Todos los capítulos de 妹プロ ifストーリー柚希END: Capítulo 21 - Capítulo 30

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その21

 沙月ちゃんとトイレから戻る途中、香織が泣きながら部屋から飛び出してきた。「香織? ねぇ、どうしたの!?」 香織はこちらの静止も聞かずそのまま店内へ出ていった。 私は部屋のドアを開け放ち声を荒げる。 「ちょっと、香織に何したの!」「い、いや俺たちは何も……」「上杉の奴が……」 私は黙って上杉を睨みつける。 お兄ちゃんを侮蔑し、その上香織にひどい仕打ちをした上杉に怒りが爆発しそうだった。 そんな私とは対照的に、沙月ちゃんが冷静な口調で上杉に問いかける。 「上杉さん、一体何があったんですか?」「聞いてくれよ沙月ちゃん。実は、俺と香織は昔付き合ってたんだけど……」「はい。香織から聞いたことがあります」 「そっか。それでさっき、香織からもう一度やり直さないかって言われたんだ」「そうなんですか……」「そうなんだよ! だから俺は言ったんだ。『俺と君は釣り合わない。俺は君には勿体ない』ってさ」 そう言って上杉は肩を落とし、落胆の表情を顔に張り付ける。  長口上で見苦しい言い訳なんかして。  白々しい。「……私もそう思います。確かに釣り合わないですよね」「良かった! 沙月ちゃんもわかってくれるかい?」 上杉は顔を上げ、笑顔になる。 そんな上杉に沙月ちゃんは笑顔を崩さず、「えぇ、十分にわかりました」 というと、冷たい視線で射貫くように見下ろす。 そして笑顔を消し、感情の消えたトーンで言い放った。 「アンタみたいなクズ男に香織は勿体ないってね」「なっ……」    上杉は目を丸くしていた。 阿部さんと伊藤さんは部屋の隅でおびえるように縮こまっている。 「行こ
last updateÚltima actualización : 2026-08-23
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その22

 今日は日曜で部活が無いから家でゆっくりしている。 夕方にはお兄ちゃんがキャンプから帰ってくる予定だ。 新島先輩と水瀬先輩がどれだけお兄ちゃんを想っているかを私は知っている。 その気持ちを考えると、本当にハーレム計画を実行していいのか躊躇う。 だけど私も自分の気持を諦めたくない。 どちらが彼女に選ばれたとしても、隙を見せたら容赦なく奪いに行くつもりだ。 だって恋愛は真剣勝負なんだから!  キャンプから帰ってきたお兄ちゃんに早速〈ちゃんと話を聞かせてね〉 とLINEを送る。 夜11時、いつもの様に私の部屋に来る。 お兄ちゃんが適当に座ったところで「新島先輩と水瀬先輩どっちを選んだの?」 私は本題に切り込んだ。「いきなりだな、キャンプは楽しかった? とか聞かないのか?」「そんなの全然興味ないもん! ほら! どっち選んだの?」 と私は前のめりになって問いただす。 興味があるのはあくまでお兄ちゃんの気持ちの行く先だけ。「俺は……どっちも選んでない」「……どういう事?」「『まだ決められない。だから2人にはもう少し待ってほしい』って伝えた」 それを聞いた私は大きく項垂れ頭を抱える。 身体の力が抜けるってまさにこういう感じなんだろうなぁ。「はぁ……恋愛に関してはヘタレは直ってないんだね。やってること最低だよ? 普通ならドン引き」 思ったままを直球で言い放つ。 「あの2人じゃなかったら今頃ヘタレチャラ男として噂になってるレベルだよ。まぁ、あくまで普通レベルの恋愛の話だけどね」「うぐ……」 そう! 普通の恋愛ならこんな優柔不断な男はフラれて当たり前だ。 だけど、新島先輩と水瀬先輩はお兄ちゃんの答えを待つと言っている。
last updateÚltima actualización : 2026-08-24
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その23

 私は今、友華さんと一緒に沙月ちゃんがバイトを終えるのを待っている。 今日は4人で海に行く計画を立てる予定だ。事の発端は友華さんのある一言が切っ掛けだった。 『私、海に行った事がないんです』 その言葉を聞いた私は、水着美女を侍らすお兄ちゃんを想像した。 きっと周りから注目されるだろう。 沙月ちゃんも賛同してくれたお陰で、最初は渋っていたお兄ちゃんもやっと了承した。 そして今日は4人で何処の海に行くか? 何日にするか等を決める為にバイト先のファミレスに来ている。 ちなみにお兄ちゃんは新島先輩と水瀬先輩との約束があるらしく、少し遅れるらしい。 暫くしてバイトを終えた沙月ちゃんが私達に合流する。 日程について話していると、お兄ちゃんからLINEが来た。〈楓と南も海に行きたいって言ってるけど一緒でいいか?〉  という内容だった。 美女が増える事になんら不満は無かったので、直ぐに〈大丈夫だよ〉 とだけ送った。 お兄ちゃんにLINEを送った後、沙月ちゃんと友華さんにも事情を説明すると快く快諾してくれた。 お兄ちゃん達が合流し、それぞれが自己紹介をする。驚くことに新島先輩と水瀬先輩は友華さんと顔見知りだった。 なんでも友華さんは図書委員らしく、何度か面識があるそうだ。「友也くん、いつのまに桐谷先輩と仲良くなったのかな?」「それに妹ちゃんまで一緒だし!」「お、落ち着けって! 友華さんの事は前に話しただろ?」「それはただ人助けするだけって言ってなかった?」「私はトモを信じてたからオッケーしたんだよ!」「だから違うって!」「え? じゃあ私の事は遊びだったんですか?」「沙月はちょっと黙っててくれ!」「ほら! 凄い仲いいじゃん! トモの嘘つき!」「お兄ちゃん、観念しよ?」「柚希まで何言ってるんだよ!?」 私達のやり取りを黙って見ていた友華さんがポツリと呟いた。「なんだ
last updateÚltima actualización : 2026-08-25
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その24

 案内された座敷には1人1人に食膳が用意されていた。 小ぶりなお皿がいくつも並べられ、お刺身や山菜の煮つけ、海老の入った小さい海鮮鍋が目にも鮮やかだった。「わぁ、美味しそう!」「写真撮って皆に自慢しよっと」「ねぇねぇ、これご飯お代わりできるのかな~?」 一通りはしゃいだところで乾杯をする。 まるで修学旅行みたいに賑やかな夕食だった。 食事を終えて余韻に浸る。 明日の予定などを話していると、外から花火の音が聞こえてきた。 音の出所を窓越しに探していると「近くで花火大会やってるんですよ。縁日もありますよ」 と仲居さんが言ってきた。「トモ行こうよ!」「私も行きたいです!」 水瀬先輩と沙月ちゃんがいち早く反応した。 お兄ちゃんの両手をグイグイと引っ張っている。「よし、せっかくだから行ってみるか」 仲居さんから場所を聞きみんなで旅館を出る。 花火が上がる海を背に、提灯(ちょうちん)の灯りが道を作っていた。 その道を辿っていくと遠くにお社が見えてきた。 お社を目指し階段を登り切ると、目の前には華やかな縁日が広がっていた。「結構広いな」「そ、そうですね。迷わないようにしないと……」「ねぇトモ! たこ焼きあるよ! それと焼きそばとクレープも!」「ダメよ南。友也くんは私と金魚すくいするんだから」 みんなが好き放題言っていると「そ、そういえば、次の花火までまだ時間があるみたいですよ」 と言いながら友華さんがどこからか持ってきたチラシを見せてきた。 みんなで話し合った結果、2組に分かれて縁日を周る事になった。「それじゃあ30分後にここで待ち合わせよう」「「「はーい」」」 私は沙月ちゃんと一緒に射的や金魚すくいなどのゲームものを周っている。 甘いものは別腹だけど食後に炭水化物はさすがにムリだし。「
last updateÚltima actualización : 2026-08-26
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その25

「さてと。お姉ちゃん達と合流しよっか!」  「うん、そうだね」 案内所から当初の合流場所まで歩き出す。 途中、何度かお兄ちゃん達にLINEを送ったけど既読は付かなかった。 どうしたんだろう。 もしかして、怒ってるのかな。 そうこうしているうちにお兄ちゃん達と合流することができた。「2人ともどこ行ってたんだ?」「ごめんごめん、実は色々あって……あれ? 友華さんは?」「それが、途中までは一緒に花火見てたんだけど『心配だから探してきます』って言ってどこか行ったきりなんだ」「トモが通話かけてくれたりしたんだけど、繋がらなくってさぁ」「私もダメだったわ。多分、これだけ多くの人がいるから回線が込んでるのかもしれないわね」  さっき既読が付かなかったのもそのせいかもしれない。 それにしても、今度は友華さんが迷子になっちゃうなんて。「ごめんなさい。私が分かれて周ろうって言わなければ……」「沙月のせいじゃないさ。それより、今から案内所に行って呼び出しをお願いしようと思ってたんだ」「友也さん……ありがとうございます」「はは、気にするなって」 そして私達は案内所に向かって歩き出した。 途中、ミカちゃんの事を簡潔に説明したら、みんなが沙月ちゃんに関心していた。 沙月ちゃんは少し気恥ずかしそうしていたが、突然表情が強張った。「どうしたの?」 そう問いかけながら視線の先を追うと、そこには2人組の男に囲われた友華さんがいた。 男達はガタイが良く日焼けをしていて、見るからに地元のチャラ男だった。 一体何があったのか想像を働かせる間もなく、沙月ちゃんはいきり立った様子で近づいていき「ちょっと。ウチのお姉ちゃんに何の用ですか?」 と、明らかに敵意をむき出しで睨みつけていた。 そんな沙月ちゃんとは対象的に、男達は笑顔で「も
last updateÚltima actualización : 2026-08-27
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その26

 ふと目が覚める。 スマホのボタンを押し夜明けにはまだ早い事を知る。 目を閉じる、けど妙に寝つけない。……お兄ちゃんの布団だけ空っぽだ。 どこ行ったんだろう。トイレかな? 辺りをよく見まわす。 障子が少し開いていた。 隙間を覗くと、お兄ちゃんの姿が見えた。 お兄ちゃんも眠れないのかな。 みんなは、まだ寝てる。 今なら……お兄ちゃんと2人きりになれる。  私は静かに布団から抜け出し、縁側に腰掛けた。 「……ん? あぁ、柚希か」「なに黄昏てんの」「ちょっと目が冴えちゃってな。夜風に当たってたんだ」 月明りの下、裏庭の中心で佇んでいるお兄ちゃん。 いつもとは違って見えるその横顔に、胸が一瞬高鳴った。「――よな」「え? 何?」「だから、沙月と友華さんが仲直りできたみたいで良かったよな、って」「あ、うん。そうだね」 私の相槌に微笑むと、お兄ちゃんは私の隣に腰かける。 家で会議をしている時とは違う。 非日常的な雰囲気に、緊張が高まっていく。  「柚希、変わったな」「急に何よ」「だって初めて友華さんの話をした時は『他人に構っていられない』って言ってたのにさ。自分の事みたいに嬉しそうにして」「私、そんな顔してた?」「してた」 自覚が無かった。 ペースが乱れる。 お兄ちゃんの所為だ。 だけど、自分の事のように嬉しく感じているのは本当だ。 やっぱり私、変わったんだ。「まぁ、そりゃ嬉しいよ。沙月ちゃんも友華さんも、友達なんだから」「あぁ」「仲良くなって、お互いの事を話すようになって、力になりたいって思った」「友達だからな」「うん。でも、それだけじゃない」「え?」「私達と同じだっ
last updateÚltima actualización : 2026-08-28
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その27

 今日は夏休み最終日だ。 みんなとは海へ一泊旅行して以来集まっていない。 新島先輩とは部活の時に顔を合わせたりもするけど、休憩の合間に世間話をするくらいだ。 水瀬先輩はというと、宿題に追われてゲッソリとしていた。「よし。宿題のチェック完了、と」  既に終わらせておいたプリント類に目を通し終えた私は、ふと隣の部屋に視線を向ける。 「最近、アニメ一緒に見てないなぁ」 お兄ちゃんは隣の部屋に篭って1人作業をしている。 私の勧めで始めたインスタの初期登録をやってるみたいだ。  ボーっとしてるとテーブルに置いてあったスマホが鳴った。 沙月ちゃんからのLINEだ。〈宿題多すぎて死んじゃいそう!!〉 という文章と一緒に憤慨したクマのスタンプが送られてきた。 しっかりしてそうで普段はお茶目なんだよなぁ、沙月ちゃんって。 少し微笑ましく思いながら返事を返す。〈大丈夫? 頑張って!〉〈ありがと!〉 返事を確認してスマホを置くと、今度は一枚の写真が送られてきた。 姉妹のツーショット写真だ。 プリントとノートが広げられたテーブルを挟んで、家着姿の2人が笑顔で写っていた。 〈わからないとこはお姉ちゃんに教えてもらってるwww〉〈そっか。友華さんがいれば安心だね!〉 〈うん♪〉 海の花火大会での一件以来、2人は一層仲の良い姉妹になった。 以前は他人の事なんてと思っていたのに、今では自分の事のように嬉しく思う。 感慨にふけっていると、また沙月ちゃんから〈柚希ちゃんも友也さんと頑張ってね~〉 と不意打ち気味にLINEが飛んできた。 同時に旅館の裏庭での出来事を思い出し顔が熱くなってきた。 私はどう返信していいか迷った挙句、〈うん〉  とだけ送った。 ため息交じりにその場で仰向けになる。 旅館での記憶が蘇ってきた。   
last updateÚltima actualización : 2026-08-29
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その28

 お兄ちゃんのインスタについて盛り上がっていると、いつの間にか学校の近くまで来ていた。 もう少し話してたかったなぁ。 ちょっと残念。「あ、中居だ」 その言葉に前を向くと、向こう側から歩いてくる中居先輩が見えた。 私が軽く会釈をすると中居先輩は手を挙げて応えてくれた。 すると次は何かに気付いた様子で頭を抱え……「ワッ!」「きゃっ!」「うぉ!?」 びっくりした! 突然後ろから響いた声に身体が跳ねる。 振り向くと、そこにはしたり顔の田口先輩がいた。「おい田口! 急に何すんだよ!」「佐藤くんだってどういうつもりさ! 朝からそんなカワイイ子と同伴なんてずるいじゃないか!」「いや同伴って……それにこれは妹だから」「え? そうなの?」「あ、はい」「なんだ~ビックリしたよ! あまりにも仲睦まじかったからさ。一瞬カップルかと思ったわ」「お前はカップルにいつもそんな事やってんのか!」 ツッコミを入れるお兄ちゃん。 それにしても、カ、カップルだなんて。 すると次は水樹先輩が会話に入ってきた。「バカ田口。だから『あの子は違う』って言っただろ?」「それなら妹さんって言ってよ!」「言う前にお前が先行ったんだろ」 2人の先輩がギャーギャー言い合っていると、中居先輩が合流した。  「ったく。お前は朝からテンション高すぎんだよ、田口」「あ、中居くんおはよ! 中居くんからも言ってやってよ~」 中居先輩にすがるようにしがみ付く田口先輩。 コントみたいで面白い。「しょうがねぇなぁ、俺は反対側から全て見てたからな」「な、中居く~ん」「田口、お前は水樹の声に振り返りもせず、気持ち悪い笑顔と忍び足で佐藤達まで近づき、犯行に及んだ。よって有罪」「えぇ~!」「田口容疑者は『カワイイ女
last updateÚltima actualización : 2026-08-30
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その29

 新学期が始まって最初の日曜日。 菜々との約束のため、お兄ちゃんと一緒に待ち合わせ場所に向かう。 面倒くさいけど、約束しちゃったし、一回会わせれば満足するだろう。 待ち合わせ場所に着くと、菜々の友達数人も来ていた。「ごめん。イケメンに会いたいってしつこいから連れてきちゃった」 と全然悪びれない様子で謝ってくる。 こういうところが昔から苦手だ。  菜々の友達とは私も初対面なのでお兄ちゃんと一緒に自己紹介をする。 すると早速ギャル達はお兄ちゃんに絡んでいった。「やば。マジでイケメンじゃん。! 連絡先教えて~」「私も私も~」 つい今まで話していた菜々も一緒に騒いでいる。 こんなにテンション高いと収集をつけるのに一苦労しそうだ。 お兄ちゃんに群がり連絡先交換をせがむギャル達。 「トモちん~コッチみて~ハイチーズ!」  といつの間にか変なあだ名もつけられちゃってるし。 しかも手慣れた感じで2ショット写真を取り速攻でSNSに上げている。 写真はものすごい勢いでバズりギャルたちのテンションもアガる。(はぁ~、やっぱりこのテンションはついていけないなぁ) そんな感じ集合場所で未だワイワイしていると、後ろから声を掛けられた。 そこには新島先輩、水瀬先輩、沙月ちゃん、友華さんが揃っていた。 こんな時に出くわしてしまうとは……。「柚木ちゃん、こんにちは~」「こんにちは、偶然ですね」「お姉ちゃんの服を選んであげてたんだぁ」 なるほど、皆で買い物に来ていたらしい。「柚木ちゃんは何してるの~? ひとり~?」「えっと……」 水瀬先輩に聞かれ、答えに困りお兄ちゃんの方を見る。 すると私の視線を追った先輩達がお兄ちゃんの存在に気づく。 それと同時に菜々達の存在にも気づいたようだ。「友也くんの周り
last updateÚltima actualización : 2026-08-31
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その30

 ギャルグループとハーレムグループが盛り上がっていると、お兄ちゃんが割って入った。「ちょっと待ってくれ! 俺の意思はどうなるんだ!」 と異を唱えると、ギャルグループが反論する。「え~、それじゃ盛り上がらないじゃ~ん」「そうそう! ここは一発ぶちゅ~としとこうよ」「いやいや、マズイって!」「するよりされる方が好きなの?」 と言いながら胸を強調してすり寄って行く。「あ、いや、あの、そういうのは……」「ちょっと! 色仕掛けは反則だよー!」 と言いながら、水瀬先輩も胸を反対の腕に押し付けている。「だから、その……」 左右から引っ張られ、完全にさっきまでの勢いが無くなっている。 お兄ちゃんの奴、鼻の下伸ばしちゃって! そんなに大きいのが好きなのか! 私が怒りに震えていると「わかった、こうしよう! 俺に勝てたらなんでも言う事聞いてやる!」 お兄ちゃんがとんでもない事を言い出した。 何でも言う事聞くなんて言ったら何をさせられるか分かったもんじゃない!「マジ! 男に二言はないよねぇ!」「ああ、なんでも言う事聞いてやるよ!」「ちょとトモ! それって私たちが買っても何でも言う事聞いてくれるの?」「ああ、男に二言は無い!」「絶対だかんね!」 あぁ、やっぱりこうなっちゃったかぁ。 こうなったら仕方がない。 私が何とかしてお兄ちゃんに協力しないと大変な事になる。  そう考えていると、沙月ちゃんと目が合った。 沙月ちゃんは意味深にウィンクすると「でも、それだと友也さん一人だから不利じゃないですかねぇ」 と助け船を出してくれた。 さすが沙月ちゃん。 沙月ちゃんの発言の意図に気づいたのか、新島先輩も乗ってきた。「確かに友也君一人だとフェアじゃないかも」「え~、じ
last updateÚltima actualización : 2026-09-01
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