『役』だったはずなんだけどな。好きになったんだもん。

『役』だったはずなんだけどな。好きになったんだもん。

last updateLast Updated : 2025-07-31
By:  satomiUpdated just now
Language: Japanese
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主人公、反町文子は世界の『トラジェットコーポレーション』の秘書課で働いている。ある日、CEOであるトラジェット・大翔さんからプロポーズをされた。この世の春を感じた。返事をする前に言われた「俺の婚約者という名目で今度両親と会ってほしい」と。 なんだかんだと一緒に過ごすうちに文子は大翔に惹かれる。 そんな中、あるパーティーで大翔の母が二人が飲むカクテルに媚薬を盛った。これを機に二人の関係は微妙に変化していき……

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Chapter 1

1.

「俺の将来のパートナーになってほしい」

 そう言われた時は、本当に心がトキメキこの世の春を感じた。ついでにファンファーレが頭に響いたような衝撃だった。

 世界の『トラジェットコーポレーション』の現・CEOトラジェット・大翔さんからのプロポーズ。

 まさに夢心地で足元がおぼつかないような、フワフワとした、なんとも舞い上がった状態だった。

「は・・

 私が返事をする前にトラジェットCEOは冷酷な現実を突きつけた。

「自分で言うのもなんだけど、俺はほら。モテるだろ?一応この会社のCEO一族の後継者で現・CEOだし?このプロポーション?この瞳の色も日本人には魅力的なのか?親族がなぁ…見合い写真を毎週のように持ってくるんだよ。三十路近くなると、親は「孫の顔が見たい」とか言い出すし。参るよなぁ?」

 それで私はなんでしょう?

「それでだなぁ、俺の秘書である反町には俺の婚約者という体で今度両親と会ってほしいんだよね」

 ―――人生そううまいこと行かないわよね。私がCEOとだなんて、笑っちゃうわよ。

「わかりました。では今週末に会社の前で待ち合わせでよろしいでしょうか?」

「それだと、婚約者同士っぽくないなぁ。俺が反町の家に迎えに行くよ」

「ふぅ。わかりました。では、『婚約者の家に初めてご両親に挨拶に行く』ような格好でお待ちしております」

「口調も『婚約者』の時はもっと砕けた話し方で頼んだぞ」

「了解しました」

 はぁ、何にしても多くの従業員の中から私が婚約者役に選ばれてるわけだから、そこは妥協せずに全力で仕事として全うしましょう!……報酬でるのかしら?時間外労働にならないのかしら?

 そんな馬鹿なことも考えたがご両親と対面をする当日。私は内心燃えに燃えていた。

「この日のためにネットで調べまくったわ~!ご両親に挨拶に行った時の成功・失敗例。それを鑑みての服装・そしてメイク!完璧な婚約者として振舞ってみせるわよ!そうよ、私はトラジェットコーポレーションの秘書なのよ?高倍率の難関を突破しての就職なのよ?秘書検定だって結構大変だったんだから!」

 そんな私の思いとはうらはらにトラジェットCEOの車が私の家の前に到着した。

「お前……。俺は満足に給与を与えてるつもりだったが、このようなところに住んでいるのか?」

 そんなふうにCEOは言うけど、このマンションはカードキーでオートロックだし。何が不満なの?家賃だって結構払ってるんですけど?

「まあいい。さあ車にどうぞ、お嬢様」

 そうトラジェットCEOにエスコートされて車に乗り込んだ。

 全皮張りのいいシート。爪でシートを引っ掻いてしまわないかと心配になってしまう。嗚呼、小市民。

 全体的に高そうな車だなぁ?これはスポーツカー?

 詳しいことはわからないけど、高そうな雰囲気がする。

「文子(あやこ)」

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1.
「俺の将来のパートナーになってほしい」 そう言われた時は、本当に心がトキメキこの世の春を感じた。ついでにファンファーレが頭に響いたような衝撃だった。 世界の『トラジェットコーポレーション』の現・CEOトラジェット・大翔さんからのプロポーズ。 まさに夢心地で足元がおぼつかないような、フワフワとした、なんとも舞い上がった状態だった。「は・・ 私が返事をする前にトラジェットCEOは冷酷な現実を突きつけた。「自分で言うのもなんだけど、俺はほら。モテるだろ?一応この会社のCEO一族の後継者で現・CEOだし?このプロポーション?この瞳の色も日本人には魅力的なのか?親族がなぁ…見合い写真を毎週のように持ってくるんだよ。三十路近くなると、親は「孫の顔が見たい」とか言い出すし。参るよなぁ?」 それで私はなんでしょう?「それでだなぁ、俺の秘書である反町には俺の婚約者という体で今度両親と会ってほしいんだよね」 ―――人生そううまいこと行かないわよね。私がCEOとだなんて、笑っちゃうわよ。「わかりました。では今週末に会社の前で待ち合わせでよろしいでしょうか?」「それだと、婚約者同士っぽくないなぁ。俺が反町の家に迎えに行くよ」「ふぅ。わかりました。では、『婚約者の家に初めてご両親に挨拶に行く』ような格好でお待ちしております」「口調も『婚約者』の時はもっと砕けた話し方で頼んだぞ」「了解しました」  はぁ、何にしても多くの従業員の中から私が婚約者役に選ばれてるわけだから、そこは妥協せずに全力で仕事として全うしましょう!……報酬でるのかしら?時間外労働にならないのかしら? そんな馬鹿なことも考えたがご両親と対面をする当日。私は内心燃えに燃えていた。「この日のためにネットで調べまくったわ~!ご両親に挨拶に行った時の成功・失敗例。それを鑑みての服装・そしてメイク!完璧な婚約者として振舞ってみせるわよ!そうよ、私はトラジェットコーポレーションの秘書なのよ?高倍率の難関を突破しての就職なのよ?秘書検定だって結構大変だったんだから!」 そんな私の思いとはうらはらにトラジェットCEOの車が私の家の前に到着した。「お前……。俺は満足に給与を与えてるつもりだったが、このようなところに住んでいるのか?」 そんなふうにCEOは言うけど、このマンションはカードキーでオートロッ
last updateLast Updated : 2025-07-30
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2.
 いきなり名前で呼ばれたので驚いた。「今日の服装も似合ってると思うんだけど、それだとNGだな。おそらく偽物だと見破るだろうな。うちの両親はあざといから。そういうわけで、これからちょっと付き合ってもらう」 ご両親との約束は9時じゃないの?私は5時起きで超頑張ったんだけど、CEOにダメ出しされたの?「まずは服だな。丁度10時か。デパートが開いたな。さぁ、買い物だ」 強引に連れて行かれた。「いらっしゃいませ、これはトラジェット様。可愛らしいお嬢様をお連れですね」「俺の婚約者で今日初めてうちに連れて行くんだよ。だから彼女に似合う服を見繕ってほしいんだ」「お任せくださいませ!」 ちょっと~。こんなハイブランドの店員さんに顔覚えてもらってるって。…‘トラジェット’恐るべし。「こちらはいかがでしょうか?」「うーん、似合ってるんだけど初めてうちの両親と会うんだよな。ちょっとそぐわないかな?」「でしたらこちらはいかがでしょうか?」「うん、これなら大丈夫だろう。今まで試着した分も袋に詰めておいて!」「「「かしこまりました~‼」」」 この間、10着は試着したんだけど全部買うの?いくらなんだろ?考えるのよそう。怖いから。 でた~‼お金持ち御用達のブラックカード!うわー、初めて見る―‼後で写メ撮らせてもらえないかなぁ?情報漏洩しちゃうからダメかな、やっぱ。 素敵な服を着た後は化粧品売り場のお姉様にも。「いらっしゃいませ、トラジェット様。こちらのお嬢さんをお綺麗にすればよろしいのですか?」「頼めるかな?」「私でよろしければ喜んで!」 どういう事だろう?男性用のコスメをこの売り場で買ってる?もしくはお母様のお遣い?でも化粧品は本人が直接買った方がいいし。「なんかいろいろ考えてるみたいだけど、彼女は腕利きのメイクアップアーティストだ。どういうわけか今ここにいるんだけどな」「本当にどういうわけなんでしょうね?あ、目を閉じてくれる?」 謎が解けたけど、そんな方にメイクをしていただくって普通はおいくらするんでしょう?いやだ、すぐお金のこと考えちゃう。 数分後、「よし、これならあの父さんたちも納得するだろう」という『私』が仕上がった。 只今11時半。「CEO。約束の時間に遅れるのでは?」「文子に教えていた時間は嘘。本当の時間は12時半に結構な老舗だ」
last updateLast Updated : 2025-07-30
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3.
 声の主はお父様かな?大翔さんの声をイケオジ的にした感じ。「あのっ、初めましてっ。反町文子です!大翔さんとは…」「うふふ」「クックックッ」 え?皆様笑ってる?何故?「文子さん、その方はこのお店の大将よ」 あまりの失態に赤面してしまった。これは…明後日からの業務の際も事あるごとに大翔さんにいじられる系か?「親父はもう少し奥の間だと思う。さあ、行くか」 そんなに奥から…よく通る声なんだなぁ、お父様の声。「文子、これが俺の親父」「実の父親に向かって『これ』とはなんだ!」「あの、初めまして。反町文子と申しまちゅ」 噛んだ…盛大に噛んだ!はぁ、これも明後日からの業務でいじられそうだなぁ。「赤面して可愛らしいお嬢さんじゃないか、よくこんな可愛らしいお嬢さんが見つかったな?」「彼女は会社で俺の秘書をしてるんだよ」「お前というやつは、部下に手を出したのか?」「あの…まだ健全な関係です!」「文子さんがそう言うのなら信じるが……」 大翔さんがお父様に睨まれている。家訓で『部下に手を出さない事』とかになってるのかな?「親父だって秘書してたおふくろに思いっきり手―出したんじゃねーか!」「それとこれとは別だ!」 どうなってるの?でもまぁ、お母様がお綺麗なのは秘書だったからなのね。秘書も美しくないといけないから結構大変なのよねぇ。「まあまあ、話も盛り上がってることだし、美味しい料理でもいただきましょうよ!」 そこでもかなり、大翔さんとお父様は子供っぽい口喧嘩をしてたけど、お母様によると『いつものこと』だから放っておいて女同士で楽しみましょう?と言われた。「ねぇ?大翔と本当に健全な関係なの?」 私は口に含んでいたお茶を吹き出しそうになりました。「私はね、本っ当に孫の顔が見たいのよ。文子さんならさぞかし孫も可愛いんだろうなって希望を持っちゃうのよね」 そんなことを言っても、あくまでも今日のための『私』だからなぁ。 そんなお母様の話を聞いた後に大翔さんに家まで送っていただきました。「お母様は本当にお孫さんを望んでいらっしゃいましたよ?」「お前までそんなことを言うのか?俺は今は仕事に没頭したいんだよ」 わかります。仕事をしている時の大翔さんは魅力的ですからね。さぞかし全力投球なんでしょう。「それじゃあ、また明後日会社でな……」「送って
last updateLast Updated : 2025-07-30
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4.
「反町!この資料を10部印刷してくれ」「わかりました」 通常業務に変わったウィークデイ。CEOが私を呼ぶのも『文子』ではなく『反町』。私も『大翔さん』ではなく『CEO』と呼んでるからお互い様なんだけど、なんか寂しいな。「このあとの会議の資料は……」「こちらに用意してあります。どうぞ」 こそっと「こちらに用意してありまちゅ。じゃないんだな」と、言われて資料が入ったバインダーでCEOの頭を殴ろうかと思った。脳内では実行したけど。 もう、あのことは忘れようとしてるのに…。 優しい声で「文子」と呼んで、私の手を引いてくれた……。 浸っていたというのに、CEOは容赦なく仕事をくれてくれる。今日は定時で帰れるかなぁ?是非とも帰りたい!連続のドラマを録画予約してくるの忘れたのよ(※重要)。一刻も早く仕事を終えて帰らねば! それからは鬼のような勢いで仕事をしていた。 あとから聞いた話(同僚談)によると、近寄りがたいオーラを放ってさらに、物凄い勢いで、書類を片付けていたらしい。  そんな状態だったというのに、CEOは私にまたしても無理難題を言ってきた。「今度の週末にうちの庭でパーティーを開くんだが、そこに俺の婚約者としていてほしい」 という話だ。ガーデンパーティーか?庶民とは考え方が違うんだな。社交というやつだろうか? あとから悩む羽目になるから、今度の週末は天気が悪いといいなぁと思いながら、ネットで天気予報を見た。どのサイトを見ても今週末前後は快晴。最後の手段!と気圧配置を見たがダメだった…。どう考えても、快晴。私の心はどんよりとしているというのに……。「こないだ買った服があるだろう?その中から当日相応しいと思うやつを着たらどうだ?」 こないだ買った服は全部ネットで売り払いました!今後使わないと思ったので!とはなかなか言いにくかった。仕方がないので、この間のお店に行きました。「あら、トラジェット様の婚約者様。今日はどのような用件で?」「今週末にトラジェット家でガーデンパーティーがあるようなのでそれに相応しい服を見繕っていただきたいと大翔さんと違って、私は小市民ですので予算はこの程度で……」 と、提示した額は庶民が精いっぱいの200万。頑張りました。貯金も使うこととなりました。ああ、懸命に働いてきたのに。時間外手当が欲しい‼ それでもショッ
last updateLast Updated : 2025-07-30
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5.
 パーティー当日には当然のように大翔さんに会場(大翔さんの自宅)まで、送っていただいた。 その車内にて。「こないだ買った服とかはどうしたんだよ?」「時間外労働手当として、ネットで売りました。今日はこのためにあのショップの店員さんに見繕って頂きました」「まあ、いいと言えばいいんだけど、お前のもんだし。婚約が破談になるまでとりあえず俺がプレゼントしたものは手元に残しておいてくれないか?」 大量の服は片付けてしまう場所に困ります。我が家にはウォークインクローゼットがあるわけじゃありません。「はあ、大量には困りますが、2.3着なら置き場があります」「よかった~」「ちなみにこの服は『一度着ただけ』という事でネットで売りたいと思います」「いやいや、似合ってるし。俺はとっておいてもらいたいなぁ」 大翔さんの顔はズルいと思う。お願いされるとなんとも絆されてしまう…。いや、自分がイケメンに弱いのがいけないんだけど。 会場(大翔さんの自宅)に到着した。二度目だけど、ガーデンパーティーが開くことができる庭を所有しているのはなかなかすごいと思う。「大翔お兄ちゃ~ん!久しぶり!会いたかった!」「お前が自分の意志で留学を決めたんだろ?」「大翔お兄ちゃんと同じが良かったんだもん」 と、頬を膨らませる可愛い系の女の子?美少女。「へぇ、この人が大翔お兄ちゃんの婚約者?大翔お兄ちゃんが選んだ人にしては普通だね」「彼女の魅力は俺だけが知ってればいいんだ」「そんなこと言って妬けちゃうなぁ」 とかなんとか、大翔さんと親しくしている美少女は大翔さんのイトコさんらしい。会話をしながら私を睨んだりしてくるのはやっぱり…大翔さんと結婚したかったのかなぁ?イトコなら結婚できるもんね。 「喉乾いたでしょ?はい、ちょっとしたカクテル。蛍(けい)湖(こ)ちゃんはまだ未成年でしょ?これは大翔と文子ちゃんによ。はい、どうぞ」 そのカクテルは甘くて、美味しかった。甘いカクテルは度数が高いって聞いた事があるけど、私は大丈夫かな?というか、あの美少女イトコは蛍湖ちゃんていうのかぁ。 なんかフワフワしてきたなぁ。「おふくろ!仕掛けやがったな?」「オホホ、何の事?さあ、若い二人は家の中にでも入ったら?」「文子」「文子。無事か?」 大翔さんに叩かれていたと思われる頬が痛いです。「
last updateLast Updated : 2025-07-30
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6.
 その日は大翔さんの家に泊まらせていただきました。急だったので着替えなど持っていなかったのですが、翌朝外商(?)の方が下着などを売ってくれました。ハズカシイ。外商でも下着を買うお客っていないんじゃないかな?高価な下着…。「もっとゆっくりしててもいいのに~‼」 と、お母様は仰いますが、明日は仕事なのです。今日中に帰宅をし明日に備えなければ! 翌日からも普通に平常通り仕事はするわけですが、CEOは何とも思わないんでしょうか?私はあの時の記憶が時々フラッシュバックされてドキドキです。 あとから確認して所謂‘安全日’というやつだったので、安心したんですけど、ドキドキはどうしようもないです。 CEOの唇が~!とか、あの胸板~!とか大変なことになっています。仕事でミスはしていないはずだから、私の異変には気づいていないはず…。「反町!ここの記載。ミスってるぞ。こんな初歩的なミスは珍しいな?なんかあったのか?」 なんかって……。そりゃあ、貴方との関係が……とは職場では言えないし、アレは薬を盛られたせいだし、偽婚約者をしていた時だから、ノーカウントですよね。「申し訳ありません!すぐに訂正し、再提出をします!」 こんな初歩的なミスは恥ずかしい。 『入社したての秘書』みたいな。これでも結構キャリアを踏んでる方だと思うから余計に恥ずかしい。 うーん、私の年齢だとまだ新米なのかな?それにしてもこのミスは恥ずかしいからとっとと直して再提出してしまおう。 忙しくも月日は流れました。仕事も順調にしていましたし、あれ以来パーティーとかもなくて安心した生活を送っています。 あれ?今月って生理が来たっけ?先月も。最近怠いのって仕事が忙しいからだと思ってたけど、まさか……。 そう思い、私は家の近所のドラッグストアで妊娠検査薬を購入。急ぎ検査。仕事が立て込んでるから妊娠してる暇は私にないのよ! 結果:陽性 なんなのよ!安全日ってのは嘘情報なの? 翌日、有給を使い(かなり溜まっていた)、会社から遠い産婦人科を受診した。「おめでとうございます!ご懐妊です‼」 めでたくないんだけど……。「まだ、性別はわからないですね~。わかっても私は知らせない主義なんですよ」 産後の準備が面倒なタイプだなぁ。 CEOのお母様は喜ぶでしょうけど……。CEOにとっては迷惑な話だろうな、
last updateLast Updated : 2025-07-31
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