夏休みが始まった。大学では夏休みの宿題なんてものはなかった。最初から最後まで完全に自由だ。しかも長い。なんというか、解放感がある。世の中の大学生が浮かれてしまうのもわかるような気がした。 とりあえず、アルバイトでも探してみることにした。自宅から一番近いコンビニへ行って漫画の週刊誌を立ち読みする。三誌読むのにだいたい一時間くらい。その間にコンビニのアルバイト店員がモップで床掃除を始めたので、立ち読みをしたまま店員を避ける。僕以外にも同じ動きをしている人が数人いた。よく見かける光景だった。 読み終えてから、本来の目的である無料のアルバイト情報誌を持って家に帰った。二階にある自分の部屋でパラパラとアルバイト情報誌を眺める。働いたことがないので自分が何に向いているのかまったくわからない。何をして働きたいとかもよくわからない。 強いて言えば、古本屋にはよく行くのでなんとなく店員が何をしているのかわかる。知っているので働くイメージがしやすい。探してみるといくつか載っていた。一番家から近い店は、自転車で行けば二十分くらいで行けそうな距離だ。とりあえず、このチェーン展開している古本屋に応募してみることにした。 今度は文房具屋へ行って、履歴書を買ってきた。いままで面接をしたことがないので、履歴書を書くのも初めてだ。高校も大学も筆記試験だけで面接試験はなかった。とりあえず買ってきた履歴書に書き方の例が載っていたので、それを参考にして書いてみる。 僕は字があまり綺麗ではないので、集中しなければある程度整った字を書くことができない。だから、書くのにとても時間がかかる。住所氏名生年月日、学歴職歴はまあ、決まっているので迷わず書ける。趣味特技。うーん。中学の時の卓球と、小学生から中学にかけて三年間水泳を習っていたことがある。ピアノも小学生の時に習っていた。特技かな?嫌いではないけど、趣味かと言うと違うか。趣味は読書だ。たくさん小説を読んでいる。漫画は読書に入るだろうか? 長所・短所。なんだろう。改めて聞かれるとよくわからない。自分の嫌いなところならけっこうあるから、短所なら書けるけど。短所をたくさん書いてもあまり良くない気がする。でも長所ってなんだ?勉強が苦手じゃないのは長所だろうか。集中力
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