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3.厄介なクエストと保存食

작가: satomi
last update 최신 업데이트: 2025-06-01 07:45:18

「その厄介なクエストとはどんなものなのですか?」

 ルイが思うのも最もだ。皆思うだろう。

「あー、郊外にドラゴンが3匹現れてだなぁ。それが既存のドラゴンとは一線を画していて、古代から生きているドラゴンという事かな?その討伐というか最終的にはテイムしてほしい。というクエストだ」

「そうねぇ、討伐だけならどうにでもなりそうね」

「ドラゴンをテイムってどうするんだ?」

「強者に従うのか?」

「よくわかってないから、その調査もかねてのクエストという事だ。クエストの依頼料は破格だ。『この10年、『寄せ集め』パーティの邸の使用人の給金を支払う』というものだ。どうする?」

「「「受けた!」」」

 我ながら現金だと思う。

 使用人の給金って結構かかるんだよね。それを支払ってくれるなら。

 最近はダンジョンがチョロく感じて来ていたし、丁度いい。

「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様方」」」」」

 ここにいる使用人達の給金を支払ってくれるクエストかぁ。美味しい話だなぁ。

 テイムした後のドラゴンが休めるだけの広さの庭がある邸でよかった。

「あー、明後日にはクエストで出かけるから、主のいない邸を頼んだ」

 俺は邸の執事長に話した。

 執事長が厨房に美味い保存食の手配などをしてくれるだろう。

「しまった!場所を聞き忘れた!」

「相変わらず目先しか見てないわね。聞いたわよ。なんでも、北の渓谷らしいわ」

「防寒の装備……」

「そんなの必要ないわよ、私が防寒の魔法をかけるからそれで済むでしょ?」

 心強い。ミナミありがとう!

 防寒着でダルマのようになるかと思った。最強賢者万歳‼

 それにしても……目的の場所が‘北の渓谷’としか俺達は知らない。

 やみくもに北に進むのは自殺行為では?

「でもさぁ、それしか方法なくない?」

 うーん、にしても……。

「とりあえず、うちの料理長特製の保存食食べようぜ!」

「「おー!!」」

 こんなところで一致団結。いいのか?

 ぐきゅるるるるるるるぅぅぅぅぅ

 ものすごいお腹の音(?)が聞こえた。

 その音の主は3人の男の子。

 お腹の音が重なったらしい。

「ヒトの子よ、美味なものを食べているのだな」

「なんですか?食べ物を分け与えいるのに、態度が大きいですよ!」

 ミナミは男の子の頭を小突いて言った。

 ヒトの子?

「君達はヒトじゃないの?」

「うむ。我らは尊きドラゴンである」

 その尊い存在がお腹なるほどの空腹だったんだな。

「ドラゴンならば、そこらのモンスターなんかを食べたりできるんじゃないか?」

「なっ、馬鹿を言うな!モンスターの肉なんぞ食えたもんじゃない。マズくて」

「我らは菜食!」

「そうだな、木の実なんかを食べとる。それにしても…ヒトの子が持ってるこの食べ物は美味いな」

 ベジタリアンなのか?肉だけどいいのかな?

「うちの料理長特製の保存食だ。肉も使ってるけど、いいのか?菜食なんだろ?」

「やむを得ず菜食なだけで、何も肉は食べないとは言ってないだろう?」

 俺達のクエストを説明したら、どんな反応をするだろう?

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댓글 (1)
goodnovel comment avatar
buchi
SS級の依頼内容は、ドラゴンのティム、報酬は、邸で働く使用人の給金の10年分。かなり破格だね。ドラゴンの生息地に向かうと三人にの子供に遭遇。保護して食事を与える準備をしてると、子供から自分たちがドラゴンと申告有りか。人化が出来るのかな?
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