52. あの日から、あなたのことを夫だと思ったことはない 愛情もなかったのだと、言い切った。 愛情もなかった……ほんとに? あったかもしれないし、今公言したようになかったかもしれない。 もうそんなことはどうでもいい、瑣末なことだ。 今の私には。 何より夫を傷付けてやりたいのだ。 コテンパンに! だから、愛情もなかった……でよいのだ。 「あなたがずーっと、私以外に余所の女と付き合ってたの25年間だからぁ、 少なくとも25年は待っててもらわないと無理。 今からだと軽く80才ちょい』越えになるから、お互い元気で ないと又、一緒に暮らせないわよ。 健康のためにちゃんと食事の献立に気を付けて長生きして下さい』 「それ、本気言ってるのか?」「本気もほんき。 だけど、どうせ待てないでしょうし……って、待たなくていいから。 あなたなら、今だってその辺歩いてるだけで好きすきぃ~ 付き合ってぇ~抱いてぇ~って、女が何人も出てきそうだし 若い子と誰に遠慮することなく、欲にまみれた人生をこれからも 続けていけばっ……!』 「待つよ、ずっと待つ。 君が俺の家に帰ってくれるまで80才までだって待つさ」 『Non,Non. ただ待つだけじゃダメっ! 清い身体で待ってないとね。病院へ行って男性機能使えないように手術してきてよ。できる? あなたのようなヤリマンの浮気男の代表みたいな人には 到底無理でしょ? これまで25年間、妻ひとりでは満足できず1000人切りまでかは 知らないけどそれだけ欲に貪欲だったんだから、死ぬよりつらい ことかもね。 できる? できないでしょ? だから、待たなくていいのよ。 この条件冗談で言ってるわけじゃないから。 この申し出の意味をちゃんと今理解出来てないと思うから 言っとく。 万が一、あなたと復縁したとしても私はあなたとSEXは しなくてもよいっていう意味に必然的になるよね。 復縁しても私は自由に生きるわよ。 何一つあなたに文句は言わせない。 80才にもなって流石に余所の男とSEX出来るとは思わないけど、 あなたへの嫌がらせでハッスルしちゃうかも。ハハハっ」 夫は途中から何も言えず、固まって私の破天荒な話を聞いていた。 面白いぐらい、顔を歪ま
Terakhir Diperbarui : 2025-04-20 Baca selengkapnya