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第31話

Author: 猫ちゃん
明里と葵は、その光景を見ていて、内心穏やかではなかった。大地が他人にここまでへりくだる姿など、今まで見たことがない。空だけが、特別扱いなのだ。

約束通り、空と凪は、連れ立ってやってきた。

凪は、空を待つ間に少し買い物をしたのだろう、手にはショッピングバッグを二つ提げていた。

空はオーダーメイドのスーツを着ていた。パーティーの途中から駆けつけたのか、ほのかにお酒の匂いがする。

「パーティーを途中で抜けてきたのに、お酒は結構飲んだみたいですね。後で何か酔い覚ましになるものを食べなさい」

凪は、他の人たちが目に入らないふりをして、彼を席に座らせた。

空はこめかみを押さえ、黙ったままだった。

二人は周りを気にする素振りもなく、当然のように席に腰を下ろした。

大地はどう切り出していいか分からなかった。とりあえず明里と葵を席につかせ、使用人に残りの料理を運ぶよう指示した。

豪華な料理がテーブルにずらりと並んだ。

大地は空が箸をつけず、目を閉じて休んでいるのを見て、矛先を凪に向けた。凪に料理を取り分けながら、心配そうな顔で話しかけた。

「空さんがお酒飲んだんなら、もっと早く言っ
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