Lahat ng Kabanata ng 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる: Kabanata 11 - Kabanata 20

84 Kabanata

ノンブレーキ・フルアクセル 前編

 何と言うか、おかしくなった感覚って奴は中々治らないんだなと実感してしまう。「新卒って、待遇良かったんだなぁー……うぅん」 初めて職業安定所というものに行ってみた感想がこれだった。  それだけに何と言うか、思っていた以上に大きな機会ってやつを失ってしまったんだと強く思う。「やっぱり海外か? 海外に行って働くしかないのか? むむむ」 現実逃避だとはわかっている。  仮に海外へ飛んで働いたとしても、日本より劣悪な環境だったり待遇だったりする可能性は十分に高いのだし。 なんともまぁ随分な社会不適合者になってしまったものだ。  どれだけ自分が社会ってやつを舐めていたのかと猛省する所存です。「――あれ? 八雲君?」 「ん? あ、店長じゃないですか。どうしたんですかこんな時間にこんなところで」 街中でばったりってのは十分にあり得る話ではあるけど、流石にオフィス街でこの人に会うとは思わなかった。  ぶっちゃけエロマッサージ屋なんてアングラも良いところの住人がいるのは違和感が強すぎる。「やめてくれよ、僕自身こんな場所は似合わないって思ってるんだから」 「やめてくれってのはこっちのセリフですよ、店長。見透かさないで下さい」 「あはは。わかりやすいキミが悪いんだよ八雲君。あぁ、ついでにその店長ってのもやめてくれないかな? キミはもう店員じゃあないし、何よりあの店はもう畳むつもりだから」 「えっ!? 店、無くなっちゃうんですか!?」 いやはや予想外は続くものだ。  苦笑いを浮かべながら頷いている所を見るにどうもマジらしい。 たかがバイトではあったけど、結構繁盛していたと思うし……経営が理由ってわけじゃあないと思うけど。「いや、経営上の理由だよ?」 「だから見透かさないで下さいって何度言えば。って、マジですか」 「マジもマジさ。どっかの大人気エース君が辞めちゃったから、苦しくてね。あぁ、ついでにガサ入れもぼちぼち怖くてねぇ! 色々タイミングってものがね! ははは!」 「……こういう時、なんて言えばいいかわからないものですね」 何処がジョークなのかわからなくなるからさ。「やれやれ。いつまで経っても僕がしょうもないジョークが嫌いだってのは、信じてもらえないみたいだね」 「俺ですか? 悪いの俺ですか? むしろ店長の自業自得だと思うんですけど」
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ノンブレーキ・フルアクセル 後編

「お帰りなさい、管理人さん」 「――あー……はい。ただいま、です」 悲報か朗報か知らんが、帰ってきたら若奥様が三つ指ついて出迎えてくれた件について。 え? 何これ、ちょっと意味がわからないんだけど俺ってばどこぞの御曹司だったりした?  こんなお帰りなさいは初めてが過ぎてどうしたらいいのかまぁじでわかんないんですけど?「あ、あの、早瀬さん?」 「はい」 「えぇっと、そうやって家主を出迎えるのがフツー、だったりするんです?」 「あっ……ご、ごめんなさいっ! い、嫌でしたか!?」 嫌かどうかって話じゃないんですけれども。  というかその、そう言う心配するなら早く立ちあがってもらいたいんですけれどもって……あー。「嫌ってわけじゃないですよ、少し面食らってしまっただけです。いやほんとに驚きました、一瞬こんな可愛くて奥ゆかしい? って言うんですか? そんな人といつ結婚したっけって」 「か、かわっ!?」 「あはは、すみません。でもそうですね、お帰りなさいって言われるの久しぶりでしたし、うん。やっぱり良いものですね、ありがとうございます。それよりいい匂いですね? 夕食作ってくれてるってメッセ貰ったから楽しみだったんですよ」 「え、あ、は、はいっ! もう下拵えは終わってるのですぐできますよっ!」 よくよく見れば床についていた指が震えていたし、これが当たり前ってわけじゃないだろう。  緊張してたのか不安だったのか、それとも別の何かしらの感情か判断は出来ないけれど、一旦それは置いておいて。「って、ごめんなさい。上着、お預かりしますね」 「へ? あ、あぁ。えぇと、ありがとう、ございます」 め、めちゃくちゃ距離詰めてくるじゃん? いや近い、近いって。  言われるがままにスーツを脱ごうとしたらアシストが完璧すぎる。  というかネクタイ解くのも手慣れてるなおい、古き良き奥様像そのままじゃねぇかこんちくしょう。「あ、食事の前にお風呂のほうが良かったですか? このままお食事で大丈夫ですか?」 「……こんないい匂いしてるのに先に風呂でお預けは拷問ですよ。是非ご飯でお願いします」 「も、もう。やっぱり管理人さんはお上手ですね。それじゃあ、すぐに作ってしまいますので、少しだけゆっくりしていてください」 「わかりました」 ぼけっと未だに玄関で立ち竦んでし
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たわわにあわあわ 前編

「――大きい、お背中ですね」「そう、ですか?」 言われてすぐにブレーキが効かなくなっていると言うより、無くなってしまっているということを実感してしまった今この頃、如何お過ごしでしょうか。 俺はもう正直タオル越しであっても触れられる早瀬さんの手にドキドキしっぱなしです。「そうですよ、やっぱり男の人、なんですね」「そりゃあ、はい。男、ですから」 はいそうです、俺も男なんですよ早瀬さん。 だからこういうことをされてしまったらですね、男の子の部分がうるさくなって仕方ないんです。「流しがいが、あります」「流しがいって」「ふふ。力加減は、大丈夫ですか? もう少し、強くしたほうが良いですか?」「あー……それじゃ、お願いします」 ただ、まぁ。 湯気で曇った鏡越しではあるが、伺える早瀬さんの表情は明るかった。「よいしょっ。こんな感じ、ですか?」「はい。いい感じです。気持ちいいですよ」「良かった、です。じゃあ続けますね」 そう、明るかったんだ。 これで照れてたり、あるいは挑発的だったりしたのならまた話は別だったんだけども。 少なくとも今は、エロティックな雰囲気は感じられない。 それが非常に不味いのだ、ぶっちゃけ俺だけが悶々としてしまっている。 でもさ、仕方ないじゃん? なんかこう、鏡でさ、ちらちらって映るんだよ、御立派な双子山さんがさ、たまんないんだよ。 誰だチラリズムは至高のエロスとか言ったヤツは。出て来い座布団10枚くらい進呈してやる。「は、ん……よい、っしょ……んっと」 しかもさ、一生懸命やってくれてるのはわかるよありがとうございます。 でもさ、そのちょっとくぐもった声がさ、もうごめんなさいちょっと喘ぎ声に聞こえちゃってさ、余計になんですよ。 あー……きっつい。 絶対この人なんかバグってるよ、主に異性との距離感とか。 あるいはそのせいなんじゃねぇの? 旦那さんと上手く行ってなさそうなのってさ。「あの」「えぁっ!? あ、はい。すみません、どうしました?」 あ、気づけば終わってるや。そりゃそうだよ、んな男と言えど背中の一つ5分もかからないで終わるだろっての。「重ねてすみません、つい気持ちよ――」「どうして、ですか?」「はい?」 どうしてって? それは多分どころか間違いなく俺のセリフなんですけどそれは。「どうし
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たわわにあわあわ 後編

 ブレーキが無くなった代わりに生まれたものはスイッチだった。「じゃあ、失礼しますね」「は、はい……!」 不思議なものだ、ある種の職業病と言えるのかもしれない。 女の裸を前にして、ヤるぞと決めたら逆に落ち着くと言うか、さっきまでの動揺が嘘のように引いていった。「んっ!」 バスタオルは巻かれたまま。 背中にまで回されたタオル越しに指を這わせてみれば、なんともまぁガチガチだった。「そう緊張せずに……って言うのも違いますか。どうぞ、沢山緊張してください、どれだけ固くなってもしっかり解してあげますから」「う……や、やっぱり、その」「もちろんやっぱりナシでも構いませんし、なんだったらこの間の合言葉を今回も使いましょう。大丈夫、今度はちゃんと言わせてあげますから」「……わ、わかり、ました」 ちゃっかり背中を流すのではなくマッサージだと言ってみたが、切り替わっていることに疑問を抱いていない様子。 いいね、実に二回目のお客さんらしい。「あ……ん、んう」「早瀬さんって姿勢良いですよね。その分この腰上辺りって結構張るんですよ」「み、たい、ですね……気持ち、良いです」 そうだ、俺から触れられるということは性的に気持ちよくさせられるという認識が既にあるのだ。 だから仮にこの状態からいきなり腕を回して胸を揉んだりしても大丈夫だったりする。 そう、どうせ最後は触られると理解しているのだから。「けど、えぇと、そ、の……んんっ」「わかってますよ。大丈夫、心配しなくても、大丈夫ですから」「で、でも……これ、って」 故に、だろう。 普通のマッサージらしきものが始まることに違和感を覚える。 言ってしまえばマッサージの認識は、愛撫へと移行するための建前と言ったものだろうから。「――期待は、裏切りませんから、ね?」「ひゃうぅっ♡」 バスタオルの巻かれていない肩へと触れながら、耳元へと口を寄せて小さく囁く。 なんともまぁ劇的なびっくり反応を頂いてしまったが、効果は覿面ってことで一つ。「それにね、早瀬さん」「ん、んんぅ……♡ は、はいぃ♡ なん、ですか?」「この間も少し言いましたけど、相手に喜んで欲しいって別に女の人だけが思うわけじゃないですから」「ふ、ぇ?」 肩を軽く揉みながら、当たり前のことを言う。「相手が喜んでくれて嬉しい。それって普通
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早瀬美香という女②

「――あ、れ……? わた、し?」 確か管理人さんの背中を流すためにお風呂へ行って、やっぱり気持ちよくしてもらえて。  一体何の熱なのか、まだぼんやりとする頭の中にはそのあとの記憶が残っていなかった。   「あ、気が付きました? 大丈夫です? 頭痛いとかありませんか?」 「え、管理人、さん? ……あ、そうか、私」 「ええ。やっぱり広いと言ってもお風呂場でああいうことをするのはダメですね、のぼせて危ないです」 ……あぁ、と。  狭い浴室の中であんなことをしていればのぼせもする、だって言うのに自分を止められなかったのだから何とも処置のしようがない。 「う……すみま、せん」 「いえいえ、なんて言うことはないですよ。お茶、どうぞ」 「あ、はい。ありがとう、ございます」 優しいな、と。  ペットボトルのお茶を受け取りながら、改めてそんなことを思う。 それとなく身の回りを確認してみれば管理人さんのだろう大きいシャツを着せてもらっていたし、頂いたお茶は少しぬるめでのぼせた身体には丁度いい。 こんな風に相手を気づかえる素敵な人に、私はなんてことを……とも、思う。  当たり前に自己嫌悪はしているけれど……本当に私はどうしてしまったのか。 でも、どうにも止められない。ううん、止まりたくないなんて気持ちがあることを否定できない。  少なくとも、自分ではもう無理だって確信がある。散々迷った一度目の時よりも、今回の方が簡単に足が動いてしまったから。 きっと私は三度目を望んでしまうと、わかってしまう。 ……こんなにはしたない女だったのか、私は。  自己嫌悪感は募るばかり、でも……同じくらいに、もっと、なんて。「早瀬さんは、フェラチオってしたことありますか?」 「んぐっ!? ごほっ! げほっ!? か、かんりにんさんっ!?」 ふぇらちおっ!?  きゅ、急に管理人さんは何を真面目な顔でっ!?「いえ、突然すみません。少し、気になることがあって」 「う、うぅ……もう」 あぁ、うん。  驚いたのは一瞬だった、それはやっぱり管理人さんの表情が真面目なもので、いやらしいものじゃなかったから。「……気になること、ですか?」 だから性的な話の内容だというのにも関わらず、気になることの中身が気になる。  何故か少し胸の奥がもやつくのだけれども、管理人さ
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夜の繋がり

 あえて言うのであれば初手を間違えたということだろう。  とりあえずスッキリさせた後冷静になって着地点を一緒に探すなんてことをせず、最初から行きつくところまでヤってしまうか、すっぱり拒否した方が拗れる事は無かった。「店長の言葉をもう少し早く聞いていれば、なんて思うのは甘ったれか」 肉体関係を持つことで家賃を減らす。  早瀬さんが持ちかけた契約をそのまま受け入れていたのなら良かったのだ。  そうすれば問答無用で取るべき責任の形がわかりやすく見えていたことだろう。 しかしながら。「……ハマらせて、しまったんだよなぁ」 裏目に出たとは言わない、ある意味確信犯だと言っていい。  早瀬さんが望んでいる事を察しながら、確信がないからを言い訳にして結果的に女心を弄ぶクズとなった。 そうして表に出てきた早瀬さんとは、満たされない欲望を奉仕という行為で満たそうとする女だった。  そして俺は、今になって思えば彼女の全てを肯定してしまっていたなんて罪深いも良いところな事をしてしまっていたことに気づく。「うーあー……」 ベッドに背中から身を投げ出してみれば、やってしまったことの大きさを教えてくれるかのような反発が返ってくる。 艶々した顔で戻っていった早瀬さんの背中は、何かを吹っ切ってしまったような感じがした。  いや、何かをじゃあない。俺に溺れる事をヨシとしたんだ。流石にそこは受け止めなければならないだろう。 だが、バイトを辞めた俺に仕事だからという言い訳は使えない。  当たり前にさっきまでヤっていたことが管理人の仕事と言えるわけもないのだ。「どう、すっかなぁ」 多分早瀬さんは現状を維持するように動くことだろう。  むしろ、家庭を維持するためにという言い訳を持ち出して、より一層俺との関係に依存する可能性だってある。  そうしてしまえば待っているのは破綻と破滅だ。まだ未熟だったころによく見たお客さんたちのなれの果て。 そんな風に早瀬さんをしたいとは思えない、仕方ないという言葉も使えない。 ならばつまるところ、俺がするべきことというのは。「関係の清算になる、よな」 自分の持つ欲求の全てを肯定し受け止め認めてくれる人、それが早瀬さんにとっての俺だ。  言葉にすればぞっとしてしまうが、そうさせたのは他ならない俺である。反省しような? 反省で済む
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悪い人 前編

 ――いつもの所に、いつもの方法で。 メイからのメールが届いたのは依頼してから丁度一日経った時だった。 いつもの駅で、いつものロッカーをいつもの方法で開けて入っていた一枚のレポート用紙へと目を通せば、まぁ。「よくある話、なんだよな」 なんて、苦笑いが勝手に出てくる内容が書かれていた。 肝心のメイにしても思わず何だろう、珍しくもなんともない話過ぎて報酬の件は一日無料でいいとか書く始末だ。 あるいは、だが。 夜の世界を知っているだけに、太陽が昇っている世界はこんなんじゃないとか勝手に思っていたなんて可能性もあるけれども、結局のところ。「仕方ない、か」 この言葉に行きつくのだろう。 政略結婚とでも言うのか、早瀬優作は志藤の会社でより高みに至りたいがために早瀬美香とお見合いを経て結婚した。 そこに愛情があったのかどうかは置いておいて、ともあれ結婚から三年で志藤の関係する会社がほとんど倒産へと追い込まれた。 結果、早瀬優作は望んだものを手に入れられることはなく、ただおまけとしてついて来た妻だけが手元に残った。「あいつを見ているとイライラする、ねぇ?」 早瀬優作が高級ラウンジでホステスへと零した言葉らしい。 論理としてならば理解できる。 早瀬……いや、志藤美香は早瀬優作にとって己の失敗とでも言うべき象徴だ。 しかし簡単に手放すなんてことは出来ないし、無理にでも離婚をとなればセカンドキャリアに響くことは見えている。 故に、外で発散を行って何とか心のバランスを保つ必要があると。「実に正しい風俗の活用方法だよ、まったく」 それこそ呆れるほどに、いっそ健全とすら言えるかも知れない。 唯一の汚点と言えるかもしれないってのが、大衆店から出禁食らいまくって、行くところが高級店しかなくなってしまったってくらいか。そりゃ、そんなある意味有名人なら情報を掴むなんて簡単か。「何にせよ早瀬美香は、その煽りを受けた家計状況を何とかしようと俺に接触してきたわけだ」 点と点がつながったことによる爽快感なんてものはない。 秘密なんてものは暴こうとしている時が一番テンションが上がるものだ。 祭りは準備が一番楽しい、だったか? そういうことなんだろう。「じゃあ、残るは」 早瀬美香がどうしたいのかを聞くだけ。 いや、夫婦関係の修復を望む可能性ってのは十分にあ
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悪い人 後編

「れ、ぇ……♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ おいひ……♡ 管理人さんの、とっても濃い♡ です♡」 見上げられた視線は媚び一色に染まっている。 彼女自身の献身性か、それともあの時言っていたようにもっと気持ちよくなって欲しいという言葉の現れか、この前とは比べようもならないほど男のツボを刺激するフェラになっていた。「すごく、気持ちいいし気分も最高ですよ早瀬さん」「あはぁ♡ 喜んでくれて、うれしいです♡ もっと、気持ちよくして差し上げますからね♡ はぁ、むっ♡」 裏筋を舐めあげる時は舌を細かく動かしながら、亀頭を嘗め回すときはねっとりと。 竿への刺激も忘れず指を使い、時には唇を滑らせて。「れん、しゅうでも、したん、ですか? 本当に、前と全然違いますよ」「んんっ♡ んぐ、ん、んんぅ♡ んふ♡ んふふー♡」 誤魔化し笑いのつもりだろう、咥えながら目元で笑うなんて蠱惑的にしか思えないがまったく天然などすけべさんだことで。 ともあれこりゃ練習したな。 じゃあナニで練習したのかという部分だが、これは使える。「……旦那さん、ですか?」「んぐっ!?」 これは普通の考えだ。 早瀬さんの持つ考え的に、そこらへんで男を捕まえてどうのってのはまずありえない。 ならば夫で練習してと考えるのは当たり前の話だ。何せ、夫との関係性を俺が気づいていないと早瀬さんは思っているのだから。「ぷあぁっ! ち、ちが――」「嫌、だな」「え? あ、んぶっ!?」 真実はディルドだなんだを買ってってあたりだろう、古典的な早瀬さんならバナナというセンもあるかもしれない。 しかしながら、重ねてこれは演出に使える。「早瀬さんっ! 早瀬さんっ!」「んぐっ♡ ご、ふっ♡ んんんっ♡ おぐっ♡」 頭を両手で掴んで固定して、口を性器に見立てて腰を振る。 要するにイラマチオってやつだが、実にわかりやすい。 夫の存在に嫉妬して、ついつい抑えが効かなくなった男を演出するのには。「仮に、そうだとしても、困らせるってわかってます、けどっ! 嫌ですよ早瀬さんっ! コレ、これは俺だけにしてくださいっ! ねぇっ! 早瀬さんっ!」「~~~~っ♡♡♡」 メイあたりに見られたら大爆笑されてしまうこと間違いなしな演技だ。 それでも早瀬さんには予想通りクリティカルヒットってやつみたいで。「じゅ――じゅるるっ
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自分の慰め方 前編

「――ぷっ! あはははははっ! ちょっとそれマジ!? ダイチどうしちゃったのさ! あははははっ!」「いやメイ笑いすぎ」「だってさっ!」「わかってるっての。ぶっちゃけ今さ、こっぱずかし過ぎて死にたい気持ちでいっぱいなんだよ、勘弁してくれ」 協力のお礼と更なる依頼をすべくメイへと連絡を取って、不義理もいかんと大体の事情を説明した瞬間にファミレスの中だってのに大爆笑された。ぐぬぬ。「ひー……お腹痛いっ。あー、でもそっかーダイチも変わったなー。てかそれが本性? 随分お可愛らしいことで」「どう、だろうな。けど、お前が言ってた欲求不満ってのがちょっとだけ理解できるようになったよ。こっちの方が、確かに気持ちいいわ」「……そかそか。変わったってか、せいちょーしたんだね」「自分じゃわかんねぇっての」 成長なのか、それとも別の何かか。 そんなことはわからないけれど、少なくとも美香と身体を重ねるのは気持ちいいし、何の気兼ねもなく最後までシたいと思っている。「良いんじゃないの? スかしてた時のダイチよりよっぽどいいよ」「スかしてたっけか、俺」「少なくとも見て見ないフリは上手だったよ。あたしかあのてんちょーさんくらいしか気づけないくらいにはね」「そか」 何となく母親みたいなメイの微笑みから目を逸らしてアイスコーヒーを一口飲む。 本当にメイ相手はやりにくい。 何でもかんでも見透かされているのは間違いないだろう、有難いと思った機会と勘弁してれと思った機会は多分同じくらいにある。「じゃ、仕掛けるよ」「頼む」 ここまで言えばどうして欲しいかだって察せられてしまう。 やり方はまぁいつも通り。 人間の心が裸になる時ってのはベッドの上と相場が決まっていて、それが確かな事だと俺とメイは良くしっているから。「なんだったらあたしが相手してもいーよ? 美香さん、だっけ? 絶対オとしたいんでしょ?」「メイが?」 何でもないようにメイが笑って言ってくる。 確かにメイなら間違いないだろう、高級ソープ不動のナンバーワンは伊達じゃない。 男の心を丸裸にどころか、操作することだって簡単にしてくれる。 けど、まぁ。「良いよ、そこまでしなくても」「ほえ?」「早瀬優作にメイは勿体ないから」「……」 そこまでされなくても俺だって、なんていうプライドと、純粋にあの程度
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自分の慰め方 後編

 残念と思うべきか、それとも安堵するべきか。「少しお話、良いですか?」 「もちろん」 風呂に乱入されることはなかった。  それでもメシは相変わらず美味かったし、今いる寝室も綺麗に整えられていて。「……その。なんで、私を感じさせられたんです、か?」 「えー、っと?」 俺はベッドに腰かけて、美香は椅子に腰かけ向き合って。  本当に疑問なのだろう、頬が少し赤くなっているように照れてはいるみたいだけど、目は逸らされない。「夫とは、それこそ初夜の時から上手くいきませんでした。私が酷く恥ずかしがってイヤとばかり口にしていたことも原因でしょうが、それでもあの時は夫も……優しく、て」 「今とは違っていたというのに、それでも感じる事は無かった、濡れなかったと」 「うぐ……ほ、本当に色々見抜かれていたんですね……もう。でも、はい。その通り、です」 あるいは、今日ここに来たのはこのお悩み相談が本命だったのかもしれない。  何かがおかしいのは確かだけど、まぁようやく多少はまともな悩み相談ができてうれしいよ。「美香は旦那さんが初めての相手、だよな?」 「……はい」 「旦那さんは?」 「違う、と思います。随分と女性から人気がありましたし……床の上でも、自信っていうのでしょうか? そういう雰囲気は、ありましたし」 自信、ね。  写真で見たが、早瀬優作は結構なイケメンだ。  その上で美香を嫁に貰えるくらいだ、仕事もできる男だったんだろうし、まさしく自他認めるって感じかね。「や、やっぱり私の身体がどこかおかし――」 「色々と言いたいことはあるが、一先ず断言しておこう。美香の何かがおかしいわけじゃないよ」 「う……は、はい。ありがとう、ございます」 散々俺に気持ちよくさせられているんだ、説得力もあることだろう。 それでも早瀬優作は美香に快楽を与える事が出来なかった。 一言で言えば、性の不一致を拗らせてしまったって感じなんだろうな。  早瀬優作は思っていたことだろう、自分が感じさせられない女なんていないと。  要するに男性優位の支配的な性行為が好きなタイプと予想できる。 けどまぁ、予想は予想でしかないし。どうあっても揺るがないものを教えてあげようか。「セックスってのは、相手の身体を使った自慰である」 「じ、じいっ!?」 いや、俺でオナった
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