しばらくすると、ブツリヌスは消滅した。「この場合、依頼主って誰?そして報償は?」「ここに監禁されているギルドマスターがいるだろ!俺が依頼主になろう。そして、報酬も払う」 当然、俺達の目の色が変わる。「いくらですか?」「っていうか、お前ら誰だ?」 そうか、そう言えばこの人が監禁された後に俺達のパーティができたのか。「俺達は『寄せ集め』という名で活動しているSSランクの冒険者のパーティです」「はぁっ?SSランク⁈そんなもんいつできたんだ?」「このあいだ。ドラゴンをテイムしてからかなぁ?エルフの村に行ってからだっけ?」「……どっちもスゲーことしてんだなぁ。SSランク、なるほどだ。で、報酬だけど。どうしよう?そんなにランクが高い連中だと思わなかった」 しょぼいやつにブツリヌスが消滅できるだろうか? 報酬はギルドマスターの給金の中から少しづつ支払われるという事になった。 主にというか全部かな?ドラゴンの食費となる。 こうしてセイムスのギルドは良くなった。と思う。******「おじいちゃーん、もうその話は何回も聞いたよぉ!」「そうだったか?」 ―――お義父さん、私は耳にタコが…。もう足が生えそろうほど聞きましたよ…。 俺は平和に親子3世代で生活している。 風のウワサで聞いたのだが、ルイとミナミが結婚したらしい。今はあいつらも爺と婆か? ミナミに婆とか言ったらいきなり殺されそうだけど。「おじいちゃん、他の話はないの?」「お義父さん、私も他の話を聞きたいです」 これは困った。「ところで、俺の息子は何してるんだ?」「お義父さんと同じで冒険者をしてるんですよ!そして名前を忘れないで下さい。ワーグですよ!」 そうだった…。年を取ると忘れっぽくてかなわん。「確かセイムスは俺とミナミとルイがほぼ踏破してるから、他のところに行ってるのか。なんだか申し訳ない。俺達のせいで夫や親父と離れて暮らすことになってしまったみたいで」「覚悟してたことですよ」「俺だって将来は強い冒険者になってSSランクとか言われるんだ!」「へぇ、頑張れよ」 俺だって努力はしたんだからな。 ドラゴン達はミナミに懐いてるから、ミナミとルイの方について行った。 このことについて俺はそれこそ耳からタコが生えては漏れ出るんじゃないか?ってくらい孫に責められる。「
Terakhir Diperbarui : 2025-06-09 Baca selengkapnya