卒業式、私はある決心をして佐伯菜々率いるギャルグループの前に立っている。「最後だから言うけど、私、あの佐藤友也の妹なんだよね。アンタたち散々悪口言ってたけど、これでお別れだと思うと清々するよ」「は? いきなり何なの?」「もう二度と顔見せないでね。私はアンタたちが一生かけても行けないような高校に行くから会うことはないけどね。ばいばーい」 言いたいことを言ってスッキリした私は教室を出ていく。 菜々達は呆気にとられた顔をしていた。 下駄箱で靴に履き替えていると、めぐが焦った様子で追いかけてきた。「どうしたのゆず――」「ごめんめぐ、私急いでるから! またね」 無理やり話を終わらせて一人で帰る。 公園に差し掛かった時に後ろから菜々に声をかけられた。「おい佐藤、ちょっとツラ貸しな」 ―――――― ―――― ―― 「マジうけんだけど~」「何すわっちゃってんの~?」「お腹でも痛いんですか~?」「「ぎゃはははは」」 私はお腹を押さえてうずくまる。 私からワザとけしかけたとはいえ、いきなり暴力なんて本当にどうしようもない奴らだ。「まさかアンタにあんなキモイ兄貴がいたなんてね~」「思い出しただけで吐きそうー」「だからどうしたのよ! それより私を蹴った事謝りなさいよ!」「は? どうでもよくないっしょ~!」「そうそう」「まさかアンタがあの佐藤友也の妹だったなんてね~」「どうしてかくしてたのかな~? 佐藤柚希ちゃ~ん」「それは、私は私だし! お兄ちゃんは関係ない!」 自分で招いた状況だけど、お兄ちゃんをバカにされるのは本当にむかむかする。 本当のお兄ちゃんを知らないくせに。 そう思いながら力強く反論する。 菜々たちはそれを嘲笑う。「いや、関係大ありでしょ~」「そうそう」「あんなキモイ兄貴いるやつと一緒に居たくないし~」「実はアンタもヲタクなんじゃね?」「きゃはは、言えてる~」「私は違う!」「ふ~ん。ま、どっちでもいいけどね~」「どういう意味よ?」「アンタ高校兄貴と同じ所行くんだろ? アタシたちは学校ちがうからさ~」「だから何? あなた達に関係ないでしょ?」「そ。もう関係ないね~」「だから二度と友達面しないでね~」 さっき私が放った言葉をわざとらしく
Last Updated : 2026-07-28 Read more