All Chapters of 未来からの電話、裏切り者への断罪: Chapter 11

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第11話

「優花、今ごろ優越感に浸って最高にいい気分でしょうね。あなたは欲しいものを何でも手に入れて、私と楓斗はあなたのせいでこんなに惨めな目に遭っているんだから!」「惨めですって?あなた、楓斗と関係を持つのが好きだったじゃない。今や彼を独り占めできたんだから、ちっとも惨めなんかじゃないはずよ」「ぺっ!楓斗がなんだって言うのよ!金回りがいいただのカモじゃなかったら、あんな奴、私から好きになるわけないじゃない!」ここには私と彼女しかいないと思い込んだのか、愛音は腹の底に溜め込んだ本音をすべてぶち撒け始めた。「私は楓斗のことなんかこれっぽっちも愛してないわ。ただお金が目当てだっただけ!私はこれまで貧乏くじばかり引かされてきた。残りの人生まであんな思いをするなんて真っ平よ。だから楓斗を誘惑して、私に夢中にさせたのよ!なのに、あの大馬鹿野郎ったら、本当に私に惚れ込んで、私のために親と縁を切るなんて言い出したのよ!本当に救いようのないアホよ!あなたに土下座して謝って、よりを戻しさえすれば、彼の父親だって彼を見限らなかったはずなのに。それなのに、わざわざ家を飛び出して、私と一緒にあんなカビ臭い安アパートに住むだなんて!」愛音は吐き捨てるように、楓斗を「大馬鹿野郎」と罵り続けた。彼女は全く気づいていなかった。私がこっそり楓斗にメッセージを送り、この「素晴らしい大演説」を聞かせるために、彼をここまで呼び出していたことに。愛音がなおも罵詈雑言を並べ立てていたその時。バンッと凄まじい音を立てて廃工場の扉が蹴り破られ、愛音の罵り声がピタリと止まった。そこには、怒りで顔をドス黒く染め、般若のような形相をした楓斗が立っていた。「ふ、楓斗……どうして、あなたがここに……」愛音は信じられないといった様子で絶句した。私はフッと鼻で笑った。「私が呼んだのよ」愛音は目を丸くした。「じゃあ、今の私の話……全部聞いて……?」楓斗の顔は陰惨そのもので、今にも愛音の首を絞め殺しかねないほどの殺気を放っていた。彼は地を這うような声で言った。「お前……金目当てだったのか……」「違うの、楓斗!誤解よ!今のは優花にはめられただけなの、本心じゃないわ!お願い、信じて!私はあなたを愛しているのよ!」狼狽し、必死に取り繕う愛音を見て、私はわざとらしく拍手を送った。「素晴
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