肉を喰らい、エールをぐいっと飲んでアシノは話し始める。「ムツヤ、まず最初に言っておくがお前は何も悪くない」 悪くないと言われたが、ムツヤはまた自分はそれに近いことでもしでかしたのだろうかと不安になった。「みんな、自分が思っていたよりも数倍お前の本気が凄すぎて頭が整理しきれてないんだよ」 また肉を1口、アシノが食べ終わるまで誰も言葉を出さない。「正直嫉妬したよ。多分私が能力を失う前だったとしてもお前の方が遥かに強い」「いえ、そんなごと……」 エールを飲み干してぷはぁーっとため息を1つ、そしてアシノは笑う。「お前は凄い奴だよ、自信を持て」 ムツヤは喜んで良いのかよく分からなかった。そんな間にいつの間にかルーがムツヤの後ろに回り込み、抱きつく。「ル、ルーざん!?」 小柄な割に大きな感触、ムツヤはいつものデレデレとした顔になった。「勇者からお墨付きを貰ったんだから喜びなよー、ムツヤっちぃー」 モモが軽く咳払いをすると、ルーはパッと離れた。そして焚き火の前でクルクル回る。「はーい皆、翼竜討伐記念にテンション上げていこー!!! かんぱーい!!」 今度は皆が乾杯の音頭に乗った。アシノ、ルー、モモの酒豪達は勢いよくエールを一気飲みし、ムツヤは初めて飲むエールに顔をしかめている。 程よく皆酒が聞いていた頃、またムツヤは号泣していた。「うええええユモトさあああんんん、オデは裏の道具をオオオウワァアアッハハー!!!! この世界を!!! この世界を救いたい!!!」「大丈夫れすよぉー、ムツヤさんならできますれすよー」 二人は見つめ合う。「ユモトざぁん!!!」「ムツヤさん!!!」 二人は抱き合っていた。ヨーリィの目がいつもより冷ややかなのは気のせいだろうか、その様子を見ながらマイペースに食事を摂る。「あれ、モモちゃん飲んでなくなーい? ほらーいっきっきーのきー!!! いっきっきーのきー!!!」 ルーはモモを囃し立ててそれに乗せられてモモは腰に手を当ててエールを一気飲みする。「僕、先走っちゃいました……」 ルーの足元には無残にも倒れた仲間達、誰も意識は無い。「ユモトちゃん!? 大丈夫?」 ぐったりとしたユモトを抱きかかえてルーが喋る。「僕の旅はここまでみたいです」 そう言ってユモトも意識を失う。「ユモトちゃん!! どうして、どうし
Última actualización : 2025-12-29 Leer más