それと共に、簡潔な解説を添え、心奈がいかにして靖彦と不倫していたか、そしていかに画策して私を陥れたか、その手口をすべて白日の下にさらした。その後、私はももこに促し、署名済みの離婚届を靖彦に送った。猶予は一日。応じなければ離婚訴訟を起こすと突きつけた。不倫の証拠は握っている。これだけで彼を無一文にして追い出すには十分だ。もっとも、私は金が目的ではない。ただ、長年心血を注いで育ててきたSNSアカウントの収益だけは、自分の取り分として取り戻したい。それは、壊れた結婚生活の中で、私が唯一守り抜きたい、ささやかな心の拠り所だからだ。すべてが終わると、世間の風向きが静かに変わっていくのを感じた。かつて私を罵倒し、私こそが不倫女だと信じ込んでいたネットユーザーたちは、真実を知るや否や、一斉に手のひらを返した。一方で、心奈のSNSアカウントは、目を覆いたくなるほどの批判の嵐にさらされた。【この恥知らずな泥棒猫め、ついに本性を現したわね!お嬢様なんて嘘っぱちで、ただのふしだらな女じゃない!】【前多心奈、よくも平然とした顔で生きていられるわね。他人の家庭を壊すなんて、地獄に落ちろ!外に出た瞬間に車に轢かれればいい!】【ビッチね。世間を欺けると思った?これが報いよ!】【亜弓さんを応援する。前多には必ず相応の罰を与えて!】心奈への罵倒が終わると、今度は各SNSに私への謝罪コメントが相次ぎ、ダイレクトメッセージは温かな励ましの言葉で溢れかえった。けれど、私はこれだけで満足したわけではない。ももこが、執拗に私を攻撃していたコメントは、心奈が金を支払って業者に投稿させていたことを突き止めた。私は即座に、心奈を名誉毀損の罪で告訴した。もう二度と、彼女が私の前で勝ち誇ったように振る舞う日は来ないだろう。靖彦に対しても、世間は容赦しなかった。激しい非難と呪詛の声が彼に浴びせられた。医師免許を剥奪せよという声が上がり、彼の実家に葬儀用の花輪が届けられたり、赤いペンキをかけられたりする動画が拡散された。それから数日間、靖彦は私の住む豪邸の前の芝生にテントを張り、居座り始めた。どうやら、本気で跪いて許しを請おうとしているようだ。彼は毎日、自身の後悔をライブ配信で語り、私を喜ばせようとロマンチックな演出を凝らしている。
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