Todos os capítulos de 【愛屍の臨界】東京ゾンビサバイバル──人類最後の希望に焚くべられたふたりの恋人の物語: Capítulo 11 - Capítulo 12

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第1節 自宅にあったガラクタが、どう見ても人を殺す形をしていた。

「悟司、防具を付けていない人間を、ふたりで確実に殺すならどうやる?」その血生臭い仮定を、あくまで仮定として考える。「長物が欲しい。できれば、背後から気づかれる前に。二人なら囮が注目を引き、後ろからやる」「いいわ。囮役は身を守る防具を付ける。盾も欲しいわね。攻撃を防ぐ。そして、もう片方の手に持つのは」──包丁を手に取る美咲「それで刺すのか?」首を振りながら、包丁も振る美人。メンヘラも真っ青の猟奇的なシーンだった。「傍に寄りたくない。遠間から刺し殺す。手槍を作るわ」その言葉に浮かぶ。──盾と槍。盾を構えて、槍を突く。ふたりで作る槍衾。想像する。敵が俺ならどう戦うか。一方の槍を掴む、盾を掴む。フリーの槍に腹を刺される死ぬ。蹴りつける、槍に切られる。盾持ちの体当たりで転がされて、手の届かない距離から滅多刺しにされる。死ぬ。逃げる・・・はできるかもしれない。それ以外は無理だな。ケガすらさせられない。運動神経抜群の美咲が槍を振るっているとすれば、猶更だ。何度も死んだ。考えた。だが、槍を振うのは俺だ。この装備は・・・強い。「盾と槍か。古代の戦士みたいだな。防具がない時代の最適解……か」「そうね。訓練せずとも突きなら殺しやすい。包丁と物干し竿。これをベルトとガムテープでグルグル巻きにして、穂先と柄の強度を高める。実用に耐えると信じましょう」「って、盾はどうするんだ?」「家にはないわね、調達できればいいんだけど。手で持てる、円形か四角で、硬い素材がベスト」
last updateÚltima atualização : 2026-01-12
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第2節 プロポーズより先にふたりで誓いのキスをした。

淡い橙の光が湯気に溶け、狭い空間を柔らかく包んでいた。浴槽に浸かった俺にもたれ掛かる美咲。美咲の濡れた髪が俺の胸元に貼り付いている。湯に身体を沈めると、熱が疲労を溶かしていく。──これが最後の日常になる俺も、美咲も分かっていた。長い沈黙のあと、美咲が言った。「もしアンタが噛まれたら、アタシが殺してあげる」柔らかな蒸気の中、言葉すらも慈悲の刃のように優しかった。俺は答える。「……ありがとう、美咲。でも、死なないさ」美咲が動き、波紋が水面に広がった。「……ふたりで生きることが、こんなに難しくなるなんてね」美咲が小さく笑った。けれど声は、真剣だった。「生き残るわよ」「あぁ、約束だ」首だけで振り返った美咲と頷き合い、互いに顔を寄せる。水滴が頬を伝い、唇が触れた。短く、強く。それは、プロポーズよりも先に交わした、誓いのキスだった。*まだ外の日差しは強い。遅い昼食を済ませた俺たちは並んでベッドに横になった。冷房の風が静かに回り、遠くにはかすかなサイレン。その音も次第に遠ざかる。静まり返った街の中、隣から美咲の寝息が聞こえてきた。その手を握り締め、俺もすぐに、眠りに落ちた。*ブーブー。スマホが震え、目が覚める。画面には18時12分の文字。浮かぶ名前は──彩葉。通話だ。耳に当てた瞬間、お調子者の甲高い声が飛び込んできた。
last updateÚltima atualização : 2026-01-19
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