俺はマサト、中〇一年だ。小学校に入学する前から遊んでいる幼馴染の女の子がいる。名前はミサキ。性格は男の子っぽく、男子と一緒になって遊んでいるような活発な子だった。そんな彼女を、俺は好きだった。 そんな彼女の昔の夢をいろいろと見た。 広い校庭の真ん中で、ミサキの元気な声が響いた。太陽の光を浴びて、彼女の短い髪がキラキラと輝いている。手に持ったカラフルな羽根つきの羽根を高く掲げ、満面の笑みでこちらを向いている。「マサト!こっちこっち!」 少し息を切らせながら、マサトは駆け寄った。ミサキの周りには、砂埃がふわりと舞っている。「何だよ、ミサキ」「見て見て!今日こそ、絶対100回羽根つき成功させるんだ!」 そう言って、ミサキは勢いよく羽根をつき始めた。パン、パン、と軽快な音が校庭に響き渡る。彼女の動きは機敏で、羽根は空中でくるくると舞い、なかなか落ちてこない。「すげーな、もう30回以上続いてるじゃん!」 マサトは、目を丸くして見守った。ミサキの額には、うっすらと汗が滲んでいるけれど、その表情は真剣そのものだ。「まだまだ!見ててよ!」 ミサキはさらに集中して羽根をつき続ける。50回を超え、60回、70回……。周囲で遊んでいた他の子供たちも、何事かと集まってきて、ミサキの様子を興味津々に見ている。「頑張れー!」 誰かが応援すると、他の子供たちもつられて声を上げた。ミサキは、みんなの応援を力に変えて、さらに羽根をつき続ける。 そしてついに……。「やったー!100回成功!」 ミサキは、高く羽根を掲げ、両手を上げて飛び跳ねた。その顔は、達成感と喜びでいっぱいの笑顔だ。周りの子供たちからも、大きな歓声と拍手が湧き起こった。「どうだ、マサト! やったよ!」 興奮冷めやらぬ様子で、ミサキはマサトに駆け寄ってきた。その瞳は、キラキラと輝いている。「おめでとう、ミサキ! 本当にすごいな!」 マサトも心からそう思った。いつも明るくて頑張り屋さんのミサキが、彼はやっぱり大好きだ。「ねぇ、次はマサトも一緒にやろうよ! 私が教えてあげる!」 ミサキは、そう言ってマサトの腕を引っ張った。彼女の笑顔につられて、マサトの心も自然と弾んだ。「よし、やってみるか!」 二人は、再び校庭の真ん中に戻り、羽根つきを始めた。ミサキの元気な声と、羽根の音が、広い校庭にいつ
Last Updated : 2025-07-26 Read more