All Chapters of 追放令嬢のスローライフなカフェ運営 ~なぜか魔王様にプロポーズされて困ってるんですが?~: Chapter 31 - Chapter 40

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31. 夜空を切り裂く咆哮

「いやいやいや!」 長老は必死に手を振った。「あんたはそう気軽に言うが、戦争するかどうか決めるのは魔王なんだぞ!?」 唾を飛ばしながら力説する。「魔王が! 人間に! 貴重な秘薬の提供など! 許すわけがない!」「いや?」 ゼノヴィアスは首を傾げた。「許すが?」 きょとんとした顔。「あ、あんたの意見は聞いてない!」 長老は苛立ったように叫んだ。「魔王が! 魔王がどう考えるかじゃよ!」「だから」 ゼノヴィアスは、さも当然のように。「余が良いと言っている」「……へ?」 長老の口が、ぽかんと開いた。目を細め、ゼノヴィアスをじっと見つめる。 そこにいるのは、どう見ても二十代の精悍な青年。 ちょっと態度は尊大だが、まあ若者にはよくあること。 でも――――。「あの……魔王様が特別に大丈夫って言ってくれてるんですよ!」 シャーロットが慌ててフォローした。「あんた……」 長老の指が、ゆらゆらとゼノヴィアスを指差した。「魔王?」 まるで、信じられないものを見るような目。「余を指差すな!」 パシン! ゼノヴィアスが不機嫌そうに、長老の指をはたいた。「し、失礼……」 長老は混乱したまま、シャーロットの袖を引っ張った。「ちょっとちょっと、こっち来て……」 テントの隅へと引っ張っていく。「はぁ……」 シャーロットは苦笑いを浮かべながらついていった。「彼は……」 長老が小声で囁く。「魔王の何なの? 息子? 弟? それとも使
last updateLast Updated : 2025-11-19
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32. 希望の光

 ゆっくりと、まるで夜空を舞う巨大な影絵のように、ワイバーンが旋回を始めた。 バサッ――バサッ――。 翼が空を打つたび、凄まじい風圧が大地を撫でる。テントの布地が激しくはためき、地面の砂塵が舞い上がった。「っ……!」 シャーロットは反射的に後ずさる。 それは、まるで山が空から降ってくるような――理性では理解できても、本能が震え上がる光景だった。月光を浴びた銀の|鱗《うろこ》が、生きた宝石のように煌めいている。 ズゥゥゥゥン! 大地が呻いた。 着地の衝撃で石畳に亀裂が走り、土煙が夜闇に立ち込める。広場全体が、巨大な生き物の重みで沈み込んだかのようだった。「ひぃっ!」「な、なんだあれは!」「魔物だ! 魔物が来たぞ!」 パニックになりかける人々。 だが――。「落ち着け!」 ゼノヴィアスの一喝。 それは命令でも威嚇でもない。ただ、五百年の歳月が練り上げた、絶対的な安心感を与える響き。まるで嵐の海に立つ灯台のように、人々の心に一筋の光を灯した。 騒ぎが、潮が引くように収まっていく――――。 シャーロットは恐る恐る、ワイバーンを見上げた。 背中には、いくつもの木箱が丁寧に縛り付けられている。 しっかりと梱包され、「取扱注意」の文字まで書かれていた。(ちゃんと……ちゃんと運んでくれたんだ) 胸が熱くなった。「魔王様〜! お待たせしました〜!」 陽気な声が、感傷を破る。 ワイバーンの背中から、小さな人影がひょこひょこと現れる。月光を浴びて輝く白い髭、土のような素朴な顔立ち――ノームの老人だ。「こちらでよろしいですかな?」 にこにこと手を振る姿は、まるで親戚のおじさんのよう。「うむ、ご苦労」 ゼノヴィアスが手を挙げて応える。「夜分に悪かったな」「な
last updateLast Updated : 2025-11-20
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33. 恐るべき近所のおじさん

「お、恐れ多いことでございます」 シャーロットは戸惑いを隠せなかった。 まさか、一国の王にここまで――。「恐れ多いものか!」 国王は首を振った。「貴殿のおかげで、我が王国は救われる! 民が、子供たちが生きられるのじゃ!」 握った手を、まるで救いの綱を掴むかのように上下に振る。その必死さに、シャーロットは息を呑んだ。「まさに、あなたこそ真の聖女! 国を救った女神じゃ!」 その瞬間、シャーロットは違和感を覚えた。 聖女。 女神。 今度はそんな風に祭り上げられるのか――。「女神だなんて……」 シャーロットは静かに、けれど芯の通った声で言った。「それは言い過ぎですわ」 やんわりと、しかし拒絶の意志は明確に。「いやいや、謙遜することはない! これからは聖姫として、我が国の守護職に就いてもらえんか? いや、就いてくれ!」 国王は必死に口説いてくる。民を救う希望を、どうしても手放したくないかのように。 ――来た。 シャーロットの瞳に、諦めにも似た色が浮かんだ。 結局はこれだ。感謝の言葉の裏には、必ず見返りの要求がある。国を統べる者として当然の判断なのだろう。使える人材は囲い込む――それが権力者の習性なのだ。 でも、私は――――。 キュッと唇を噛みしめた時。「ダメだ!」 横から、不機嫌な声が割り込んだ。 ゼノヴィアスが、腕を組んで仁王立ちしている。「へ……?」 国王は目を丸くした。 自分に向かって面と向かって「ダメ」などと言う者などいただろうか? ましてや、こんな無造作に、まるで子供を叱るような口調で。「シャーロットは」 ゼノヴィアスは堂々と宣言した。「我が妃となる女だ。王国ごときにはもったいない」「ゼノさん!」 シャーロットが眉をひそめた。こんなところで既成事実化されてはたまったものではない。「まだ何も承諾してないでしょ!」「い、いや、まぁ……」 先ほどまでの威厳はどこへやら、ゼノヴィアスはたじろいだ。「しかし、今回の件で我のことも少しは……その、理解が進んだのではないか?」 五百年生きて初めて見せる、すがるような瞳。不器用な懇願。「それはそうですけど!」 シャーロットは腰に手を当てた。「そういう態度をするなら、未来永劫、お断りします!」 ピシャリと言い放つ。「そ、そうか……すまなかった……」
last updateLast Updated : 2025-11-23
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34. いつかは……

「さて、帰りはワイバーンに乗っていこう」 ゼノヴィアスが、まるで少年のように目を輝かせてワイバーンを指さした。 月光を浴びて銀色に輝く巨竜は、主人の喜びを感じ取ったかのように、ゆらりと長い首をもたげる。「え? 本当に乗ってもいいんですか?」 シャーロットは息を呑んで、改めてその巨体を見上げた。 城壁ほどもある体躯。鋼のような|鱗《うろこ》。そして何より、知性を宿した琥珀色の瞳――。 間近で見ると、その存在感は圧倒的だ。けれど不思議なことに、恐怖はない。むしろ、胸の奥で何かがそわそわと騒いでいる。「当然だ。我が妃候補には、特別な待遇をせねばな」 ゼノヴィアスは得意満面で胸を張った。「まだ候補ですからね?」 シャーロットは慌てて釘を刺した。けれど、その声音に先ほどまでの拒絶の色はない。「ふふっ、分かっておるとも」 ゼノヴィアスは悪戯っぽく、けれど優しく微笑んだ。 そして――。「では、参るぞ!」 次の瞬間。 ひょいっと、またしてもあの腕がシャーロットを軽々と抱き上げた。「きゃっ! もう、いきなりは……」 抗議の言葉は、風にさらわれて消えた。 ゼノヴィアスは彼女を大切な宝物のように胸に抱いたまま、地を蹴る。一瞬の浮遊感。そして気がつけば、ワイバーンの背の上に降り立っていた。 そこには、見事な細工の鞍が据えられている。 漆黒の革に銀の装飾。座面には柔らかな毛皮が敷かれ、長時間の飛行にも耐えられるよう工夫されていた。 ゼノヴィアスは慎重に、まるで壊れ物を扱うようにシャーロットを鞍に座らせる。そして自分も、彼女の隣にそっと腰を下ろした。「しっかり掴まっていろよ」 優しい命令。 そして、手にした小さな鞭で、ワイバーンの脇腹を軽く叩く。合図だ。 ゴゴゴゴゴ……。 巨体が震える。まるで眠りから覚めた山
last updateLast Updated : 2025-11-24
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35. 嫌ですけど?

 一週間後――。 夕暮れ時のカフェは、琥珀色の光に包まれていた。 窓から差し込む西日が、テーブルの上のコーヒーカップを優しく照らす。立ち上る湯気が、まるで小さな天使の梯子のように光の筋を描いていた。「ねぇ、シャーロットちゃん」 常連のマルタが、カップを片手に身を乗り出してきた。「王都での大事件、知ってる?」 皺の刻まれた顔に、悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。「え? 何かあったんですか?」 シャーロットは努めて平静を装いながら、手にしていたカップをそっとソーサーに置いた。「大聖女シャーロット様が、魔王を従えてドラゴンに乗って現れたんですって!」 マルタの声には興奮が滲んでいる。「あなたと同じ名前よ? なんて素敵な偶然かしら!」「だ、大聖女……?」 シャーロットの頬が引きつった。まさか、そんな大袈裟な呼び名がついているなんて――――。「そうよ! 偉大なお方でね、天から授かった奇跡の薬を王都の人々に配って、死の病から救ったんですって! まるで御伽噺の世界のお話だわ!」 マルタは目を輝かせた。「へぇ、そんな凄い方が実在するなんてねぇ。同じ名前なので、あやかりたいものです……」 シャーロットは悟られないように適当に合わせながら、手元のスプーンでコーヒーをかき混ぜた。カチャカチャという音が、妙に大きく響く。 マルタがずいっと身を寄せてきた。 年季の入った笑い皺が、いたずらっぽく深まる。「でもねぇ……」 声をひそめ、まるで秘密を打ち明けるように。「魔王を従えてやってくるなんて……あの二人、もしかして……デキてるんじゃない?」 ブフッ! シャーロットは思わず口に含んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。慌てて手で口を押さえる。「デ、デキてません! 
last updateLast Updated : 2025-11-25
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36. 不思議な客

「えっ?」 小袋から、爽やかな香りが漂ってくる――。「あ、ありがとう……」 シャーロットは恐る恐る袋を受け取り、中を覗いた。 見たことのない深緑の葉。けれど、その香りは――――。「うわぁ……。すっごくいい匂い……!」 思わず顔がほころぶ。「結構貴重なのだぞ? くははは」「これ、お肉料理に合うかもしれない! ローストビーフとか、ラム肉のソテーとか……」 料理人の血が騒ぐ。新しい食材との出会いは、いつだって心躍る瞬間だ。「ゼノさん! いつもありがとう!」 シャーロットは最高の笑顔を浮かべる。 その笑顔に、ゼノヴィアスも幸せそうに微笑んだ。 琥珀色の夕焼けに浮かび上がる、見つめあう二人――――。「まぁまぁ、仲がいいわねぇ」 マルタが温かい目で二人を見守る。「昔を思い出しちゃうわ。あたしだって若い頃はねぇ……」 マルタはそう言ってコーヒーカップを傾けた。「あら、旦那様とのロマンスがあったんですね!」 シャーロットが興味深そうに身を乗り出す。「ははっ! うちのはこんなイケメンじゃないけどね!」 豪快に笑いながら、マルタはパンパンとゼノヴィアスの背中を叩いた。「マルタ殿、痛いんだが……」 苦笑するゼノヴィアス。「でも、不器用なところはそっくりよ。根は悪い人じゃないと思うわ」「マ、マルタ殿ぉぉ! もっとプッシュしてくだされ。シャーロットに、もっと我の魅力を理解してもらわねば」 ゼノヴィアスも調子に乗って頼み込む。「でもねぇ……」 マルタは腕を組んで、じろじろとゼノヴィアスを観察する。「あんた、稼ぎはいいの? 何の仕事してんの?
last updateLast Updated : 2025-11-26
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37. ゲームコンプリート

 慣れた手つきでフライパンを振りながら、シャーロットは考えていた。 この二人は、一体何者――――? ローゼンブルクの住人ではない。旅人にしては荷物もない。そして何より、この世界には似つかわしくない雰囲気――。 嫌な予感はどんどん強くなっていく。「はい、どうぞ。召し上がれ……」 それでも、心を込めて作ったオムライスを差し出す。「うっほぉ! うーまそう! いっただっきまーーす!」「うまそうじゃぁ……」 二人は子供のように、がつがつとオムライスを頬張り始めた。「うほぉ、このオムレツはふわっふわだね! さすが王様のオムライス!」 青髪の女性が、口いっぱいに頬張りながら絶賛する。「あ、ありがとうございます……」 シャーロットは曖昧に微笑んだ。そして、恐る恐る尋ねる。「どちらから……いらしたんですか?」「海王星だよ!」 ガツガツと食べながら、青髪の女性があっけらかんと答えた。「は……?」 シャーロットの思考が一瞬停止する。「か、海王星……?」 この世界にそんな地名は存在しない。 海王星といえば――前世の記憶にある、太陽系最果ての惑星。でも、そんなところから来たなんて、まさか――。「そう! ゲームコンプリートのお祝いに、わざわざ来たってわけよ!」 青髪の女性はニカッと笑い、グッと親指を立てた。「ゲ、ゲーム……コンプリート……?」 その言葉に、シャーロットの心臓が凍りついた。 ゲーム。 そうだった、この世界は――。「おめでとう! ナイスプレイじゃったぞ! まさかペニシリンで隠しエンディング『王都防衛』にたどり着くとは…&h
last updateLast Updated : 2025-11-27
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38. 海王星の衝撃

「いやよ! 私、ここから動かない!」 シャーロットは宣言した。「世界が元に戻るまで、一歩も動かない!!」「あらら……困っちゃったな……」「ほかにどんなゲームがあるか、見てみてはどうかな?」 金髪の少女が提案する。「ゼノさんがいて、ローゼンブルクがあるゲームならいいわよ?!」 シャーロットはギロリと睨みつけた。「いや、さすがにそれは……」「なら動かない!」 シャーロットは店の床にへたり込んだまま叫んだ。「出てって! 今すぐこの店から出てってよ! 鬼! 悪魔!! うわぁぁぁぁん!!」 慟哭が店内に響き渡る。 二人の来訪者は気まずそうに顔を見合わせ、そして――――。 スゥッと、まるで最初からいなかったかのように消えていった。 残されたカフェの中。 シャーロットの嗚咽だけが、虚無に浮かぶ店の中に響き続けた。 愛した世界が消えてしまった中で、彼女はただ泣くことしかできなかった。      ◇ どのくらい泣いていただろうか。 夕日は微動だにせず、ただ赤々と店内を染め続けている。時計も止まり、影も動かない。時間という概念すら、この虚無の中では意味を失っていた。 もうゼノさんに――会えない。 あの不器用な優しさも、毎日のオムライスを待つ姿も、照れくさそうな笑顔も――すべて、永遠に失われた。(どうして、もっと素直になれなかったんだろう) 膝を抱えたまま、シャーロットは自問する。 もしあの時、ゼノさんの求婚を受け入れていたら? きっと魔王城で、愛を確かめ合って――。 いや、それならもっと深い悲しみに沈んでいたかもしれない。離れがたさは、絆の深さに比例するのだから。 カランカラン! 突然、ドアベルが鳴り響いた。「
last updateLast Updated : 2025-11-28
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39. 残酷なまでの論理

「お主も研究者だったんじゃろ? もっと科学的に考えてみぃ」 少女がビシッとシャーロットを指差した。「コンピューターが発達すれば、地球のシミュレーションなどいくらでもできる」 少女は講義でもするかのように、ゆっくりと語り始めた。「そして百数十億年という悠久の時の中、コンピューター内に無数に作られる地球と、天然の地球――どっちが多い?」「えっ!? それは……」 シャーロットの表情が曇った。 研究者としての理性が、答えを導き出してしまう。もし本当に地球を量産できるのなら、それは圧倒的に――。だが、本当だろうか? シャーロットはキュッと口を結んだ。「何を悩む余地がある」 少女はニヤリと笑った。「人工の地球に決まっとろう。圧倒的な数の差で人工の方が多い。で、お主が生まれた地球は人工か? 天然か?」 確率論。 シンプルで、残酷なまでに論理的な問いかけ。 論理的に考えるなら自分が生まれた地球が天然である確率は、限りなくゼロに近い。でも――、それを認めてしまったら大切なものを失うような気がしてしまう。「そ、それは……」 シャーロットの声が震えた。 あの研究室で過ごした日々。同僚との議論。深夜まで続けた実験。すべてが、ゲームだったというのか?「科学的に考えたら自明じゃな」 少女は肩をすくめた。「天然物の地球など、ありえんじゃろ」 シャーロットは目をぎゅっとつぶった。 白衣を着て顕微鏡を覗いていた自分。 失敗に落ち込み、成功に歓喜した日々。 過労で倒れたあの最後の瞬間まで――。 すべてが、ゲーム――だったのか?「そんなこと……」 震える声で呟く。「考えもしなかったわ……」 深い、深いため息が漏れた。 世界の
last updateLast Updated : 2025-11-29
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40. 宇宙最大の秘密

 はぁ……。 少女は長い、長いため息をついた。 余計なことをつぶやいてしまった後悔と、目の前の必死な人間への同情がせめぎ合っているかのよう。 そして――。「我が教えたなどと、誰にも言うでないぞ?」 観念したように、真剣な表情で釘を刺す。「とばっちり食うのはごめんじゃからな」「うん、約束する!」 シャーロットは涙を拭い、しっかりとした瞳で少女の深紅の目を見つめ返した。 ふぅ……。 少女は再度ため息をつき――。「話は単純じゃ」 声を潜め、まるで禁忌を語るかのように。「最高責任者にOKをもらう。これだけじゃ」「最高責任者……って?」「女神さまじゃ」「女神……」 シャーロットは息を呑んだ。 創造主。すべての始まり。「この宇宙を創られた方……ということ?」「そうじゃ」 少女の声に、畏敬の念が滲む。「この無数の地球を作られてきた、数十兆人の頂点に立たれる、我らが母なる存在じゃ」「なるほど……」 シャーロットは震える声で頷く。「そんな方がおられるのね」「で、その女神さまに直談判すればいいのね?」「馬鹿言うでない!」 少女が慌てたように手を振る。「我々のような下っ端に、女神さまに会う方法なぞ無いわ!」「どういうことよ!」 シャーロットは混乱して、再び少女をガクガクと揺する。「会えない人から、どうやってOKもらうっていうのよ!」「お、落ち着け!」 少女は周囲を見回し――さらに声を潜めた。「ここからは極秘なんじゃが……」 
last updateLast Updated : 2025-11-30
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