Share

早瀬美香という女②

Penulis: 靴下 香
last update Tanggal publikasi: 2026-06-13 23:27:41

「――あ、れ……? わた、し?」

 確か管理人さんの背中を流すためにお風呂へ行って、やっぱり気持ちよくしてもらえて。

 一体何の熱なのか、まだぼんやりとする頭の中にはそのあとの記憶が残っていなかった。

「あ、気が付きました? 大丈夫です? 頭痛いとかありませんか?」

「え、管理人、さん? ……あ、そうか、私」

「ええ。やっぱり広いと言ってもお風呂場でああいうことをするのはダメですね、のぼせて危ないです」

 ……あぁ、と。

 狭い浴室の中であんなことをしていればのぼせもする、だって言うのに自分を止められなかったのだから何とも処置のしようがない。

「う……すみま、せん」

「いえいえ、なんて言うことはないですよ。お茶、どうぞ」

「あ、はい。ありがとう、ございます」

 優しいな、と。

 ペットボトルのお茶を受け取りながら、改めてそんなことを思う。

 それとなく身の回りを確認してみれば管理人さんのだろう大きいシャツを着せてもらっていたし、頂いたお茶は少しぬるめでのぼせた身体には丁度いい。

 こんな風に相手を気づかえる素敵な人に、私はなんてことを……とも、思う。

 当た
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   帰り道の答え

    「リナちゃん、一つだけ言って良いか?」「は、はい」「キミの真っすぐさとでも言うか、興味があることに一直線って言うのは美徳と言えるけど。後先くらいは考えておこうな?」「す、すみま、セン……」 いつものように優菜を迎えに来てみれば思わぬ光景だったよねと。「まーまーせんせ。お酒は飲んでないし、ママももくにん? だったしさ」「わかってるよ。だからこれ以上は言わないさ」 助手席に座って言葉通りまぁまぁと諫めてくる優菜と、後部座席で恥じ入るように身を縮めるリナちゃんだが……。「サンシャインの人間が捕まえたから良かったもののって話なんだよ」「それは、そうかも、だけど……」「夜の世界に入るのは自由だ。だけど夜の世界に連れ込まれるのは、認めちゃダメなんだよ」「……夜の世界の人間だからこそ?」 そう言うことだ。 うちの店長としても複雑だっただろう、一度ホストとしておもてなしをしているだけにリナちゃんのあれこれなんて薄らと察していたはずだ。 察していたからこそ帰れではなく、茜ママの店を紹介してくれたんだろうけど、もしもタチの悪い人間に捕まっていたのならを想像すれば寒気しか感じない。「良くないことをしても謝れば終わりだ。でも、危ないことや取り返しのつかないことをしたのなら謝って済む話じゃなくなるんだ」 危なくて、取り返しのつかないことこそが夜の世界で隣人と言える存在だ。 だからこそ、先導する人間の胸三寸で華やかな体験も、お先真っ暗な人生も体験できてしまう。「で、ですガッ!」「エリーはそういう世界で生きていたじゃないかってか?」「う……そ、そうデス! なのにリナをここまで育ててくれましタ! 立派な、尊敬できるママでスッ!」「そんな尊敬できる母親を悲しませたいのか?」 そこまで言えばリナちゃんの表情はピシリと固まった。 俺が言うことでも言えることでもないが、少なくとも夜の危ない一面をよく知ってる人間としては言わなきゃならないだろう。「夜の世界……突っ込んで言えば惚れた腫れたが生々しく行われている世界に興味が沸く気持ちはわかるよ。何なら、そんな興味を大きくしてしまった俺にも、あるいはエリーにだって責任はあると思う、ごめんな?」「……い、エ……」「でもやっぱりリナちゃんにはまだ早い。少なくとも、自分のことを自分で責任を取れるくらいになってからじ

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   気持ち良く思う理由

    「す、すみまセン。えっと、その、勧めてもら、ッテ」 「え? あ、あーいや! ぜ、全然気にしなくてだいじょーぶだし! ママも良いって言ってくれたから!」 こんな時間にこんなところへ。  常識外れなことをしているって自覚はある。  あるけれど、ママと管理人さんがセックスしているところを見てから、どうにも。「と、とりあえずお酒――は、ダメっしょ。お、オレンジジュースとかで、いい?」 「お、おかまいなくっ」 「いちおー、ここお構いするお店だからそれはちょっと、だめかも?」 「う、うー……で、ではオレンジジュース、頂きマス」 落ち着かない、そわそわする。  ううん、ムズムズする、なんて言うのが日本語としては正しいのかもしれません。 ついフラフラ夜の街を歩いてしまって、そんなところをサンシャインの店長さんに声をかけられて。 ――いいお店、紹介するよ。 なんてどう考えても怪しい誘いに、乗ってしまった結果、ここにいる。「改めて。初めまして、優菜です。いつも配信楽しみに拝見しております。どうぞ本日はご歓談に預からせて頂ければ幸いです」 「へっ!? こ、こちら、こそっ!?」 急に、というか不意に。  隣の歳はそう変わらないだろう女の子が大人に見えた。いや、大人になった。「んでさっ! もしもお話できたなら聞きたいことあったし! りなちーはなんで日本の文化? にきょーみあんの!?」 「え、えぇ……?」 と思ったらまたお友達みたいになった。 わ、わけがわからないのですが……あぁ、でもこっちのほうが、なんだか楽だ。  もしかしたら、びっくりしちゃったリナの反応を見て、とか?「え、えと。文化に興味があるのはもちろん、なのですガ」 「うんうん」 「ママが、過ごしている日本って、どんなところだろう、とか、安全なのかな、とかを調べている、うちにって、いいます、カ」 「あー……なるほどねー。ママのこと大切で、大事なんだね」 あぁ、そうなのかもしれない。  何処となくサンシャインと同じような空気がある。  きっとリナのことを純粋に楽しませると言うか、リナの居心地を良くしようってくれているんだ。「はい。リナは、母子かてーと言うのでしたカ? ママしかいないかラ、でも遠くで過ごす時間も、多かったのデ」 「そっかぁ。今は一緒に住んでるの?」 「はい

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   楽な道

    「お疲れ様、優菜ちゃん。今日はあと他の子の常連さんだから大丈夫よ」「あ、ういっす!」「……大丈夫よ?」「うっ……はいっ! 承知しました!」 ついつい、じゃあねぇけど言葉遣いを間違えちった。 隣でお酌させてもらってたお客さんも笑ってら、こういうとこだぞ、アタシってば。「もう、ちょっとはちゃんとした話題が増えたって褒めようと思ってたのに」「まぁまぁ。こっちはそれ目的みたいなところあるしさ」 でもやっぱ、そんなアタシを気にってくれてる人もいて。 ママにとりなしてくれてるのが嬉しくて。「――さんのお顔に免じて、ですよ?」「はは、ママにそう言われたら大きな借りになっちゃうな。でもありがとう」「それはそれとして。まだダイチくんが迎えに来るまでは時間があるわね。優菜ちゃん、何か作ってあげるからこっちにおいで」「あ、はぁい! ありがとうございます! それでは失礼します! また、一緒にお話しさせてください」 テーブルのお客さんに頭を静かに下げてみれば、またねって言葉がむず痒い。 慣れないドレスを踏みつけないようにカウンターで簡単につまめるものを作ってくれているママのところに向かえば。「それで? 今日はちょっと上の空だけど?」「う˝……」 背中越しにお見通しですよとママに言われてしまった。「ママには、敵わないなぁ」「年季が違うのよ、年季が。優菜ちゃんがわかりやすいって言うのもあるけどね」 そんなにわかりやすいかな、アタシってば。 でもなぁ、先生にも色々バレちゃうし……わかりやすいのか、それともママやダイチさんが凄いのか。 どっちも、なんだろうな。こういうところでも、まだまだアタシはひよこちゃんなんだって思う。「ママは、誰かの愛人とかになったことあります?」「あるわよ、もちろん」「も、もちろんなんですか」 なんというか特に温度を感じない返事だった。 内心を見透かされないよう意図的にっていうか、ほんとに当たり前でしょみたいな。「じゃなきゃここまで来れなかったって言うのが私の場合は大きいけれどね」「立場を利用して、このお店とか、立場を作ったってことですか?」「そうね、そう言っても間違いじゃないわ」 間違いじゃない……ってことは、正解でもない、と。「まったく、あなたは本当に眩しいわね。他のコに面倒がられなかった? いじめられて

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   夜の太陽

     美香が言ったお仕事という言葉から思うに。「一番美香が納得できる言葉なんだろうなって思うんだよ」「納得? えっと、アタシやっぱまだまだバカだからわかんないんだけど」「逆に言えば、だけど。仕事って言葉じゃないと納得できないってことでもあると思うんだよな」「……あー」 優菜を茜ママの店へと送りながら、昨日美香と話したことを口にする。 エリーから愛人契約を持ち掛けられたって話に関しては、せんせはすごいなぁなんて言葉で終わったあたり、やっぱり優菜には夜の世界で生きる才能というかそういうモノがあるんだなと思ったりもしたが。「好きにはならないってコト、だよね?」「……」「えっ!? ちげーのっ!? それだとアタシもちょっち納得が!?」「や、そうじゃなくて。相変わらずというか何というか……俺からすれば優菜のが凄いってな」 まだまだ働き始めて時間が経ったわけじゃないが、これも茜ママの店で働き始めたおかげかね? 本質的な部分というか、根っこの部分を掴むのが上手いわ、正直驚いた。「む、むー?」「俺がびっくりしたってだけの話だよ気にしないでいい。ともあれ、多分そう言うことだと思う。美香の言葉を借りるなら、私が一番気持ちよくできるってのはきっと仕事以外の世界でって意味で、昼の世界で俺にとって一番気持ちよくできる場所を作るって意味もあるんだろうなって」 あるいは自負であり、素直に色々なことが言えるようになっても奥ゆかしい美香のアピールでもあるのだろう。 だから仕事以上の関係になりそうだと感じれば神経を尖らせる、敏感になる。 それでいて俺を止めようとか、やめてほしいなんては言わない美香だってのも今の俺を気持ちよくするためにって部分の一つとして、自分を納得させている。「むつか、しーねぇ」「そっか」 助手席で頭から煙を上げ始めた優菜に一つ笑っておく。「や、さ。お仕事でも色んな話聞くんだよね。それこそ、アタシが想像もできない世界の話だったり……」「逆にめちゃくちゃ、消費される側の女の子の気持ちを察せてしまうような話だったり?」「……ん」 煙を上げながらも俺の話から意識が逸れたように思えたから、軽く話を振ってみれば大当たりのようで。 ある種感受性が豊かな優菜だから、そっち方面でもやもやすることはあるだろうなと思っていたけども。「夜の街で、立ってた頃は

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   その先

     もう一度考える、と言うよりはだが。「向き合うか、向き合わないか、と言う話なんだろうな」 ファミレスを後にして車の中で思わず苦笑いをしてしまう。 どうにも、根本として俺がどうにかしてやるみたいな驕りがあったと自覚してしまった。「美香や優菜が、何を望んでいるのかも知らずに、よく言うよ、俺ってやつは」 表面的なことは、わかっているさ。 今の関係は歪だ、歪なままで居心地を良くしただけだ。 あるいは、俺に合わせてもらっているだけとも言えるだろう。「優菜はまだしも、美香は、な」 優菜に関してはまだ途上だという面がある。 本格的に夜の世界で生き始めたばかりで、自分なりの世界を作り始めたところ。 要するに考え方が変わる可能性があるわけだ、もちろん俺に対する好意って部分を含めて。 変わる可能性ってやつに寂しさみたいなもんを感じたりする分、未来でも俺を選んでくれるのなら応えたいとは思っているが。「……美香は、違うよな」 良くも悪くも、完成された大人だ。 俺って男を受け入れてくれているように、物事の捉え方が変わるなんて一面はあるにしても、いつまでも宙ぶらりんの関係を続けるのは、彼女を縛ることと同義なんだ。「だからこそ、美香の望みと向き合わなきゃならない」 今の俺ってやつが出来ることなんて知れている。 昼の世界を温かいと思うようになっても、昼で生きようとすることに二の足を踏む俺だ。 責任を取る、取れるなんて状態からはほぼ遠いし、言葉に説得力もない。「結局、振出しに戻る、だけど……俺の道にもう、優菜も美香もいるんだ。なら」 何ができるのか、何をやれるのか。 そんなことを、向き合って話さないとならない。 そう、メイが、先輩が言ったように。「う、うーん……」「なんか想像と違う反応が返って来たんだけど」 気合いを入れて美香にお話がありますと言ってみれば、そりゃあもう複雑かつ曖昧な表情で固まってしまった。 ……え? マジで想像と違うんだけど。 それとも聞き方が悪かったか? 美香は俺に何を望んでいる? なんて直球が過ぎた?「あ、いえ。お話自体は、理解できます」「なら良かった、んだけど」「もちろん、嬉しく思っているのは本当です。何と言いますか、望みを口にして、それが受け入れられたのなら、わかりやすく幸せになれるだろうと言う事も」「だった

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   水たまり

     いつか橘命として彼の前にいる場面が必ずある。 そんな風には、思ってた。 もしかしたら、そういう機会があって欲しいと願っていたのかもしれないけれど、今は良いとして。「甘えるなら、もっとしっかりした人に甘えた方が、良いと思う」「しっかりした人、ね。それは、どういう?」「それこそ、美香さんとか、かな。きっと八雲君が願うなら、温かい家庭って言うのを築こうとしてくれるよ」 自分で言っておいて、温かい家庭と言うものがよくわかりはしないけれど。「温かい家庭を俺が望んでいるように見えるってことかな」「少なくとも、八雲君は理由がないと動けない人だから」「先輩を押し上げるために夜の世界へ来たように、か……そうだな、そうかも」 納得顔を見せてくれはした。 でも、これは論点をずらしただけに過ぎないことだと彼は気づいているでしょう。 私の中に生まれた、八雲君が知らない誰かの愛人になんかなって欲しくないという感情。 彼が言ったように、私もまだまだ未熟と言う事なんだと思う。 きっと本当ならここで後押しでもしてあげた方が良いんだろうってわかってるのに。 どうしても、彼の幸せは日の当たる場所にあって欲しいと思ってしまうから。「八雲君がどう考えているかは、わからないけれど。夜は、夜の世界は八雲君を手放したくないと思ってる」「……なんとなく、わかるよ。優菜のことといい、今回のエリーのことといい。足を洗いきれなかった俺が悪いんだってことも」「悪い、とは思ってないよ。八雲君は誰かに……ううん、何かに必要とされやすい人だから」「それも、わかる。というか、わからされた、かな? ほんと、どうにも俺は無自覚にそういう位置に行こうとしてるって」 あぁ、だからこそ、なのかもしれない。 反射的に私の愛人にしてしまえば、私が管理できるから、夜に近づけさせなくて済むから。 そんな風に思ったから、口に出てしまったんだと思う。「改めて、だけど」「うん」 少し、胸がうるさい。 お客さんの前では、なんともないようになれたんだけどなぁ……本当に、彼は特別が過ぎるや。「エリー……さんの愛人になるって言うのは、反対だよ」「……それは」「うん。私との約束を守ってくれる……うぅん、守るつもりがあるのなら、愛人にはならないで欲しい」 ここまで言えば、八雲君は目を丸くした。 まだま

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   ありそうでないテンプレは突然に 後編

     漫画のような展開を喜びつつありがたがるべきなんだろうが、実際に起こってしまえばどうしたらいいのか分からなくなるというのが、偽らざる本音というもので。「あー……えっと、上がられ、ます?」「は、はいっ、その、おじゃま、します」 混乱したままの頭でありがとうございますと言えたのは良い。 が、鍋を受け取っても帰ろうとしない早瀬さんへ言えたのはそんな言葉だった。 部屋にあげてどうするんだって話なんだけど、いやでも帰ろうとされなかったし……どうしたらいいんだ。「あ、やっぱり、うちと同じ間取り、なんですね」「そのはず、ですけども……あ、あぁ、お茶淹れますね? 座ってて下さい」「い、いえい

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   ありそうでないテンプレは突然に 前編

     人間、分不相応な金の手に入れ方をしてしまうとダメだなと思う。  宝くじの一等を当ててしまった人は、抜け殻のような毎日を送るようになってしまうなんてのは本当の話なんだろう。    いや、そんな話に比べればスケールはもっと小さいし、ただの言い訳なのかもしれないけど。 大学卒業を目前に控えても内定を貰うどころか何処の面接も受けないまま卒業してしまったのは、並べられた求人票の月給を、一週間程度で稼げてしまうバイトで常識をおかしくしまったせいだと言いたい。「――ここがマンション、セルヴィスね」 スマホから案内を終了しますという音声が流れ、見上げたのは3階建て、総部屋数21のマンションがあ

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   最後の業務 後編

     うつ伏せになった体勢のまま、ひたすらに手マンを続けどれくらい経ったか。「んお゛っ♡ ら、らめらめらめっ♡ イってる♡ もうさっきからずっとイ゛――♡♡♡」 感覚では一時間は経っていないくらいの今、すっかり腰を持ち上げては俺の指に合わせて腰をくねらせ完全に出来上がってしまった。「――か、は♡ イ゛ってりゅ♡ からぁっ♡ ゆびっ♡ ゆびほじほじするのもう――ひぐぅっ♡♡♡」 ずぼずぼと同じペース、同じ力加減でお姉さんのイイ所を刺激し続ける。  変化を出すのは左手でだけ、時折クリトリスをこすったり、お腹へと手を回して外からポルチオを圧迫する程度。「お゛ほっ♡♡♡ むりっ♡ むりむりむ

  • 敏腕エロマッサージ師、ワケアリスケベ女が集まるマンションの管理人になる   最後の業務 前編

    「こんばんは。ご指名、ありがとうございます」 「こんばんは、ダイ君。今日も、よろしくね」 部屋に漂うアロマの香りをいい匂いだと思わなくなったのはいつだったか。  やってきたお客さんは一週間に一度のペースでやってきてくれる、俺がこの店に勤め始めた頃から俺を気に入ってくれていた40手前のお姉さん。「聞いたよ? 今日で最後なんだって?」 「そうなんです。大学卒業をキリに」 「勿体ないなぁ……ううん、寂しいな。このお店では初めてのお気に入り君だったのに」 「あはは、すみません。でも、嬉しいです」 この業界から考えれば、三年も自分にハマらせているのはそこそこ凄いことだなんて店長は言って

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status