私に家事の才能はない。 卵焼き…というか卵料理全般。卵を割る。力加減が上手くいかない。全く割れない、又は何故か指が卵の殻を貫通。これは指が痛い。そして力を入れすぎると、卵粉砕。殻ごと粉々になる。 テレビで見る。片手で卵を割るシェフの方。素晴らしいと心から思います。 洗濯…は洗濯機がしてくれるからとお思いでしょうが、私は洗剤の量なんかがよくわからずに適当に入れていたら、汚れが残っていたりする…。某企業が作ってくれた、一粒でいいというあれにどんなに助けられていることか! お金がかかる、という話もあるけれど。それならば自分で稼げばいい話で問題なく有難く使わせて頂いています。 お掃除ロボットも然り。以前なら掃除機のヘッドを至るところにぶつけ、掃除機の寿命を短くしてしまっていたけれども、お掃除ロボット様は私が留守の間にササーッとお掃除をしてくれている。なんて素敵なんだろう。スマホでその様子が見れたりして、あの子にもお名前を付けたほうがいいかなぁ?なんて思っています。 そんな私の名前は神薙(かんなぎ)美咲(みさき)。名は体を表すってよく言われます。「…でもねぇ。外食や買い食いばかりじゃ栄養バランスに偏りがあるのは確かよね。今はいいかもしれない」 食生活は滅茶苦茶だけど、肌の調子はいつも良い。「やっぱ家政婦さんを雇うのが現実的かなぁ?幸い私は高給取りだし」 私は毎日ヒールを鳴らして会社に出社。 私の役職は、ズバリ副社長。社長は私の母。シングルマザーだった母親が一代で築き上げた、神薙インターナショナルコーポレーションの副社長が私の役職。 七光りとかいうバーコード親父とかいたりしても私の語学力やプレゼンの能力などを実感すると閉口してしまう。「副社長は今日も麗しいよな。まさに名は体を表しているよな」「私は副社長に憧れてこの会社に入社したのよ!」「同じ会社にいたからって副社長みたいになるわけじゃないぞ」「そうなんだけど…。わかってるわよ‼」「副社長の夕飯なんかさぁ、きっと独り暮らしだけどパエリアとか?」「あぁ、そんなイメージ。わかる~‼」 さて、どんな人が私の家政婦として相応しいかだけど…。 重要なのは、『私のイメージを壊さない』って事!なんせ私は完璧美女なんだから! 大々的な募集もかけられないなぁ。口コミ?にしたって私が家事出来ない
最終更新日 : 2025-12-01 続きを読む