Semua Bab 『役立たず』の『寄せ集め』は最強パーティ: Bab 11 - Bab 20

26 Bab

11.王宮でドラゴン

「あまり広められると困りますが、この城の庭で一番広い所はどこでしょうか?そこで教科書には載っていない事を見せて差し上げます」「あっちのほうにあるぞ?それとも騎士の鍛錬場がいいだろうか?いやいや、騎士達がいるからダメだな」「ではあちらのほうへ行きましょう」 俺達はエイドリアン様の案内で王城で一番広い庭へと行くことにした。 本来、王太子殿下は知らないはずだが、度々勉強を抜け出しているのだろう。「はー、こんなに広くてどうするんでしょう?」「魔法の練習とかに使うらしい。誰が練習するのか知らないが。あとは亡き母上がお茶会で使っていた」 見るからにエイドリアン様が凹んでしまった。「まぁまぁ、見ててくださいよ。エン・ヒョウ・ライ。服が破れるからある程度、脱いでからにしろよ」「「「マコトは破廉恥だな」」」 服敗れたら全裸で帰ることになるんだが?子ども服、家にあったかな? ドラゴン達が本来の姿に戻った。「なんだか爽快だな」「ヒトの体も悪くはないのだが」「やっぱり元の姿の方が……」 予想はしてたけど、王宮の近衛騎士団がやってきた。「こら!私の客だ。手を出すのではない!」「しかし、殿下!ドラゴン……しかも3体。ああ、どうして団長不在の時にこんなことが……」 なんかパニックだけど、大丈夫だよ?「どうですか?エイドリアン様?」「見事だ。マコトにミナミにルイ。ミナミの親戚と言っていたのは嘘という事か?」「エイドリアン様以外もいたためにそのように紹介させていただきました」「うむ」「エイドリアン様、ドラゴンはその鱗の色で属性がわかり、エンの鱗は赤いでしょう?属性は炎。ヒョウの鱗は青、属性は氷。水の上位属性です。ライの鱗は黄色、属性は雷です」「ほぉ、確かに教科書には載っていない知識だな。褒美を取らすぞ」「「「ありがたき」」」「あ、ドラゴン達は王宮の食事を食べてみたいと言ってました!」「それも実現してやろう」 ドラゴン達は再びヒトの姿に戻り、服を着て(面倒だとかいろいろ文句を言っていた)、夕食をご馳走してもらえることを伝えると、喜びハイジャンプしていた。 ……ジャンプし過ぎだ。人間はそんなに高くジャンプできません! 夕食までの間、‘かくれんぼ’をした。 ドラゴン達の誰かが鬼の場合、あいつらは鼻が利くのか? 匂いをたよりに探し出される。チ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-04
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12.王宮で渦巻く陰謀

「お前達また来てくれるか?」「エイドリアン様が望むのなら、私達は来ますよ」 エイドリアン様は子供らしい笑顔を見せてくれた気がする。―――あんな父親ならなぁ。 そんな約束をして俺達は王城を後にした。 これで依頼を果たしたことになるのかな? ギルドに行ってみればわかるだろう。「「「デビー!王宮の料理はデビーの料理よりも強かった!」」」 強いって何だ? デビーは元・王宮料理人なんだよ。古傷に塩みたいなことなんじゃ?「それはよかった」 なぜ? デビーに話を聞いてみると、デビーの弟子だった人が現在王宮で料理長をしているようで、「自分は誇らしい」そうだ。 謙虚だなぁ。 デビーはその弟子に王宮の厨房を追い出されたんじゃないか?という疑惑が俺の中で湧いてくる。何と言ってもデビーは平民。今の料理長は伯爵家の次男。 デビーは『料理で喜んでくれる人がいるのが幸せ』というなんとも職人気質な料理人。貴族の汚い抗争とは無縁の世界にいる感じだ。*** 翌日、俺達三人はギルドへと行った。 依頼は達成されたことになるのだろうか?「『寄せ集め』パーティへの依頼はまだ達成されていないそうです」 と、受付嬢は言う。達成条件ってなんだ?「達成条件てなんですか?」「王太子殿下が立派な国王となる事です」「それは…いったい何年後となるんでしょう?」「プププッ、『寄せ集め』パーティが依頼の達成不可能なのか?SSランクって名ばかりだなぁ!」 と、大声で言った。のは、いつものように永遠の光の連中。 とりあえず、邸に帰って作戦会議。「エイドリアン様が国王陛下になるのは一体何年先の話だよ?」「それなんだけどさぁ、この依頼をギルドにしたのって宰相でしょ?今の国王に不満があるってことじゃないかしら?」「あの体(てい)たらくを見れば誰だって嫌になるよ」「ルイの言う通りだな」「それで、仮説なんだけど国王陛下の周りにいた美女に国王陛下が魅了をかけられてるとしたら?そのサキュバス(仮)は1体又は全員でその美女たちの排除または国王陛下の暗殺を依頼したかったとしたら?」「国王陛下の暗殺の依頼は公にできないな。それで王太子殿下の子守りという前提を使った?」「そう。それで「その時に国王陛下の今の状態を見れば不審に思うだろう」というのが宰相閣下の本当の思惑かもしれないわよ?」「
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-04
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13.作戦実行

 色々考えると、国王を魅了したサキュバス(仮)と宰相閣下が組んでいたということが考えられた。 そうなると、エイドリアン様が立派な国王になった時にギルドに支払われるはずの報酬は? 国に貸を作ったと思えばいいのかな? 国は俺達に借りがあるってことになるからいいのか? 微妙なところだな。 まぁ、変な国で暮らしたくないから、このままの方針で。『現・国王も現・宰相閣下も暗殺する。さらに、国王陛下を囲んでいた美女たちも暗殺する』 ということで、話がまとまった。 俺達が暮らす国の王が立派であるために必要な行動として理解してもらおう。 それにしても、ダンジョンでモンスターとかを討伐するのは慣れてるけど、実際に人間を手にかけるのはちょっと気が引けるなぁ。 特に、俺とルイは美女に手をかけるわけで、ちょっと手が引ける。「マコト!ルイ!美女だからって手を抜くんじゃないわよ?悪魔かもしれないんだから!」「わかってるよ」  俺達はエイドリアン様に呼ばれたという事で、再び王城へと行った。 ドラゴン達も連れてきた。 俺達が国王と宰相閣下の相手をしてる間、エイドリアン様の相手をドラゴン達にお願いした。 謁見の間にて、いつもは執務室にいるはずの宰相閣下までいる。不審。「宰相閣下、どうしたのですか?公務は?いつもなら執務室にいらっしゃるはずですのにどうしたんですか?」「虫の知らせというのかな?謁見の間に行かなければいけない気がしたんでね」 こっちとしては手間が省ける。ここに来るまでに、すでに謁見の間付近の騎士達は夢の中。ミナミが無詠唱で眠らせた。ついでに俺達は各種耐性と強化がバッチリついている。「おや?いつものパーティのリーダーはどうしたのですか?」「きちんといますのでご安心を」 ミナミ特製隠密魔法を俺・マコトにはかけている。見えていないようだ。「本日は、国王陛下並びに宰相閣下の命をいただきに参りました。ご安心ください。助けなどを呼んでも声は届きません。近くにいる兵は眠っていますし、付近には防音魔法がかけられています」 さすがに、宰相閣下の顔には焦りが見えるな。「宰相閣下は俺達に国王陛下を暗殺させて、王太子を傀儡の国王とするつもりでしたか?もちろん国王陛下暗殺の罪は俺達に着せて」 宰相閣下の顔色は青くなっていく。「今の状態は、国王陛下をそこの美女
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-05
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14.エイドリアン裁き

 俺達は一斉に膝を折って敬礼した。…が、宰相閣下はまさかの出来事に対応不可能状態だった。 俺達もまさかの状態だったけど、そこは平民。体が勝手に動いた。これが王族のオーラというやつだろうか? そういえば……俺(俺達?)は国家反逆罪なのか?特に俺・マコトは国王を殺めたわけだし。エイドリアン様の父君……なんだか今更申し訳ない!「『寄せ集め』パーティの皆には貧乏くじを引かせたようで、なんだか面目ないな。特にマコトには一番面倒な役をさせてしまったようで申し訳ない」「殿下が謝罪をする必要などありません!私こそ、殿下の父君の命を殺めてしまい申し訳ないと思っています」 エイドリアン様は4才ながらしっかりとしている。 市井の4才ならば、泣き喚くことだろう。「殿下が頭を下げてはなりませんよ!人の上に立つお方です。そのようなお方は謝罪など……」「ミナミよ。そうは言うものの、人は間違いを犯すものだ。謝罪をすべき時にはするべきだと私は思う。あんなに体(てい)たらくになってしまった陛下を止めるにはああする以外に方法がなかったのだ」 実にしっかりしている。「さて、宰相閣下よ。お前は私を傀儡とするのが目的だったようだな。さっき耳にした。そのために陛下に女をわざと侍らせたとも……」 エイドリアン様の眼光は4才のそれとは異なり、しっかりとしている。 一応、ご遺体などはあまり目に触れないように、ミナミが魔法で防腐等の処理をした上で、目に映らないようにしている。「エイドリアン様!仕方なかったのです!」「国王亡きあと、私を傀儡とし政権を一気に握るつもりだったのでは?」「殿下が仰ったではありませんか!人は過ちを犯すもんだと!私は過ちを犯したのです!」「謝罪をすべきなのだが?」「え?……それは…」「私は幼かろうが、この知力をもって国王を務めあげるつもりだ。お前は私の右腕としては、ハッキリと言おう。愚か者である。よって、今この時より宰相閣下の任を解く」「お許しを!」「許した所でどうになる?お前が賢くなるわけではない。私は自分に相応しい者を既に王城内で見つけている」「……まさか、部屋を抜け出した時に?」「そのまさかだな。一文官にしておくには勿体ない。あとで、直々に迎えに行こう」 元…になるのか?宰相閣下はもう、ガクガクとしている。 社会的地位を失い、年齢的に家庭があ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-06
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15.事後処理の後

 こうして俺達は立派な国王となったエイドリアン様を目撃することとなった。 立派過ぎて親の心境だろうか?戴冠式には涙が出るかと思った。 戴冠式などの行事に、平民でありながら功績(内容は極秘(前・国王暗殺)だが)により、参加が許可された。 ドラゴン達はその度に王宮での食事を期待していた。 テーブルマナーがなっていないので、別室で俺達は食事をすることとなった。「相変わらず王宮の料理は美味いな!」「「うむ」」 こいつら、エイドリアン様と遊んでたんじゃないのか? 作戦の途中からエイドリアン様が謁見の間に現れた時はかなり焦った。「おい!こないだ来た時(前国王を暗殺した時)、お前らでエイドリアン様と遊んでいたんじゃないのか?」「あの小さな陛下は勘が働くのか?俺達の口を割りおった」 つまり、ドラゴン達が作戦をエイドリアン様に話したんだな?「あの小さいのは賢いと思っていたが、齢4才で国王になるとは肝が据わってる」 そういう問題か? そのおかげで、元・宰相閣下は極刑(エイドリアン様・作)になったわけだが。 社交界ではエイドリアン様の正妃にしようと目論む貴族が続出しているよう。 しかし、エイドリアン様は好みの女性を「ミナミという名の賢者」としている。 ミナミは幼子にモテるなー。   肝心の俺達の報酬だが、没落していく元・宰相閣下の私物が報酬ということになった。 領地・領民は国に返還します。領地経営とか無理! そんな暇あるなら、依頼をこなします。 そもそも平民です! 宝飾品などを現金化。元・宰相閣下の持ち物は全部エイドリアン様が差し押さえているようで、それを頂いては現金化を繰り返しています。  それと、エイドリアン様から王宮パスみたいなものをいただいたので、いつでも好きな時に王城に出入りが可能になった。 「失くすなよ」とエイドリアン様には何度も言われた。重要アイテムをゲットした☆  エイドリアン様は忙しいようだが(公務)、俺達とドラゴン達をたまに王城に呼ぶようになった。 国王としての息抜きも大事だと思う。 ストレートにミナミに会いたいっていうのもあるんでしょ? ドラゴン達はストレートに王宮の料理を喜んでいる。 ドラゴン達が言うには、「王宮の料理はたまに食べるから美味しく感じるのであって、毎日だと飽きる可能性があるな。その
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-07
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16.エルフからの依頼

 ドラゴン達は日々、『寄せ集め』の邸で黙々とガツガツデビーの料理を食べている。 ……稼がなきゃ。*** 俺達は危機迫り、ギルドへ行った。「依頼はないんですか?」 受付嬢もビックリ。俺達は危機迫ってるからな。受付嬢的には毎回結構な稼ぎだからしばらくは来ないだろうと思ってたんだろう。 甘いな(?)。 うちには食費がかかって仕方のない居候が3匹いるんだよ。 のん気になんかしてられない!「えーと、SSランクって依頼を選べないですけれども、今朝来た依頼で『困っているから助けてほしい』というエルフの村からの依頼が…。村の場所もわかりませんし、困っていること内容も不明ですが…?」「「「受けます!」」」 エルフの村ならこの間、リアルチェスで長々と滞在してた。 『困っていることがわからない?』知るかよ、そんなもん。 というような、ノリでこの依頼を受けることにした。 ギルドの中では、「エルフの村って存在自体伝説だよな…」「そのエルフが困っている事って何だ?」等の声が聞こえた。「流石に今回は『寄せ集め』パーティも依頼が達成できないんじゃねーの?」と永遠の光の連中が飽きずに言う。 ミナミなんかは、もう肩を挙げて「仕方ないわね」的アクションをする。呆れてる? ルイも相手にするのが最早面倒のようだ。 俺も無視して(時間は有限)、依頼達成を目指す。 エルフの村には行ったことがあるということで、ミナミが転移魔法を使って連れて行ってくれた。 この依頼を達成するにあたって、ドラゴン達を連れて行くことにした。 エルフはドラゴンを神聖視してるみたいだし。 俺からすると、食いしん坊3人組って感じなんだけど。  エルフの村の村長にお会いすることにした。 村一番の大木に住んでいらっしゃるということだ。「この齢になってドラゴン様を見ることができるとは!嗚呼、年老いて悪くなってしまった視力が恨めしい‼」 お喜び頂けて光栄です。「えー、ギルドの方にエルフの村が困っているという事だったのですが?」「ああ、村の場所については一般公開しておらん。エルフを奴隷とするヒトがあとをたたなくてな」 耳が痛い話です。「とある森がこの村と繋がっているわけだが……最近、その森を管理している領主が変わったようで、その森を完全に伐採して農地を広げようとしている。農地を広げれば作
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-07
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17.依頼の解決策を考える

「領主にその場所を明かすことはできないのだろう?」「信頼のおけるヒトにしか知らせていません。俺らはドラゴンを連れていたので。エルフたちはドラゴンを神聖視しているようです」 ブハッ、ゲホゲホッ。「陛下⁉大丈夫ですか?何なら私がすぐに回復魔法を…」「いや、ドラゴン達が神聖視されてると聞いて、ちょっと面白…いや、失礼だな」「陛下にすら、詳しい場所を言えませんから」 そういう約束だからな。「エルフがある程度の獲物とか木の実を領主に渡すとかは?」「あー、エルフは無駄に木の実などを採る事を良しとしませんからね。あくまでも、自然との共存という感じです」 そのわりにドラゴン達はかなりの歓待を受けてたな。食べ飽きてるものばかりだったけど。「『エルフがいる空間がある』という事も公にしたくないそうで、この問題は難しいのです」「そんな問題、国王にもってくるなよ~。他にもたくさん公務あるんだからな!」 仕方がない。背に腹を変えられない。「この問題を解決出来たら、しばらく秘書としてミナミをお貸ししましょう!」「ほんとだな?約束だぞ?」 チョロい。まだ4才のところがある。「マコト!聞いてないわよ?」「仕方ないじゃん!エイドリアン様の秘書くらいやってやれよ。ギッシュな親父の秘書じゃないんだからさぁ」「比べる対象が酷いなぁ。でもエイドリアン様ならいいだろう?」「ま…まぁいいんだけど。弟みたいな感じだし」 可哀想に恋愛対象ではないとのお言葉を頂きました。 俺達とエイドリアン様との問答が始まった。「エルフの村を引っ越す」「却下です!エルフの村の中央には代々守ってきた大樹があり、そこから動けません。因みに大樹は外部から見ることはできません」 そのくらい俺達でも考えた。さぁ、いまこそそのピッチピチの若い脳ミソを使って何かいい方法を捻り出してください!「エルフとヒトとの共存。特に戦力としてのエルフは有能と聞く。弓が得意だとか?」「何を言ってるのですか?エルフは美形ですよ?そんな戦士が領主の元にいたとしましょう。既存のムキムキマッチョの男は見劣りして仕方がないですよ。領民の女性が皆エルフの戦士にメロメロ。後に何が起こるかというと…」「エルフの戦士の迫害……だな。そうなると、エルフVS.ヒトの図式になってしまう。それは避けたいところだ」「それに、村からエル
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-07
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18.依頼達成!

 エイドリアン様が提案したように、領主様に説明をし、エイドリアン様直筆の王命で『森の木を伐採してはならない』という王命を出してもらった。 代替案もその時に提示。 エン・ヒョウ・ライの働きで、エルフの村が守られることとなった。 俺も知らなかった、灰が肥料。は特に有用で、領地の収益がこの年は例年の2倍となった。 領主から『森には手を出さない』という証書を頂き、エルフの村へと戻った。 途中、小癪にも後をつけてきた者がいたので、ミナミに俺達の分身を10体くらい作り、どれが本物かわからなくしつつ、俺達は隠密魔法でこっそりとエルフの村へと戻った。「村長、領主よりこの森に手を出さないという約束を書いた証書をいただき、戻って参りました」「どのような手段で領主にこの森を諦めさせたのだ?」「エンに既存の畑を焼いてもらい―――」「ああ、『焼畑農業』というやつだな」「村長はご存じでしたか」「年の功だな。やはりドラゴン様にこの地は守られているのだな」 ドラゴン達を拝んでるよ。この光景みたらエイドリアン様、大爆笑じゃないか?「村長には、依頼達成という証拠となる証書なりをいただきたく思います」「おお、そうだな」 なんだか、サラッと書かれた。「この文字は読めるだろうか?ヒトが使う文字を真似たつもりなんだが?」 正直……読めない!「スイマセン。読めません。どうしよう?証拠がないと依頼達成とみなされない…」「では、これを授けよう。正直ヒトに渡すと悪用するのでは?と渋っていたのだが、致し方ない」 村長が手渡してくれたのは『大樹の葉』「この大樹の葉には治癒能力があってなぁ。どんな病でも治る!そんなことで、ヒトがこの地を狙っているのだよ」 なるほどなぁ。治癒魔法で病気は治せないもんな。『大樹の葉』は病気も治せるのか。超レアアイテムゲット!「この地に来ることができるもの以外の所有を感じたら、『大樹の葉』は自動的に枯れる。そのようになっている」 前に『ドラゴンの爪』をギルドに盗られたけど、これは盗られる可能性が低いな。 俺達は依頼達成の証明が欲しかっただけだから、枯れてしまう事を説明してもなお奪うのなら、枯れるだろう。俺達の説明を信じるのなら、それはそれで俺達には利となる。***** 俺達は結構久しぶりにギルドへと戻った。依頼達成の報告をしに。「『寄せ集
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-07
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19.久しぶりのダンジョン

「お前らなんか魔法でもかけてたんだろう?そうだろう?」 他責志向の激しい人だなぁ。「先に説明したじゃないですか。「村に来る資格のない者に『大樹の葉』の所有が移った場合、『大樹の葉』は枯れる」と」 ギルドマスターは閉口した。「お前ら、エルフの村にもう一度行き『大樹の葉』を頂いてこい!」 何度行ってもギルドマスターの物にはならないけど。それに、そう簡単にヒトにはくれない。 俺達は笑ってしまう。「いくら出します?SSランクの冒険者への依頼ですからそれ相応の金額となる事はおわかりですよね?」「……10万」「それだけですか?」「私達ってそれだけしか価値ないの?」「……」「えーい、いくらなら動くんだよ!」 強欲なヒトから避けての村だというのに、ギルドマスターのようなヒトにどうこうされたくない。「10兆でしょうか?まぁ、伝説級のエルフの村に行き、これまた伝説級の『大樹の葉』をいただくわけですから、そのくらいはいただかないと……」「そんなの無理だろう!」 顔を赤くして反論してくるが、無理な金額をワザと提示しているのだからそんなもんだ。諦めて下さい。 他責志向の強いギルドマスターにはそこら辺の落ち葉で十分です。 受付嬢から声がかかった。珍しい。「SSランクでも行けるダンジョンがありますが、行きますか?」「「「行きます!」」」 く~う、この装備とか力量とかを試すことができるダンジョン。いいねぇ。「ダンジョンなんて久しぶりだわ。強化魔法に治癒魔法。攻撃魔法♪」「俺はタンクだけど、この盾の強度も試したいしな」 『ドラゴンの牙』から作った盾。誰だかはわからんが、牙に虫歯を作ってた奴がいたなぁ。確率は3分の1! 虫歯の牙から作った盾……大丈夫だろうけど、他の盾より断然丈夫だろうし。 こうして俺達『寄せ集め』は本当に久しぶりにダンジョンへと行くことになった。「ダンジョン名が『深淵』らしい」「落とし穴でもあるのかしら?」「最奥が深淵なのか?」「とにかく行こうぜ!」 俺達はダンジョンへと入って行った。「何よ?落とし穴なんかないじゃない?」 そうプリプリ怒ってはいるが、予め俺らに浮遊の魔法をかけていることを俺は知っている。「そうは言っても、他の罠は色々動いてるじゃないか?」 全部どうにかしてるけど、四方から矢が飛んできたり、天井が
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-08
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20.ダンジョンの最奥にて

「ボス…?え?ボスなの?『深淵』の?」「何でいるんですか?私達より先に『深淵』を踏破しちゃった?」「ギルドマスター…ですよね?」 目の前には堂々とギルドマスターが。「ああ、俺がボスってヤツだ。お前達は有難くも『ドラゴンの爪』をギルドに渡してくれたからなぁ。いい武器が手に入ったよ。俺はこれでも魔法が得意でね」 ヒトの形をみるみると異形の気持ち悪いゼリー状のような形状になった。 剣は使えるの?その形状。「『大樹の葉』を手に入れるのは無理だったが仕方ない」 そのデロデロの元・ギルドマスターの後ろには縛られ、拘束されているギルドマスターがいる。思うに、結構前から拘束されてたんだろう。「っつーことは、俺らがドラゴンのところに行ったのも、エルフのところに行ったのもお前の計画のうちか?」「ご名答」「えーと、元・ギルドマスターって呼ぶのも面倒だわ。あなたの本名は?」「ブツリヌス」「今後はそう呼ぼう」「そうね、わかりやすいし」「ブツリヌスは俺らに勝つつもりでいるのか?」「そうでなくてはここにいない」 多分すでにミナミが何かを仕掛けてるだろうなぁ。ご愁傷様。「デロデロでは物理的に攻撃は効かんぞ、さあどうする?」 そう言って、ブツリヌスは自分の体を分身させた。「うわー、気持ち悪い。早く片付けていい?」「俺(ルイ)に聞くな。俺だって気持ち悪いと思ってる」 ミナミはブツリヌスを凍らせることにした。全身。余すところなく。 寒そう。「これでOK。さぁ、マコト、思いっきり砕いて頂戴‼」 余程気持ち悪かったのだろう。「思いっきり」という部分に力がこもっていた。 俺は二刀流で細かく切り刻んだ。 それをさらにミナミは冷凍。「冷凍保存をしているわけじゃないし、これ以上細かくするのはちょっと無理かなぁ?」 ミナミは今度は粉砕したブツリヌスを燃やし尽くした。「ふう、もう復活とかないわよね?」 甘かった。 予め自分のクローン(?)をちょびっと残していたようで、消耗戦に持ち込むようだ。 ミナミの魔力はほぼ無限だけど―――コレ、繰り返すの? ミナミは面倒臭がりだ。 よって、ブツリヌスには、ゼリー状になる直前に毒魔法をかけていたようでじわじわとHPを減らしていた模様。 対するブツリヌスの思惑は、俺らのというよりミナミのMP切れを狙っていたものと
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-08
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