下腹部に、異様な感覚を覚えてエドは目を開いた。「な……っ!」 既に、そこにはジョンの被膜があり、鼠径部をやんわりと包んで、まるで口腔内で愛撫されるような刺激が与えられていた。「なにをしてるっ!」「やあ、目が覚めたね」 しゅるんっと膜が動き、エドの体は回復カプセルの外へと運び出された。 部屋の中空へと持ち上げられ、足を開いた姿勢を取らされる。「ヒューマノイドは一人にするとメンタルを病むけれど、気の合わない者を二人で置くと傷つけ合うんだね。本当にきみたちは奥が深い。でも、マークを別の部屋に移しても、きみは未だに塞ぎ込んでいる。だから僕、考えたんだ。エクスタシーを感じている間は、きみは余計なことを考えずに、データ収集に集中してくれるだろう? なら、睡眠時間以外は、全てをエクスタシーに費やしていれば、塞ぎ込むことはなくなるんじゃないかなって」 思わず、恐怖にヒュっと喉が鳴った。 だが、それを言葉にする前に、ジョンの繊維状の体が体内へと侵入してくる。「それから、マンネリ化? を防ぐために、次のことを考えたよ。きみは陰部に光を当てられると快感ポイントが上がるだろう? なら、緩やかな拘束とかも、快感ポイントが上がるんじゃないかと思ってね。今回はそれを試そう」「ふざけんな……っ! やめろってば!」 するっと蠢いた膜が、両腕を頭上へとまとめ上げる。 続いて、膝が折られて足首を太ももの裏側に固定された。 次に、体を覆っていた膜の一部が、まるでレザーのような質感へと変わる。 それは安っぽい娯楽VRの中で見た、ボンテージそのものであった。「データベースでは、腕は背中で止められていたけど、きみあんまり関節の可動域が広くないだろう? 痛くないでしょ?」「やめろ……、やめろ……っ!」 吐き気がするほどの、羞恥。 ひどい格好で天井から吊り下げられているような姿勢。 だが、体全体をジョンの膜で支えられているために、実際には拷問のような負荷は一切掛かっていない。 純粋に羞恥だけが、全身に突き刺さる。「マークのおかげでヒューマノイドの関節と筋肉の詳細を解明できたからね。筋を違えると痛むし、無理な方向に曲げると関節が壊れる。修復されるには時間が掛かるし、曲げ方を間違えると治らなくなる。ね、僕、完璧に出来てるでしょう?」 いかにも褒めてくれと言わん
Last Updated : 2025-10-24 Read more