も、適齢期でしょうし」‘適齢期’は結構前から言われてる。「俺の査定は厳しいぞ。見た目もそうだが、心根だな。ここの動物がダメとかいうのはお断りだ。動物も愛せないようじゃNG」「それは厳しいですね。見た目とかはパスできそうですけど、ここの動物はどうかな?そもそも令嬢ってのは動物に触れあうことがないですからね。最高で馬車の馬でしょうか?」「だろ?俺が提示した条件を備えた令嬢ならOK」ふっ、かなり無理があるだろう。どうだ、参ったか。俺はこの家をフィルに継がせるのがひそかな目標だ。「レーカの紹介ってことは隣国の令嬢か?」「私は王族から平民まで幅広く友人がいるわ!」 自慢げだが、俺に拾われた時点で何か問題があるのだろう。王族の中で問題か?面倒だな。「で、レーカの問題って何だ?レーカは非嫡子とか?」「失礼ね!嫡子よ!王位継承権だって持ってるんだから」 俺は怒られた。しかも、母上に睨まれた。母上曰く、「シェイクはストレートでデリカシーがない」だ。「「で、シェイクに合う友人は思い浮かぶ?」」
last updateHuling Na-update : 2025-06-26
Magbasa pa
10話 見合い話from落胤
「任せて!農家の娘でいい子がいるのよ!」「なぁ、その子の家、婿取りしたかったりするんじゃないか?」レーカは目を逸らす。図星か。わかりやすいな。素直と言えば、素直だ。「この国で伯爵家に来てくれるのか?平民が伯爵家ってきついんじゃないか?まぁうちは社交界にほぼ行かないけど?大方、悪口言われるから、行かなくなった。くだらないだろ?」「そうね、お茶会とかでしょ?他の話はないの?って感じよね。今の政治の話とか?」「政治の話ができる女性ってそんないないだろ?レーカが稀有な存在なんだよ」「えー?新しい産業技術の話は?」「それはまともにできる男性もなかなかいない」「何ができるの?」 全くだ。「そうだな。ほぼ女性が集まれば誰がマウントを取るか?とか?男性は如何に優秀な女性と親しくなるか?を社交でやってるな。実に生産性がない!いや、子供はできるかもしれないが、非嫡子だな」「シェイクー、そんな素直に言わなくても……。レーカの提案の女性に会ってみては?」「うーん、そうだなぁ。他にいないなら。というかいないんだろ?」 俺はレーカ提案の令嬢(農家の平民を令嬢と呼ぶのか?)との見合いに臨んだ。 顔を合わせてすぐにレーカはフィルと「あとは若い者に任せて……」とどっかに行った。二人の方がどう考えても俺よりも若いだろ!! 「俺の名前はシェイク。一応伯爵だけど、俺が次から次へと動物を拾ってきて我が家は貴族の間で‘どうぶつの森’って呼ばれてる。そんなわけで、社交界で動物臭いとか言われるから、最低限王家主催とかのパーティー以外は出席しない」「えーと、私はレーカに紹介されたハミって言います。完全に農家の娘です。動物臭くないですか?」「え?全然?動物臭いって何?俺にはパーティーに出た時のご令嬢達の香水臭さの方が気持ち悪い」「どんな動物がいるの?」「うーん、どんなの拾ったかなぁ?リスはこないだ元気になってうちから森に帰ったし……」「まぁ、庭に木があるの?」「あぁ、拾ったリスが快適に過ごせるようになぁ。でもリスがいなくなっちゃった。全体は把握してない。拾ったくせに世話は全部使用人任せでいつもそのことを母上に怒られる」「ふふふっ、ぜひ庭を見てみたいわ」「興味があればどうぞ」**********「フィル、話が盛りあがってるみたいよ」「でも、色恋沙汰じゃないね」
last updateHuling Na-update : 2025-06-27
Magbasa pa
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