幼稚園へ向かう道中、碧唯はウキウキと興奮していた。嬉しくなるとおしゃべりになる彼女は、話しているうちに、ふと振り返ると、亜夕美がいつの間にか眠り込んでいることに気づいた。亜夕美は静樹の肩に頭を預け、ぐっすりと眠っており、その寝息は長く、明らかに疲れ切っている様子だ。静樹が碧唯にシーッと静かにするジェスチャーをすると、碧唯はすぐに口を閉じた。そして、自分の小さなリュックから、楠木が用意してくれた小さなブランケットを取り出し、そっと亜夕美の体にかけてあげた。このブランケットは自分がお昼寝の時に使うもので、パパが買ってくれたものだ。これがないと眠れないのだが、ママのためなら今日は我慢できる。
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