「おい、見ろよ。流石だよな、Sランクが3人揃ってるって無敵じゃねー?」「お前馬鹿か?セイムスのギルドじゃSSランクだろ?」「格好いいわよね?」「あの3人で三角関係とかにならないのかしら?」 ギルドで言われたい放題だなぁ。 パーティのリーダーの俺・マコトは、戦士。特技は相手の特技・強さを視る事。 パーティの紅一点は、ミナミは、職業、賢者。特技は相手の魔法も覚える事。 パーティのタンクをしてるのは、ルイ。職業、戦士。特技はタンクってことかなぁ? 二人とも俺がヘッドハンティングした。 **** ミナミについては―――「もっとちゃんと支援魔法かけなさいよ、あ~あ、コレお気に入りの服なのよ?血が着いちゃったじゃない!」(そんなに大事な服はダンジョンに着てこなければいいのに…)「ちょっと!ケガしたから、治してよ!」(私がしたなら「舐めとけば治る」レベルのケガじゃない) 等と言い争う醜い(性根)女だけのパーティで支援魔法&回復魔法をかけていたミナミを俺が引き抜いた。「そんなに役立たず扱いの彼女なら俺が今日から引き受けますよ」 二つ返事でOKされたなぁ。あの女どもはミナミの可能性を見出せずにもったいない。 ミナミには当初、怯えられた。 そりゃそうだろう。 突然現れた男に身売りのように連れ出されるのだから。 パーティを追い出されたという喪失感のようなものもあったみたいだなぁ。 ちょっと自暴自棄になってた。「俺の名前はマコトだ。職業は戦士。特技は他人の特技・強さを視る事!それで、えーっとミナミ?君はすごいね。特技は見た魔法は使えるようになる。ってことは、今までいたパーティの魔法使いが使ってた攻撃魔法、全部使えるんだ!」「えっ…でも、それだとMPがもたない……」「なになに?超省エネにつき一回魔法を唱えるごとに減るMPは1。スッゲー、超省エネ!無詠唱の魔法もあるから、かなりいけるんじゃない?」 俺が‘視る’というのはなんだか学校の黒板のように、空中に文字が映し出される。 こうして俺とミナミのパーティはできた。 ******* ルイについては――――「ちょっとこれも持っててくれない?」「俺達『永遠(エターナル)の光(ライト)』の一員であることを光栄に思えよ。このパーティは歴史に名を刻むんだからな!荷物持ちだったとしても『永遠の光
Last Updated : 2025-06-01 Read more