妊娠がお義母様にコントロールされているのが何だか癪だ。妊娠で精神が不安定なのかな?「また産休で文子が仕事から抜けてるから、仕事が捗らない!」 って愚痴ってるし。仕方ないじゃん大事な書類渡すときになっていきなり悪阻とか困るし。私は‘軽い方’みたいだけど妊娠初期に無理はできないし。 安定期に入ったら働きたいって相談してみようかな?「おかーさんがずっといえにいてくれてうれしい!」 って大輝に言われるとなぁ。決心が揺らぐ。男の子だけど可愛いし(多分まだ)。 季節が巡って私は臨月となった。 子供って成長するの速いなぁ。小さかったはずの大輝がお兄ちゃん顔してるよ。 トラジェット家御用達の産婦人科は生まれる前に性別を教えてくれる。今度は女の子らしい。「大輝―。妹が産まれるんだってー」と、伝えたら、「僕は全力で可愛がって、僕が守るんだ」と応えてくれた。それはいいんだけど、ワガママっ子とかブラコンにならないようにしてね。 これもお義母様の企みのようでなんとも言えない。 大翔さんに話したいけど、仕事が大変そうだし。子供に罪はないもんね。子供が欲しかったことは事実だし。 結局話すことが出来たのはこの子が産まれた後。この子の名前は『翔子』になりました。この子も瞳の色が緑なんだよね。ポッとでの覚醒遺伝で大翔さんの瞳の色が緑なのに、この遺伝子強くない?私の遺伝子弱いのかなぁ?「なるほどね、二人ともおふくろの陰謀(盛った薬)でできた子供みたいで、なんか癪にさわるというか、だろ?」「まぁそうなんだけど。薬があったから子供達がいる。みたいな?それはちょっとイヤなのよ」「確かにね。大輝は完全に媚薬の影響だとしても、翔子は違うよな?でもおふくろが絡んでいるのが気に入らないと?」「翔子だって、スポーツドリンクになんか盛ってあったかもでしょ?なんか気に入らないのよ。子供達は好きよ?」「俺だって子供達は好きだ。しかしなぁ。なんだか薬がないと『妊娠しません』ってみたいだな」「そう!それよ‼違和感の正体」「試すか?」「吝(やぶさ)かじゃナイデス」 そんなことで、薬とは無縁に私は妊娠した。それも双子。大翔さんは大喜び。義両親も喜んでいました。「子供部屋が手狭になってきたわねぇ?」「いい機会だし、文子が出産した後独立したいと思う。家事は文子もできるし。なんなら家
Terakhir Diperbarui : 2025-08-05 Baca selengkapnya