美月はさらに、亮を自分の会社に入れる手配までしていた。亮も、美月が自分の頼みを断ったことなど一度もないと分かっていた。だが彼が本当に望んでいるのは、美月を完全に自分のものにすることだった。「美月、俺が戻ってきてから、もう何日も経つだろ。確かに俺には結婚歴がある。でも、誰にだって過去はあるし、俺はそれを隠すつもりもない。千早もお前に懐いてる。だから……俺たち、もう一度やり直せないか?」亮は、美月の手を握ったまま離さなかった。帰国してからというもの、美月は一度も、二人でやり直す話を口にしていない。それどころか、時折ぼんやりしているのも、悟のことを考えているからだった。「無理よ。あなた
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