【エピグラフ】「愛には牙がある。噛みつくのだ」 (スティーヴン・キング『スタンド・バイ・ミー』〈恐怖の四季 秋冬編〉)【概要】ヒビキカリンは22才。辻沢のコングロマリット「ヤオマン」の剛腕女社長の下、多忙な毎日を過ごす社畜OL。業務や私用で無理難題を押し付けるエネルギーヴァンパイアな人たちに囲まれ時間や気力を吸い取られるたび心が荒んでいく生活。そんな中で、唯一の心のよりどころが野良の子猫の餌やりです。かたやシラベレイカも22才。ヒビキの元女バス仲間でオトナになりきれない天然ギャルです。ママが実家で殺されたのを機に都会生活にキリをつけ故郷の辻沢に戻って役場の夜間窓口業務に再就職します。しかしそこはヴァンパイア伝承が残る辻沢。行方不明の友達がゾンビとなって訪ねて来たり、セーラー服姿のおじさん怪人に襲われかけたりと奇怪なことが次々と起こります。 そんな二人の心に影を落としているのが、4年前の高校3年の夏、チームメートのヒマワリ、ココロ、シオネの3人が次々と失踪した女バス連続失踪事件です。ココロはヒビキにとって将来を一緒に夢見る親友、ヒマワリはレイカにとって就学前からの幼馴染だったのです。 心に傷を抱えながらも辻沢で地道に生きようとする二人でしたが、ヴァンパイア祭りでの大事故をきっかけに生活が一挙に暗転してしまいます。レイカは引きこもりの兄がヴァンパイアだったことを知って家を出て、友達の所を転々流浪の生活にないります。ヒビキは事故の責任を取らされて社長預かりの身となり、社長の裏仕事を引き受けさせられる始末です。途方に暮れる二人は事態を打開すべく女バスOBの女子会の流れで再びチームを組みます。 調査を進めるうち、失踪事件の真相が青墓の杜で行われている非合法バトルゲーム「スレイヤー・R」にあると狙いを付けた二人。シオネの親友だったセイラを誘い、危険を承知で参戦することにします。結果3人はバトルゲーのエネミーに襲われ命を落としかけますが、そこで本性を露わにしたレイカが襲い来る敵を返り討ちにして危機を脱するのでした。 ついにはレイカたち生残りとゾンビのココロとシオネの「辻女ヴァンパイアーズ」が、辻沢の諸悪の根源、制服フェチのセクハラ町長、サイコパスのヤオマン会長、始祖のヴァンパイア与一ら3大巨悪を相手に、高校時代にはかなわなかった「ラスト
Last Updated : 2025-02-06 Read more