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第60話 弟子

 待機していたタヌキンナ達に魔獣が襲いかかってきた。 狼や熊、猪、鳥がヒュドラの魔素により魔獣と化していた。 タヌキンナが弓を構えた。 ヒューイがタヌキンナを怒鳴りつけた。「何やってんだ!お前は動物の神だろ!討伐は、俺が殺る!お前とキツネコで妖術使ってみんなで隠れてろ」「ヒューイ!大丈夫なの!?こいつら強いし、毒も持ってるよ!それに数が多すぎる!」 ヒューイが魔獣の数を見て少し不安そうな顔をしていた。「任せろ!神が魔獣に負けたら神じゃねぇ!」 そう言って剣を抜き狼を斬り殺した。 タヌキンナがそれを見て!ヤバいよ!数が多すぎるよ⋯ 一匹、一匹にあんな戦いしてたら、ここにいる魔獣達が一斉に襲って来たらヒューイが殺されちゃうよ! タヌキンナが弓を構えた!オーラを放ち矢を作って射ちまくった。 放った矢の一本が10本以上になり次々と魔獣達を殺した。  何っ!?10本以上の矢が全部本物!? 本物は、一本であとは幻覚のはずだろ!全部、本物って事は、オーラで作った矢って事か!?!弱小動物の神がそんな神力を何で持ってるんだ! ヒューイは、驚きの顔に変わった。 キツネコがイダス達に結界を張った! タヌキンナが妖術を使い、魔獣達に幻覚を見せた。 魔獣達が方向間隔を失なくなりヨタヨタしていた。 タヌキンナとヒューイが魔獣を攻撃していた。 それを見ていたイダスとグレンは、タヌキンナの戦いに唖然とした。「グレン!どういう事だ!動物の神は、弱小動物の神、逃げる事しかできないって言ってたよな」「ああ、弱小の神でも強くなれるのか!?」 森の奥から強い光のオーラが放たれた。 魔素の浄化が始まり、魔獣達の動きが弱くなった。 タヌキンナとヒューイが弱まった魔獣達を殺していった。 キツネコがイダス達を結界に入れたまま結界の外に出てヘパイストの剣で襲いかかってくる魔獣を斬った。 魔獣達をほぼ全滅させた。 アントリュウスとドラゴが戻ってきた。 生き残った魔獣達がアントリュウスのオーラを感じ、逃げ去って行った。「良かった~!みんな生きてて」 アントリュウスは、ホッとした顔をした。 ヒューイが、タヌキンナの弓を見た。「おい!それ神器じゃあねぇか!?」「神器って?」「お前、その弓矢を使ってて神器を知らねぇのか? その弓矢どうしたんだ?」「これ!パ
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第61話 改築

 イダスとグレンは、弱い魔獣となら練習として戦う事を許可された。 アントリュウスがイダスとグレンに「いい、少しでも強いと思ったら戦わないでね!死んでも蘇生させられるけど肉体が無くなっちゃったら魂だけで生活する事になるわよ!」 魂だけで生きるくらいなら死んだほうがましだと思った。 二人は、危険を感じたら守りに入る訓練をはじめた。 アントリュウスのパーティーとAランクのパーティーで、農業地帯の周辺にいる魔獣を討伐していった。 イダスとグレンも弱い魔獣を倒した。 アントリュウス達は、更に奥の地帯の怪物の討伐に向かう事にした。 イダスとグレンは、留守番するように言ったが、能力の覚醒に繋がるのでとアントリュウスに連れていってもらえるように頭を下げてお願いをした。 危なくなったら身を守る事を約束して、何とか同行の許可をもらった。 一つ目の神殿にアルテミスが遊びに来た。 一週間ぶりに見たアルテミスが凄く綺麗に見えて癒された。 二人でお茶を飲みながら話をした。 アントリュウスは、元の女性の姿になった。「どう!開拓は、上手くいってるの?」「うん、少しづつね!でも思ってたより大変よ!只、倒すだけじゃないの、毒を噴いたり、魔素をだしたりで浄化しないといけないの」「それは、大変ね、毒や魔素なんてあったら、綺麗な川や植物が育たないわね!」「そうなのよ、早く怪物達を倒して国を作ってアルテミスと遊べるようにしたいわ」「まだ、とうぶん先になりそうね」「アルテミス!今日は、泊まれるの?」「ええ!アポロンに頼んできたわ」 アントリュウスは、嬉しそうに「久しぶりだね!アルテミスと一緒にいられるのは!」 アルテミスは、神殿の中を見渡した。「それより、ここハープないの?」「開拓が忙しくて、なかなかそこまで考えてなかったよ」 神殿の中が殺風景でセンスがないのが気になった。「私の神殿からハープや家具とか色々送るわ」「嬉しい!優しいね、アルテミスは!」「えっ!私が遊びに来る為よ!」「アルテミス~〜っ!」「私が使う物は、貴女も使うから一緒でしょ」 アントリュウスは、最近、このやり取りがアルテミスらしくて可愛く思えてきてしまった。 アントリュウスは、アルテミスを抱っこして、飛んで最上階に来た。「貴女に抱かれて空を飛ぶとは、思わなかったわ!」「私達、夫
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第62話 一つ目の奥地

 一つ目の巨人の国で今だ、誰も行った事がない奥地に行く事にした。 その奥地から巨大な魔素が溢れていて近づけば、死ぬか?魔素により凶暴性になると言われていた。 そこには、とんでもない怪物がいるのは、確かだった。 その怪物を討伐すれば、この国の魔素がだいぶ減る可能性が高い、だが、その奥地の付近にいる生き物は、怪物の魔素により凶暴性を持つ魔獣になっていて誰も近づけないと言われる地帯だった。 イダスとグレンも行ける所までという条件で同行した。 キツネコが二人を魔素から守る事になり、常に一緒に行動する事になった。 アントリュウスのパーティーと先住の二人の神が同行し、案内されて奥地の近くまで来た。 いきなり、魔獣が現れた。 街や村の付近で見た魔獣とは、桁違いの凶暴性と姿が元の動物の原型を残し進化した姿の魔獣ばかりだった。 凶暴性の魔獣に危険を感じ、アントリュウスが、一匹を斬り殺した。 魔獣達は、逃げるどころか唸り声を出して襲いかかってきた。 イダスとグレンは、その魔獣の唸り声と殺気に鳥肌が立った。 アントリュウスが困った顔をしていた。「次から次へと出てくるわねこの弱い魔獣」 弱い⋯ヒューイが言葉を失いかけたが、流石アントリュース様だと思い少し安心感が出た。「この魔獣達、魔素でおかしくなって逃げ出さねぇ!死ぬまで向かってくるでしょうね!」「数が多すぎるわよ!オーラを出せば逃げて行くと思ったんだけど、この地帯の魔獣全部殺すしかないわね!」 空には、鳥のような魔獣、周辺には、見える魔獣だけで無く、隠れ潜んでいる魔獣の気配も感じた。 タヌキンナに指示を出した。「とりあえず、ここの魔獣を私とドラゴで、殺すからタヌキンナは、結界を張ってみんなを守って!」 タヌキンナは、アントリュの指示通り結界を張りみんなの姿と臭いを消した。 アントリュウスとドラゴがオーラを放ち戦闘モードに入り、魔獣を片っ端から殺した。 一時間程殺しまくり、強いオーラを持つ魔獣の数がかなり減った。 この奥地からとんでもなく巨大な魔素を持った怪物がいるわ! 一番大きな魔素を持った怪物を殺さないとこれからも魔獣が増えるわね!「皆、ここで待機してて、これ以上奥へは、入ってはダメ!私が行ってくるわ!」 ドラゴが「僕も行く!」「そうね!二人でいきましょ!ドラゴ、あの怪物強いから
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第63話 エキドナ対殺戮の女神

 イダスがヒューイに尋ねた。「エキドナというのは、先日おっしゃっていた原初の神の子供ですね、ヒュドラを生んだという、ラドンというのは?」「ラドンも、エキドナが生んだ子供だ!眠らない竜だエキドナは、それ以外にケルベロスやキマイラやとんでもねぇ怪物をいっぱい生んでる」 グレンが話しに入ってきた。「ラドンは、ヘスペリデスの黄金のリンゴを守っていた竜ですよね、確かヘラクレスに倒されたとか? 」 ヒューイが、「ああ!そうだ!お前、詳しいな、だがあそこにいるのもラドンだ!もしくはラドンに似た竜かもしれん、どちらにしても俺達がかなう怪物じゃあねぇよ」 タヌキンナが「キマイラも、エキドナの子供何ですか?」「何だ!タヌキンナ、お前キマイラを知ってるのか?」「はい!アントリュウス様が、子供のとき遊びながら簡単に殺しちゃいましたよ」「まあ、アントリュウス様ならそのくらいやるだろうが、エキドナが相手となるとアントリュウス様でもてこずるぜ、ラドンも苦戦してきたらエキドナが守るだろうからな」 グレンが「では、ここにケルベロスもいるかもしれないって事ですか?」「可能性は、ある!ケルベロスも一匹でないかも、ケルベロス以上のケルベロスがいるかもな!」 タヌキンナが助言した。「もし、ケルベロスが出てきたら、直ぐに退治したほうがいいですよ!」 ヒューイが「何かあるのか?ケルベロスに!?」「いや、なんとなく嫌な予感がするんですよ!犬系ですから、アントリュウス様に懐いたらどうします?」「懐く!?」 ヒューイが言葉をもらした。 イダスもあり得ると思った。「神龍を子供と言ってペットにするくらいだ!ケルベロスが懐いてきたら殺せないだろ!」「アントリュウス様は、心が読めます!敵意が無くて懐いてきたら飼うでしょ」 タヌキンナは、アントリュウスの性格をよくしっている。 グレンが「ケルベロスを飼うなんていいだしたら、周りは、大変だろアントリュウス様以外には、懐かないだろ」「はい、アントリュウス様に飼うのは大変です!と言っても、そうよね、首輪が3つも必要よね!と天然ボケをすると思います」 全員、それは、あり得ると思った。 タヌキンナが、熱く語った。「飼ったケルベロスは、アントリュウス様の前では、可愛く芸をすると思います!ですがご主人様がいなくなった後、寝っ転がって、あ~
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第64話 本気

 イダスとグレンは、強いアントリュウスを見てきた。 あれが本気でないだと!? アントリュウスは、エキドナの攻撃を一方的に受け、吹っ飛んで倒れた。 倒れたアントリュウスの体から絶望と憎悪と殺意のオーラが溢れた。 アントリュウスは立ち上がり、薄笑いを浮かべた。 アントリュウスの表情は、あきらかに普段と違った。 久しぶり、この感じ!私を楽しませてくれるの? イダスがそれをを見て!「アントリュウス様が笑ってる」 タヌキンナが「はい!ここからアントリュウス様は、本気になります!」 タヌキンナは、緊迫した表情をした。 イダスとグレンは、泣きながら戦っていたフローラを思い出していた。 泣きながら戦い、涙が枯れてしまい、泣いたその顔が、微笑んでいるように見えた。 そこから、笑いながら殺す殺戮の神といわれた。 だが、今、目の前にいるのは、成長した黄金の翼アントリュウス! アントリュウスは、エキドナの攻撃を受け強敵と認識した!死を感じさせられ、その圧倒的な攻撃の強さに芸術性を感じた。 アントリュウスは、微笑みながら、エキドナに向かって歩いて行った。 楽しい!この戦い!極限までの戦いは、興奮する!そしてどんな戦いになるのか楽しくなる!「もっと、楽しませろ化け物!」 アントリュウスの目付きが異常な目付きに変わった。 アントリュウスが本気になった。 オーラを放ち、放たれた巨大なオーラの中に今までと違う殺気、憎悪、呪いが含まれれていた。 そして、アントリュウスの神の力を最大限に剣に注ぎ込み斬りかかった!剣がエキドナの胴体に食い込んだ! ギャァァァァァァ~~~ エキドナが悲鳴を上げた。 大量の血が吹き出した!「どうだ、お前も窮地に追い込んでやる!もっと楽しもう」 アントリュウスは、攻撃を止めて、エキドナの体が回復するのを待った。 アントリュウスの呪いがかかったオーラを注入された剣で斬られた傷は、そうとうな痛みを感じ、回復も難しい!その状況でエキドナは、苦しそうな声をだしながら回復していった。 エキドナの体の傷が治った。 エキドナは、痛みと恐怖を感じ異常な目付きになった!より強い殺気がこもったオーラを放った。 そして、復活したエキドナを待ち、剣に神の力を注ぎ今度は、剣を胴体に突き刺したエキドナが血を吹き出した!そして胴体に何度も剣を突
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第65話 自我消失

 ドラゴとラドンが睨みあった。 緊迫する空気の中でラドンが、ドラゴに吠えて、威嚇した。 ドラゴは、一瞬怯んだが、その隙にラドンがドラゴに襲いかかった。 ラドンの百の首の竜達がドラゴの体の所々に噛みついた。 ドラゴは、オーラを発して防御したが、百の竜達の牙が徐々にドラゴの体にくい込んでいった。 牙が、くい込み翼や首や体の所々から血が流れた。 初めて死を予感する恐怖にドラゴは、怯えた。 僕、死ぬの? 死にたくないよう⋯ ドラゴは、抵抗できず意識が遠くなっていった。 ドラゴの頭の中にアントリュウスの姿が浮かんだ。 助けて!ママ⋯⋯ 必死に最後の力を振り絞り、抵抗してラドンの首の一つに噛みついた。 ドラゴは、意識が無くなりかけた、死の恐怖の中で、噛みついた。 ラドンの首から流れた血が喉を通った。 ラドンの血を飲んだ。 意識が無くなり、本能がラドンの血の味を餌だと認識した。 自我を無くし目付きが変わった。 ドラゴは、殺気のあるオーラを発っし、銜えたラドンの首の一つを噛み千切り、上空に飛んだ。 そしてラドンの目の前でその竜の頭を食った。 自我を失った神龍にとって、ラドンは餌となった。 本能のままに食事を始めた。 上空からラドンを見下ろした神龍は、殺気のある雄叫びを上げ、ラドンに放った。 ウォォ~~ゥ~~ ウォォ~~ゥ~~ 凄く大きな殺気の込もった神龍の雄叫びにラドンは、怯んだ。 雄叫びのオーラの呪いによりラドンの動きが鈍くなった。 怯んだラドンに速攻に近づき首を一本噛み千切った。 ラドンを睨みつけそ再び上空に上がり、その竜の頭を食った。 何度も、殺気のある雄叫びを放ち一本づつラドンの竜の頭を食い続けた。 ラドンは、既にドラゴにとって大きな餌となっていた。 ウギャァァァァァァァァ~~~~! エキドナが断末魔の叫びをあげ続けた。「どうした!化け物、怯えた目をするな!怯えてるだけなら能力は、覚醒しないぞ、私を殺す気でかかってこい」 アントリュウスの目は、戦いに酔っていた。 この先の戦いにどんな展開になるのか楽しみになっていた。 怯えるエキドナを睨み付けた!アントリュウスの神の力が込もったオーラがエキドナをのみこんだ。 アントリュウスは、エキドナを斬りまくった。 エキドナは、戦意喪失した。「つまらない、もう終
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第66話 ピュトンの血

 ヒューイ達は、魔獣を殺しまくっていた。 そこにとんでもない巨大な蛇の怪物が現れた。 イダスが、なんだ魔獣か? と近づいた。 ヒューイが慌てた表情になり叫んだ!「イダス!やめろ近づくな〜!そいつは、ピュトンだ〜!」 イダスが立ち止まった。 ヒューイが慌てた。「そいつは、ガイア様が作った子供だ!俺達がかなう相手じゃあねぇ、逃げるぞ!」 ヒューイが神の力を出しピュトンに、たち向かった。「俺が時間を稼ぐ、とにかくとっとと逃げろ!」 ヒューイの剣で斬りかかったが、ピュトンの皮膚が硬く剣では斬れなかった。 イダスは、それを見て唖然とした。 タヌキンナが全員を誘導して逃げた。「イダス!何してるの逃げるよ!」 来た道をそのまま引き返して全員走った。 襲ってくる魔獣をタヌキンナが弓矢で射ちまくった。 ヒューイがみんなが逃げる時間を稼いだ。 ヤベェな、まさかピュトンと戦う事になるとはな! 攻撃してもピュトンには、意味がなかった。 だが、ヒューイは、みんなが逃げる時間を稼ぐのが目的だった。 ヒューイは、必死の形相になった。 ピュトンが威嚇のオーラを放った!そしてヒューイを飲み込もうとした。 ヒューイは、オーラを放ち身を守った。 ピュトンは、ヒューイに噛みついたがオーラで身を守るヒューイを噛みきる事ができなかった。 食べられないことに、怒り狂い尻尾を振り回してヒューイを攻撃した。 ヒューイが吹っ飛び、 ピュトンは、逃げたタヌキンナ達を追っかけた。 凄い速さでタヌキンナ達に追いついた。 タヌキンナは、魔獣と必死で戦っていた。 必死で逃げたがピュトンは、一番後にいたキツネコに襲いかかった。 イダスがそれに気づいた。 剣にオーラを注いで斬りかかったが剣は刺さらない、ヤベェよ、この化け物!  イダスはキツネコを助けようとした。「キツネコ!逃げろ!」 イダスは、ピュトンと戦いになった。 グレンも加わって戦いにイダスに共闘した。 イダスは、こんな所で死ぬわけには、いかねぇ、神になるんだ!と心の中で叫んだ。 その思いで剣で斬りかかった。 ピュトンの体に剣がくい込んだ!ピュトンから血が吹き出した。 やった!神を斬った! だが、その噴いた血がイダスに降りかかった。 イダスの体が変色しだし苦しそうな顔になった。 血の中にピュ
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第67話 夢?

 イダスは、ピュトンの血を浴びた後、夢の中にいた。 それをは、夢なのか、死後の世界なのかは、わからなかった。 俺、死んだのか!? 暗い道を歩いていた。 すると一人の少年がいた。 フローラを守った人間のアントリュウスだった。 一番あって話しを聞きたかった少年、アントリュウス。 イダスは、アントリュウスに話しかけた。「君は、あのとき死を恐れず、処刑台に上がりフローラ様の縄を切った!怖くなかったのか?」「死を恐れず!?あの時は、とっさだったから考えてなかったよ、死ぬと思わなかったし、でもフローラ様が生きてて良かった」 笑って言った。「君は、少年だ!力がないのに何故あんな事ができたんだ」「力がなかったら守ってはいけないの?目の前で大好きなフローラ様が殺されるのを見てられないよ!」「君は、強いんだな」「僕が強い?強いわけないじゃない、喧嘩なんかしたって勝ったことないよ」「あのとき、神ダルマンに誰も逆らえなかった!相手は、神だ、どうにもならないと思わなかったのか?」「ダルマンは、悪い神だよ、何で従うの?」「怖くなかったのか?」「怖いよ!だけどフローラ様を殺そうとしたんだよ!絶対従わない」 アントリュウスは、怒った。 勇気と言う言葉は知っている、だけど勇気を見た事は、アントリュウスがフローラ様を守ろうと処刑の壇に上がってナイフで縄を切り始めた所、命をかけて体で矢を受けとめて守ったときだった。 いや、俺は、他にも勇気を見ている!子供の頃、戦争で街を襲われた時、先生が俺達を守って死んだ。 戦っても勝てるわけないのに⋯ 命をかけて俺達を守ったのに、勇気に気づいていなかった。 死ぬことを恐れずに向かって行く事が勇気だと思っていた。 違う、守ろうとして行動することが勇気だ! 何故、先生は、死ぬ間際に笑ったんだろう! 俺は、人間の中では強い、だが剣を使った戦いにおいてだ。 俺は、強くなったから戦った。 弱かったら戦ってない!? ねぇ!貴方は、まだ死なないみたいだよ!フローラ様が貴方を蘇生させようとしてる。 帰ったほうがいいよ! アントリュウスは、笑って消えた。 イダスは、蘇生した。 寝室で寝ていた。 イダスは、眠っていた。 神や怪物と戦っても勝てる訳がない、だから戦わない? だから守らない、強くなってから戦う? 俺
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第68話 国名

 アントリュウスが怪物を討伐して一つ目の巨人の国の奥地にあった大きな魔素が無くなった。 魔獣討伐のパーティーにより奥地も開拓をする事にした。 一つ目の神殿にアリエルとウリエルが来た。 アリエルとウリエルは、自前の制服を着ていた。「貴方達どうしたのすごいお洒落ね!」「はい!私達は、ファッションに目覚めました」 とアリエルが言った。「退職金が入ったら、ここで洋服屋をしたいんですがよろしいですか?」 アントリュウスは、大賛成だった。「是非、やって、貴方達の制服いいわね!」 アントリュウスは、アリエルとウリエルの衣服を気にいった。「僕達、アリエル&ウリエルというファッションブランドのお店をやりたいんです」 アリエルが言った。「高級素材を使ったファーストラインとカジュアルな一般の神にも着て貰えるセカンドラインと雑貨も手掛けたいんです」 ウリエルが言った。「ねぇ!私のも作ってよ」「はい!アントリュウス様に着てもらいたくてたくさんデザイン画を書いてきました」 アリエルが言った。「アントリュウス様に着ていただけるといい宣伝になります!戦闘服もアリエル&ウリエルブランドにしてほしいです」 ウリエルが言った。「素敵ねファッションや音楽が楽しめる国って!でも貴方達、今日は、お休みなの?」「僕達は、天界の門には、在籍してますが、有給消化で行かなくていいんです」 アリエルが言った。「人間のお二人が見つかってないか心配で来ちゃいました!このままこちらでお世話になります」 ウリエルが言った。 アントリュウスは、アリエルとウリエルの部屋を用意した。 一つ目の国を開拓を始めて半年たった。 国の七割くらいが開拓された。 この国には、二万近くの神が住むようになり、アントリュウスの神殿を造ることになった。 アルテミスが遊びに来た。「この国の名前は、決めたの?」 アントリュウスのパーティーが全員いた。 ヒューイは、真剣な表情で話しに加わった。 アントリュウスが、「みんな!いい名前ない?」 タヌキンナが「アントリュウスの国がいいと思います」 ヒューイが「賛成!私もアントリュウスの国がいいと思います!それと金貨や銀貨にアントリュウス様のお顔を入れましょう!」 アントリュウスが「自分の名前が国名になるのは、恥ずかしいわ!フローラの国と言われる
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第69話 黄金の翼の国

 キツネコが意見を言った。「アントリュウス様、適当な名前は、ダメですよ!ここには、アントリュウス様をしたって多くの神々が住んでいます」 真面目な顔をして言った。 アントリュウスは、真面目に言ってるつもりだった。「一生懸命考えたんだけどアルテミス動物王国」 アルテミスが睨んだ。 ドラゴも意見を言った。「この国は、歴史に残る国になると思います!民達も誇りをもてる威厳のある名前がいいと思います」 ヒューイがドラゴに同調した。「ドラゴ!その通りだ!この国は、天界だけでなく人間界も注目する国になる威厳のある歴史に残るいい名前にしよう」 アントリュウスがみんなに言った。「あまり注目されないほうがいいし、動物王国ってそんなに恥ずかしいの?」 全員が「恥ずかしいです」と言った。「だって、タヌキンナもキツネコも動物の神でしょ」 タヌキンナが、「私達、動物の神は、人格があります!この名前だと、私、ただのタヌキだと思われそうです」 タヌキンナは、動物王国の名前に不安を感じていた。 観光客が私のことを普通のタヌキだと思って餌をくれるところを想像した。 ドラゴが言った。「他の国へ行ったとき、どちらから来られたのですか?と聞かれたとき、アントリュウス動物王国から来たドラゴですと言うのは恥ずかしいです」 ヒューイは、ドラゴの言葉に、何!?あんなにはっきり言っちゃっていいのか?  ヒューイがタヌキンナに小声で話した。「アントリュウス様にあんなこと言っていいのか?」 タヌキンナが「あまりよくはないと思いますが、アントリュウス様は、相手の心が読めるから、心に思ってる事を隠して話すとアントリュウス様も混乱します!最近は、プライバシーを守って心を読まないようにされてますが、心にもない事を言ってると魂から嘘をついてるとわかってしまいます」「そうだった!アントリュウス様は、心が読めるんだった」 だからペット達は、いいたい放題言ってるんだ。 心で思った事は、言わなくても、言ったと同じだ! ヒューイが発言した。「アントリュウス様、私共ティターン神族はアントリュウス様の傘下としてこの国の繁栄にご協力させて頂きます!是非誇りを持てるお名前をお願いします!動物王国は、やめましょう!」 ヒューイは、やった!言えたと自分で自分を誉めた。 ドラゴも「僕だって、最近子
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