俺はこのライレルク王国の第一王子だ。間違いない!しかしだ!最近自分こそが第一王子という輩が現れた。なんか、嬰児取り換え?生まれてすぐの子を取り換えるの?で、侍女の子と取り換えたから侍女の子として育った自分こそが正統な血筋の子である。という話だ。ふむふむ、なるほど。証拠はあるんだよね?で、証拠があったようで、俺は突然ビューティフル王宮ライフから平民ライフになった。名前はラルクと申します。幸いなのは、幼馴染で乳母の子のニースが共に来てくれたことだ。だって、俺自慢じゃないけど料理できないし?ニースも微妙だけど、俺よりマシだろう。騎士としても仕えてくれていたし(今は参謀)、きっと野戦料理みたいなのはできるはず!「ラルク様!今後はどのようにするつもりですか?」「うーん、俺はあのポッと出の王子に王子が務まるとは思ってないんだよね?そのうちそっちはどうにかなるとして…。俺らでしょ?俺には高位貴族と交流があったという人脈がある。外交も俺がしていたからそっちの人脈もある。…とすればやることは一つでしょう?商人です!そうだな、ゆくゆくは国一番の商会にでもなります?」「野望は大きい方がいいです。それにしても、ラルク様の言う通りですね。人脈は多いですね。そして、あの王子には‘王子’という役職は務まりそうもないですね。大方イメージで王子は楽して贅沢をしている…みたいに思ったんでしょうね。山のような書類に追われて、きちんとした食事などなかなか摂れないのに…」「その山のような書類を俺にあてがっていたのはお前だ!」「御意」「そのおかげでか(?)商会のようなところの書類など簡単に処理できるだろうな」「まずは俺は商会を起ち上げようと思う。名前は安易に『ラルク商会』でいいだろう」安易だとは思うがわかりやすいし。「では、まずは商会の特産ですね。ラルク様の人脈をもって東方の国特産のアキヤ貝から採れるというあの石を商会の目玉にするのは?貴族がこぞって欲しがるでしょうね。そこが王に追い出された王子の商会だとしても…」「そうだな。アレはどこにも卸していないんだよな。この商会で独占できれば…というか、するぞ!まずは俺は東方の国に文を出す。もちろん東方の国の言語で。相手に失礼では商談に支障が出てしまう。今後の事業についても要相談だな」ニースはすぐに書面を東方の国に送ってくれ、数日
Huling Na-update : 2025-09-01 Magbasa pa