『役立たず』の『寄せ集め』は最強パーティ

『役立たず』の『寄せ集め』は最強パーティ

last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-05
Oleh:  satomiBaru saja diperbarui
Bahasa: Japanese
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いろんなパーティで『役立たず』扱いをされていた人材を主人公がヘッドハンティングでスカウト。『寄せ集め』パーティとして台頭します。 というのも、主人公の特技は視ること。強さなどを見抜きます。その上でいい人材をスカウト。他のパーティが丸投げしたような依頼(クエスト)だって『寄せ集め』が解決しちゃいます!

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Bab 1

1.俺達の出会い

「おい、見ろよ。流石だよな、Sランクが3人揃ってるって無敵じゃねー?」

「お前馬鹿か?セイムスのギルドじゃSSランクだろ?」

「格好いいわよね?」

「あの3人で三角関係とかにならないのかしら?」

 ギルドで言われたい放題だなぁ。

 パーティのリーダーの俺・マコトは、戦士。特技は相手の特技・強さを視る事。

 パーティの紅一点は、ミナミは、職業、賢者。特技は相手の魔法も覚える事。

 パーティのタンクをしてるのは、ルイ。職業、戦士。特技はタンクってことかなぁ?

 二人とも俺がヘッドハンティングした。

 ****

 ミナミについては―――

「もっとちゃんと支援魔法かけなさいよ、あ~あ、コレお気に入りの服なのよ?血が着いちゃったじゃない!」

(そんなに大事な服はダンジョンに着てこなければいいのに…)

「ちょっと!ケガしたから、治してよ!」

(私がしたなら「舐めとけば治る」レベルのケガじゃない)

 等と言い争う醜い(性根)女だけのパーティで支援魔法&回復魔法をかけていたミナミを俺が引き抜いた。

「そんなに役立たず扱いの彼女なら俺が今日から引き受けますよ」

 二つ返事でOKされたなぁ。あの女どもはミナミの可能性を見出せずにもったいない。

 ミナミには当初、怯えられた。

 そりゃそうだろう。

 突然現れた男に身売りのように連れ出されるのだから。

 パーティを追い出されたという喪失感のようなものもあったみたいだなぁ。

 ちょっと自暴自棄になってた。

「俺の名前はマコトだ。職業は戦士。特技は他人の特技・強さを視る事!それで、えーっとミナミ?君はすごいね。特技は見た魔法は使えるようになる。ってことは、今までいたパーティの魔法使いが使ってた攻撃魔法、全部使えるんだ!」

「えっ…でも、それだとMPがもたない……」

「なになに?超省エネにつき一回魔法を唱えるごとに減るMPは1。スッゲー、超省エネ!無詠唱の魔法もあるから、かなりいけるんじゃない?」

 俺が‘視る’というのはなんだか学校の黒板のように、空中に文字が映し出される。

 こうして俺とミナミのパーティはできた。

 *******

 ルイについては――――

「ちょっとこれも持っててくれない?」

「俺達『永遠(エターナル)の光(ライト)』の一員であることを光栄に思えよ。このパーティは歴史に名を刻むんだからな!荷物持ちだったとしても『永遠の光』の一員だったってだけで一目置かれるようになるんだぜ?」

「荷物持ち何てもったいない!彼を俺のパーティにくれないか?荷物持ちなら誰でもいいだろ?」

「フン、まぁいいだろう。決断するのはこの能無しだ」

(能無しどころか超お宝なんだけどな)

「彼のパーティに入ります。『永遠の光』とは決別します」

「本気で言ってるのか?馬鹿を見るぜ?まぁ、馬鹿なのか。じゃあな、お馬鹿さん」

「俺の名前はマコト。戦士だ。君は?」

「ルイ」

「そう。ルイにはねぇ、非常に稀な能力があって、その力持ちなのを活かして、タンクをしてほしいんだ、俺のパーティで。もう一人いる。賢者のミナミ。支援魔法が出来るから、タンクでも死にはしないだろう」

「OK。契約成立」

 *****

 こんな感じで俺らは集まった。

 今では全員SSランクの冒険者として名を馳せている。

 ミナミがいたパーティはミナミが居なくなったことで優秀な支援魔法&回復魔法を使える人がいないからと空中瓦解したと風のウワサで聞いた。

 ルイがいたパーティはというと……。

「永遠の光って言うか、永遠(エターナル)の影(シャドウ)だよなぁ」

 等とギルドで話されている。荷物持ちには本当にそこら辺の兄ちゃんをあてがったようだ。

 ミナミもルイも特別な能力もあるけど、固有のオーラ(?)みたいなもので弱い敵は近寄らないんだよなぁ。

 永遠の光にも雑魚キャラの敵が当たるようになって、消耗するようになったんだろうな。ご愁傷様なこった。

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1.俺達の出会い
「おい、見ろよ。流石だよな、Sランクが3人揃ってるって無敵じゃねー?」「お前馬鹿か?セイムスのギルドじゃSSランクだろ?」「格好いいわよね?」「あの3人で三角関係とかにならないのかしら?」 ギルドで言われたい放題だなぁ。 パーティのリーダーの俺・マコトは、戦士。特技は相手の特技・強さを視る事。 パーティの紅一点は、ミナミは、職業、賢者。特技は相手の魔法も覚える事。 パーティのタンクをしてるのは、ルイ。職業、戦士。特技はタンクってことかなぁ? 二人とも俺がヘッドハンティングした。 **** ミナミについては―――「もっとちゃんと支援魔法かけなさいよ、あ~あ、コレお気に入りの服なのよ?血が着いちゃったじゃない!」(そんなに大事な服はダンジョンに着てこなければいいのに…)「ちょっと!ケガしたから、治してよ!」(私がしたなら「舐めとけば治る」レベルのケガじゃない) 等と言い争う醜い(性根)女だけのパーティで支援魔法&回復魔法をかけていたミナミを俺が引き抜いた。「そんなに役立たず扱いの彼女なら俺が今日から引き受けますよ」 二つ返事でOKされたなぁ。あの女どもはミナミの可能性を見出せずにもったいない。 ミナミには当初、怯えられた。 そりゃそうだろう。 突然現れた男に身売りのように連れ出されるのだから。 パーティを追い出されたという喪失感のようなものもあったみたいだなぁ。 ちょっと自暴自棄になってた。「俺の名前はマコトだ。職業は戦士。特技は他人の特技・強さを視る事!それで、えーっとミナミ?君はすごいね。特技は見た魔法は使えるようになる。ってことは、今までいたパーティの魔法使いが使ってた攻撃魔法、全部使えるんだ!」「えっ…でも、それだとMPがもたない……」「なになに?超省エネにつき一回魔法を唱えるごとに減るMPは1。スッゲー、超省エネ!無詠唱の魔法もあるから、かなりいけるんじゃない?」 俺が‘視る’というのはなんだか学校の黒板のように、空中に文字が映し出される。 こうして俺とミナミのパーティはできた。 ******* ルイについては――――「ちょっとこれも持っててくれない?」「俺達『永遠(エターナル)の光(ライト)』の一員であることを光栄に思えよ。このパーティは歴史に名を刻むんだからな!荷物持ちだったとしても『永遠の光
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2.俺らの住居と厄介なクエスト
 俺達が暮らすのは王都の街はずれにある邸。 ダンジョンを制覇しまくってたら、お金が溜まったから3人で相談して購入。「「「「「お帰りなさいませ、御主人様方」」」」」」 使用人も雇うことにした。 邸維持するには必要だから。  ミナミが「こんなに広い家を一人で掃除なんて無理よ~!!」言ったのも理由。 部屋の数は少なくてもよかったんだよなぁ。 3部屋で十分だから、残りの部屋は使用人達に使ってもらっている。「私達には立派過ぎる部屋です」 とか言われたけど、余ってるし住み込みで働いて欲しかったからいいじゃん。特に洗濯とか、風呂とかの世話をしてほしかった。 ミナミは使用人にマッサージとかされているようだ。 …俺も受けてみようかな?最近筋肉痛になるのが遅いし、老化?  重要なのが! うまい食事にありつくこと‼ 邸で一流の料理人を雇っていると、食事が美味い! 太らないか?って思うかもしれないが、冒険者の運動量を舐めるでない。 体重を減らさずにいるほうが大変なくらいだ。 ダンジョンに行く時には美味い保存食も用意してもらえるので、非常に助かっている。 いつも干し肉だったからなぁ…。 使用人を雇うのはお金がかかるが、俺達はこれでもかというほどすでに稼いでいるので、心配なし。 使用人さんはこの‘寄せ集めの邸’で働くということがステータスになるらしく、かなり懸命に働いてくれるので助かる。 ‘寄せ集めの邸’というのは世間でこの邸が呼ばれている別称。 逆にこの邸で解雇された使用人はどの邸でも雇ってもらえなくなるらしい。 使用人さんの世界もシビアだね。 そんななので、俺達は使用人さん達にいつも敬意を払って接している。*** 本日はギルドマスターに3人揃って呼び出された。 俺達は何かしでかしただろうか? 途中で通りすがったギルド内で会った、永遠の光?影?のメンバーに、「ついに3人揃ってギルド追放か?」とか言われたが、しでかしたことが思い当たらない。 頭の中が?でいっぱいの状態でギルドマスターに会いに行った。「久しいな、えーと―――」「『寄せ集め』ですよ。覚えて下さいよ」「このギルドで最強のわりにパーティの名前が庶民的というか、締まりがないからなぁ」「事実、寄せ集めなんですよ~」 そうだよな、俺がヘッドハンティングしたんだからなっ
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3.厄介なクエストと保存食
「その厄介なクエストとはどんなものなのですか?」 ルイが思うのも最もだ。皆思うだろう。「あー、郊外にドラゴンが3匹現れてだなぁ。それが既存のドラゴンとは一線を画していて、古代から生きているドラゴンという事かな?その討伐というか最終的にはテイムしてほしい。というクエストだ」「そうねぇ、討伐だけならどうにでもなりそうね」「ドラゴンをテイムってどうするんだ?」「強者に従うのか?」「よくわかってないから、その調査もかねてのクエストという事だ。クエストの依頼料は破格だ。『この10年、『寄せ集め』パーティの邸の使用人の給金を支払う』というものだ。どうする?」「「「受けた!」」」 我ながら現金だと思う。 使用人の給金って結構かかるんだよね。それを支払ってくれるなら。 最近はダンジョンがチョロく感じて来ていたし、丁度いい。「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様方」」」」」 ここにいる使用人達の給金を支払ってくれるクエストかぁ。美味しい話だなぁ。 テイムした後のドラゴンが休めるだけの広さの庭がある邸でよかった。「あー、明後日にはクエストで出かけるから、主のいない邸を頼んだ」 俺は邸の執事長に話した。 執事長が厨房に美味い保存食の手配などをしてくれるだろう。「しまった!場所を聞き忘れた!」「相変わらず目先しか見てないわね。聞いたわよ。なんでも、北の渓谷らしいわ」「防寒の装備……」「そんなの必要ないわよ、私が防寒の魔法をかけるからそれで済むでしょ?」 心強い。ミナミありがとう! 防寒着でダルマのようになるかと思った。最強賢者万歳‼ それにしても……目的の場所が‘北の渓谷’としか俺達は知らない。 やみくもに北に進むのは自殺行為では?「でもさぁ、それしか方法なくない?」 うーん、にしても……。「とりあえず、うちの料理長特製の保存食食べようぜ!」「「おー!!」」 こんなところで一致団結。いいのか? ぐきゅるるるるるるるぅぅぅぅぅ ものすごいお腹の音(?)が聞こえた。 その音の主は3人の男の子。 お腹の音が重なったらしい。「ヒトの子よ、美味なものを食べているのだな」「なんですか?食べ物を分け与えいるのに、態度が大きいですよ!」 ミナミは男の子の頭を小突いて言った。  ヒトの子?「君達はヒトじゃないの?」「うむ。我らは
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-01
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4.ドラゴンの爪の行方
 俺達が受けたクエストの内容を説明した。「‘ドラゴンを3匹討伐したよ。’という証拠が欲しいんだな。ほい」 俺達は『ドラゴンの爪』を3つ手に入れた!「また伸びるから気にしないで。で、テイム?テイムってなんだ?」 ミナミがテイムについてをかくかくしかじか3匹に教えた。「この姿の状態ならば、場所も取るまい。我らとしては、先ほどのような食事にありつけるのであればお前たちについて行くぞ?」 なんと、戦うことなく料理長特製の保存食が決め手となり3匹を連れて帰ることとなった。「俺はマコト。戦士だ。二刀流。っていうのもうちのパーティのタンクがとっても優秀でなぁ」「「「タンク?水槽?」」」 俺はタンクというものについてまた3匹にかくかくしかじか教えた。「ヒトの世は奥が深いなぁ」 そんな感想をもらうとは…。「私はミナミ。賢者よ。これでも見た魔法は使えるようになるんだから!」「で、俺がタンク役のルイだ。一応戦士だけど、マコトが戦いやすいようにタンクに徹してる。怪我の心配は多少はあるが、ミナミが治してくれるから問題ないし、タンクに徹することができる」「へぇ~、バランスがとれたパーティになってるんだなぁ」「俺はエン」「俺はヒョウ」「俺はライ」 名前がそのドラゴンの属性だろうか?戦うのは嫌だなぁ。「あ、そういえばさっき渡した『ドラゴンの爪』だけど、ドワーフが見たら小躍りする事間違いなし!だな。壁にでも飾りたいだろうなぁ?でもいい武器の素材になるんだ」 エンからいいことを聞いた。 今度ドワーフのオッサンに武器を作ってもらおう。 俺は二刀流だから剣が二振り必要だし。*** 俺達はギルドに生還した。 ギルドマスターすらもこのクエストを成功するとはあまり思っていなかったようだ。 半々くらい?「これが証拠の『ドラゴンの爪』です」 俺は『ドラゴンの爪』を3つギルドマスターに見せた。「これは―――ギルド所有にする」 マジかよ?結構苦労して手に入れたものを横取り?「俺…これで武器を作ってもらう計画だったんだが?」 少し殺気を混ぜた。「殺気を混ぜても、ダメだ。こんなレアアイテム、今度いつ拝めるかわからない!ギルド所有だ!」 ケチ臭い…。「ところでその男の子達は?」「ご希望のテイムしたドラゴンよ?今はヒトの形だけど、本来の大きさになったらど
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5.ドワーフとの交渉
 ドワーフが武器を作っている武器屋というところに俺達は行った。 鍛冶屋というのだろうか? 酒臭くて、暑い。 エンは全く平気そうだけど、ヒョウが…死相出てないか?  ミナミがヒョウに周りの温度とは対照に涼しく感じる魔法をヒョウにかけてやってた。 そうやって過保護にするからこいつらがミナミに懐くんだよなぁ。 俺もルイも魔法は使えないし…。「俺様は気に入った相手からしか仕事は受けんぞ!」 うーむ、職人気質だなぁ。一筋縄ではいかない?「そうだなぁ?『ドラゴンの爪』でも持って来てくれたらいいけど?なーんて無理な話だよなぁ。ガッハッハ~」 職人気質と言うか…仕事する気あるの? 俺達は『ドラゴンの爪』を27本その場でドワーフのフェアに見せた。「おいおい、ゴロゴロと…。本物だろうなぁ?こんなにたくさん」「ヒョウとライと俺様の爪だ。ありがたく拝め」 ああ、エンがぁぁぁ。「この小童は何者なんだ?」「この子供たちはヒト型を今はしてるけど、生粋のドラゴンです。今本来の姿になったら工房を破壊しかねません。この子達の爪なんですよ」「凶悪な凶器で切られそうになった。アレは恐ろしかったな。ヒトと言うのは普段は優しいのに、時として凶悪になるものなのか?」 爪切りのことか? うちの使用人は良かれと思って善意で行っていたんですよ。「あ~、ドラゴン的に爪切りが嫌だったようで、爪全部をもらい受けました。また生えるからいいと」「兄ちゃん、簡単に言うけどなぁ。レアアイテムなんだぞ?」「そんなこと言ったって、彼らが放棄したんだもん!」「「「そうだそうだ!」」」 ミナミへの応援すごいな。「まぁ、約束だ。俺は約束は守る男だからな。これだけあればいい武器ができる。兄ちゃん希望の武器は?」「俺は二刀流なんだよな。切れ味のいい軽い刀を二振り」「おいおい、27本もあればまだまだできるぞ?」「ルイは希望ないの?」「うーん、タンクしてるからね。丈夫な盾?武器でしょう?」「『ドラゴンの牙』があればいいんだが…」「おい、凶悪な目で俺の方を見てるぞ。乳歯なら渓谷にあるけど、乳歯でいいなら渓谷に行けばある」「牙なら防具が作れる。そこの娘っ子のローブとか?」「ミナミのためならちょっと行ってくる!」 そういって3匹は全速力で渓谷のほうへ行った。「賢者の杖とかも作れます
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-02
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6.ドワーフとエルフ 前編
 フェアにお代を聞いた。 想像を絶する金額だった。 ‘『ドラゴンの爪』を一つ譲るから’と値切ったが、俺らの稼ぎの年間4分の1くらいをとるようだ。 いい武器を手に入れたあかつきには、もう狩って狩って狩りまくって稼ごう。と俺らは決意を新たに結束を強めた。 そんな時、『ドラゴンの牙』を抱えてエン達が戻ってきた。「「「ミナミ~、褒めて~!」」」 ミナミ限定?「偉い偉い!」 ミナミは頭をナデナデしてるし、ドラゴンの威厳は? 俺達は最高の武器と防具を手に入れた。 ついでにSSランクという称号も手に入っている。 さあ稼ごう!*** 俺達は超やる気でギルドに行ったのに、SSランクで受けることが可能なクエストはごく少ないそうだ。 現在、ゼロ。 このままでは…俺達の収入が‼‼「クエストも受理されてないのに勝手にダンジョンクリアしても、お金になんないわよね……」「農家の草むしりバイトとかするか?」「それ、クエストで出てるから俺らが出張ったらダメな奴だな…」「「「うーん」」」 困っている俺達に、女神のような声が!!「あのー、たった今SSランクでも受理可能なクエストが登録されました」「「「受けます」」」 その内容は…『ドワーフがエルフとの仲を取り持ってほしい』 ―――フェアからの依頼か?「あー、何だか昔から仲が悪いのはご存じですよね?その原因が、ドワーフさんが作ったチェスが原因のようで、どうやらそれでドワーフさんがエルフさんと対戦をするといつもドワーフさんが勝つらしいのですが、それを『お前が作ったからだ』と難癖をつけられ……。という話です」 大人げないな。それで何百年も仲たがいしてるのかよ?くだらないなぁ。 両者の言い分を聞いて判断だなぁ。「SSランクの方でないとドワーフの方とお話しできなかったりするので、安心です」 解決できるとは言ってない。 しかしだ。報酬だけど、俺らがこないだ払った金額じゃないか? フェアにはエルフさんの場所を教えてもらおう。「さっき、ギルドから依頼を聞いたけどエルフと仲違いしてるんだって?何百年も」「それはあいつらが俺が作ったチェス盤に難癖付けたからだ。それこそ、象牙で丹精込めて作ったんだぜ?値段をとるならお前らが俺に払った金額の10倍くらいか?」 そこまで?「まぁ、ただのチェス盤じゃないしな」「
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-02
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7.ドワーフとエルフ 後編
 森では迷ったが、エン・ヒョウ・ライがいることがエルフさんの方にわかると、エルフさん達の方から俺達を招待してくれた。 ライが地味に「保存食…」と呟いたのを俺は忘れない。 エルフさん、名前はオークルというらしい。 彼が言うには、「毎度フェアのやつが勝つのはおかしい!絶対に作った時点で細工をしているんだ」 という事だ。 困った。3人で話し合うことにした。「完全にこじれてるな。冷静に話し合うとかしなかったのか?」「しなかったから、こんななんだろう?」 ルイの言う事がもっともだ。「ドワーフ対エルフの様相なのがいけないのよ。今度、フェア&オークル対私達パーティ&ドラゴンでチェスしてみましょうよ。敵の敵は味方っていうし?」 ミナミの言う通りだなぁ。  とりあえず、ミナミの言う通りにやってみることにした。 エン・ヒョウ・ライは「「「ちぇすって何?」」」とミナミに聞いてたけど、ミナミが上手く説明しているだろう。 当日、ドワーフ代表フェアも来て、フェアとオークル対俺達+ドラゴンでチェスをすることになった。  いきなり向こうで誰がキングをするか揉めてる…。 早くない?揉め始め。「ドワーフなんだから、タンク役をしてくださいよ!」「ドワーフなんだからって何だよ?それなら、エルフなんだから弓が得意だろ?キングじゃなくて他のが向いてるんじゃないか?」 ―――醜い戦いだ。エン・ヒョウ・ライには見せたくないな。 と思ってたのに、ヒョウが冷静に「二人ともキング以外にすればいいじゃん」 と言って、納まった。 さて、我が軍だけど。キングはヒョウ(ドワーフとエルフの諍いを収めた功績で)、クイーンは全会一致でミナミ。 あとはなんかお好きにどうぞって感じだ。 俺らは特にこだわりないし、かまわないよ。 準備はできた。 そして、開戦としましょう。 おおスゴイ!フェアが言うだけの事はあるなぁリアルだ。 リアル過ぎて、ドラゴン達が画像(?)に酔ったみたいだ。戦力外?疑惑。 この戦い、実に2週間続きました。 フェアもオークルも長命種だから、大した時間に感じないんだろうけどヒトの一生は短いから、二週間も精神力を使い果たして疲労困憊。 もちろん、ポーションとか回復魔法とか使いまくったけど、二週間は流石に……。 SSランクだけが対応可能な依頼だけの事はある
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-02
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8.ギルドでの一幕
「そうだ!フェア。俺らが持ってる『ドラゴンの爪』でオークルに矢を一本作ってやってよ。『ドラゴンの爪』は一個で足りる?」 エン・ヒョウ・ライが一様に手を隠した。 大丈夫だろう。大量にあるから。「まぁ、残り10個以上あるからなぁ。作れるぞ」「作ってあげてくださいよ。そうだなぁ、俺らをクタクタにした『敢闘賞』みたいな?」「そうね。私もクタクタよ~」「俺はタンクとしていいのかってくらい疲れてる。もっと体力つけた方がいいのか?」 ルイをこれほど消耗させるとは……フェアの作ったチェス盤はおそろしい。 そんな中元気なのは、フェア・オークルとドラゴン達。 ドラゴン達は特に動いてなかったから消耗してないなぁ。 オークルは「畏れ多い」ってドラゴン達に矢を射かけるとかしなかったし。 ドラゴン達は動かなかった(動けなかった)から、いい的(まと)なのに……。  こうして俺達とドラゴン達はフェアの依頼を終えた。 ギルドに提出する証拠として、フェアに一筆書いてもらった。***「依頼を片付けてきた。これが証拠のドワーフのサインだ」 と、俺はフェアのサインが書いてある紙を見せた。「依頼を受理してから、かなりの時間を有しているので、身を案じていました。皆さんが無事でよかったです」「依頼から何週間も音沙汰ないから死んじまったかと思ったぜ!ハハハッ」 うーむ、永遠の光の連中か?他人を詰る暇があるなら自分を磨いた方がいいと思うが?「そもそも、そのサインだって本物か?そこら辺のオッサンが書いたものかもしれないぜ?」「依頼主のサインと一致します」 受付嬢の後方支援によって永遠の光の連中はどこかへ行った。 ヒソヒソと聞こえてくるのは、俺達の装備についてだ。「あの装備の素材ってレアアイテムの『ドラゴンの牙』じゃないか?武器は『ドラゴンの爪』?防具は『ドラゴンの牙』か?誰が装備を作ったんだ?やっぱりSSランクともなると装備からして違うよなぁ」『ドラゴンの爪』に関しては結構たくさんあるけど、『ドラゴンの牙』は6本しかなかったからなぁ。本当にレアアイテムって感じだよなぁ。残りわずか!…あげないけど。「報酬は高額なので、ご自宅の方へ送らせていただきます」「自宅……。受取人は誰だ?」「執事長でしょうか?」 俺達は報酬を受け取るまで、自宅待機というようにした。 今
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-03
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9.次なる依頼を求めて
 次なるクエスト(依頼)を求めて、俺達はギルドへ行った。「SSランクの皆様がいらっしゃった。なんでもSSランクには相応しい依頼がないんだと!」 全くどうして永遠の光の連中は絡んでくるかなぁ?「分不相応にも他の依頼を俺達で受けてもいいなら、喜んで受けるけど?」 そう言ったら、永遠の光の連中は去って行った。自分たちが受けた依頼を横取りされるとか思ったのか? 受付嬢曰く、「…こちらの依頼でしたら。あぁでもSSランクの皆様に相応しいでしょうか」 とりあえず見せてもらった。 『王太子殿下(4)の子守り(見守り)』とある。どういうことだ?「ココだけの話。王太子殿下は非常にわんぱくでらっしゃって、教育係も手を焼いているそうです。困った王宮の方がギルドに依頼しました。することはそうでもないのですが、低ランクのアラクレものを王宮に派遣するわけにはいかないので……」「俺達に白羽の矢を?」「そういうわけです」「ハハハッ。そういうことなら、この気高い永遠の光がその依頼を受けようじゃないか!」 さっきは依頼を横取りされそうになって、スゴスゴ引き下がったのにコッチの依頼は横取りする気なのか?「いえ、この依頼をお願いするのは『寄せ集め』にしようと決めていたので」 受付嬢はなかなか強情というか頑固だなぁ。「理由は?」「女性もいらっしゃるので。あと王太子殿下のようにプライドの高い方とは、貴方達のようにプライドの高いパーティの方とは相性が悪いと判断をしました」 あーあ、永遠の光の連中のプライドがボロボロだね。なかなかサクッと抉ったね、受付嬢。 ついでに、俺達にはドラゴン(ヒト型)もいるから、遊び相手になるだろう。ドラゴン達は正式にはパーティメンバーとは言えないけど、ついていく事が可能ならばついてくるし。 王城の庭なら本来の姿になれるんじゃないかな?  そういうわけで、ドラゴン達にも次の依頼について話した。「うーむ、ミナミが主に相手をするのか?」「それはわからないよ。出たとこ勝負になるなぁ」「ドラゴン達にはもしかしたら、王太子殿下の遊び相手をしてもらうかもしれない。それから、見たことないけど、王宮の庭は広いのか?本来の姿になれるかもだぞ?」「「「おぉー」」」「それと、王宮の料理は美味しいと聞く」「「「ほぉー」」」 関心ポイントがなんかずれてる感じ
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10.王城にて
 実際に王城を目にするのは実に久しぶり。 建国祭とか以来か?「マコト!邸がデカいぞ!」 ヒョウも珍しく興奮している。「あー、うちは2階建てだけど、王城は違うからなぁ」 城の大きさを考えればこいつらが本来の姿に戻れる広さの庭くらいありそうだ。 依頼をって話のために国王に会う必要があるらしい。 俺は目を疑った。確かに王妃は無くなって正妃の座は空いているということは聞いているけど、この姿は……。教育上悪い。 ミナミはドラゴン達の目隠しをした(魔法で)。「「「ミナミ~、見えないよ~」」」 見えなくしてるんだよ。「ちょっとだけ、静かにしててね」 ミナミの言う事は聞くんだよなぁ。ドラゴン達が黙ってる。 教育上悪いという姿は…国王を囲んで、美女が4人!4人もくっ付いている。 国王の威厳は? 王太子殿下がどんななのかも想像がつく。「依頼をされたのはこの国の宰相閣下のようですね。依頼のように王太子殿下の子守りをさせていただく『寄せ集め』なるパーティでございます。私はパーティのリーダーでマコトと申します」「私は賢者でミナミと申します」「私は戦士をしています、ルイと申します」「うむ、頑張り給え。ミナミと申したか?そなたはここに残るように」 ミナミは嫌だったようで、魔法で自分のそっくりさんを作りだし、残るように仕向けた。「うげ~、魔法で作ったとはいえ自分のそっくりさんがあの国王にベタベタされてると思うと気持ち悪いわね」「ミナミ、気持ち悪いの?こくおう?俺がやっつけてくる?」 恐ろしいことを言うドラゴンだなぁ。「ダ・・・ダメよ!それじゃなんのためにダミーを作ったのかわからないじゃない。その気になれば、あんなオッサン一瞬で真っ黒こげよ」 恐ろしいのはミナミもか……。しかも不敬。 俺達は王太子殿下のエイドリアン様にお会いすることとなった。 ここまでは宰相閣下の案内となった国王の様子は王太子殿下の母君が亡くなってから顕著だと聞いた。「初めまして。王太子殿下。私は教育係補佐を務めることとなりましたマコトと申します」「ミナミと申します」「ルイと申します」「「「よろしくお願いします!」」」「うむ。して、その小童はなんだ?」「えー、ミナミの親戚でして…名前はエン・ヒョウ・ライと申します。全部で6人となりますが、よろしくお願いします」「よ
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