Todos los capítulos de 妹プロ ifストーリー柚希END: Capítulo 31 - Capítulo 40

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その31

 私が呆然と立ち尽くしていると「どうっだった柚希ちゃん? 友也さんのキスは?」 と沙月ちゃんに声を掛けられた。「くちびるが……」「ん? なになに~?」 お兄ちゃんはいつも通りにしてるし、きっと私の勘違いだよね。「ううん、なんでもない」「え~、気になるな~。もしかしてもっとして欲しかったとか?」「そんな訳ないでしょ! うぅ~、沙月ちゃんのイジわる~」「ごめんごめん」 両手を合わせて謝ってくる。 こっちこそごめんね。 本当はもっとして欲しかったなんて言えないから。「それよりも、いつの間にか皆仲良くなってるね」「友也さんの影響かもね。一緒に居ると楽しくて、それでいて安心するんだよね~」「ふ~ん、もしかして沙月ちゃんも本気になっちゃった?」「さぁ~、それはどうかな~」「え~、何それ~」 一緒に居ると楽しくて安心するかぁ。 お兄ちゃんの魅力がどんどん皆に伝わっていくのは嬉しいけど、あまりライバルは増えて欲しくない。  すっかり仲良くなったハーレム組とギャルグループで、今度はゲームコーナーへやってきた。 ゲームコーナーへ着くなり菜々が「折角だから皆でプリ撮ろうよ!」 と提案し、皆でプリクラを撮る事になった。  プリクラコーナーに着き、色々と盛れる筐体を選ぶ。 しかしここで問題が発生した。「さすがにこの人数だといっぺんはキツいっぽいね~」「どうしよっか~」 二つのグループを合わせると、そこそこな人数になるので仕方ない。 私はそこまでプリクラは好きじゃないから撮れなくてもいいけど。「しょうがないからウチ等のグループとソッチのグループで別れて撮るしかないね~」「それが妥当なところね」 その分け方だとプリクラ撮る意味あるのかな? と疑問に思っていると「じゃあ先ずはウ
last updateÚltima actualización : 2026-09-02
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その32

 今日は日曜日。 ターミナル駅行きの電車の中、お兄ちゃん達と並んで腰かけている。 文化祭の出し物で必要な買い物をするために藤宮のドンキに行くためだ。 2年生の買い出しに1年生である私が紛れているのにはワケがある。 話は数日前に遡る――      *  *  *  *  *  *  学校から帰宅してゴロゴロしているとスマホが鳴った。 水瀬先輩だ。〈藤宮市にあるコールドデイズってかき氷屋さん知ってる?〉  そんなテキストと一緒にお店の写真が送られてきた。〈もちろん知ってますよ~。美味しいって話題のところですよね〉〈それそれ! 実は日曜日に楓達と行くんだけど、柚希ちゃんも行こうよ!〉〈いいんですか? 行きたいです!〉〈オッケー。じゃあ詳細送っとくね~〉  こうして水瀬先輩達と日曜日に遊ぶこととなった。  送られてきた詳細を確認する。〈日曜13:00 ターミナル駅西口 遅刻厳守!〉 遅刻【厳守】って……。 水瀬先輩らしいなぁ。 「にしても、ターミナル駅かぁ」 先週のDQNの件が頭をよぎる。 もしまた絡まれたりしたらどうしよう。 そんなことを一瞬思ったけど、考え過ぎだと無理やり払拭した。   夕食を終え、お兄ちゃんと部屋で会議をした。 インスタの流行や最近の女子高生の傾向などをレクチャーした後「ところで、文化祭の出し物決まったか?」 と他愛もない事を聞いてきた。「演劇だよ。配役はまだ決まってないけど。お兄ちゃんのクラスは?」「メイド執事喫茶。日曜日にみんなで藤宮まで買い出しに行くんだ」「みんなって、水瀬先輩と新島先輩も?」「そうだけど……そういえば、ついでにかき氷も食べるとか言ってたな。ほら、あの有名な店の」 そう言うとお兄
last updateÚltima actualización : 2026-09-03
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その33

「はー美味しかったー! 次どこ行こっかー?」 及川先輩は満足げにお腹をさすっている。 それを見た中居先輩が大きくため息をついた。「佳奈子、やっぱ忘れてんな」「へ?」「俺達は買い出しに来たんだろーが」「んん~? あ!」「ったく。相変わらず食い意地オバケだなオメーは」「ひどい~!」  私もうっかり忘れてた。 今日は文化祭で必要な物を買うんだった。「お兄ちゃん達はメイド執事喫茶だよね?」「ああ」「もしかしてお兄ちゃんって執事役?」「ああ。それに男のリーダーまでやるハメになったよ。こいつ等の所為でな」 そう言ってお兄ちゃんは憂鬱そうな顔で先輩達を指差す。 田口先輩と水樹先輩はそっぽを向いて口笛を吹いていた。「はは、でも友也君、みんなから凄い推されてたじゃない?」「皆悪ノリし過ぎだよ」「けど最後には男子を纏めてたじゃん!」「早川にあそこまで言われたらやるしかないだろ」「んー、まぁどっちにしろ私はトモを推薦したけどねー!」 みんなに囃し立てられお兄ちゃんは照れくさそうに頬を掻いている。 お兄ちゃんはクラス行事でも頼りにされてるんだ。 ちゃんとリア充やってるじゃん。「佐藤ばっかり頼ってられないよ! 私達だってメイド役なんだから」「う! そうだった……」「んー別に私達じゃなくてもいいのにね」 新島先輩は不思議そうな顔でそう言った。 正直ここにいる先輩達以上にメイドの適役は居ないと思う。   どうやらメイド役の先輩達は今日、裁縫班にお願いする衣装の下見をするらしい。「友也くん一緒に来てよ。男の子の意見も聞きたいから」「お兄ちゃんはファッションセンスないから当てになりませんよ」「悔しいけど何も言えないな。水樹、一緒に行ってやってくれないか」 お兄ちゃんに頼まれた水樹先輩は顎に手を当てて一考
last updateÚltima actualización : 2026-09-04
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その34

 無限にも感じる長い時間が流れた。 お兄ちゃんを痛めつけていたジャージ男は動きを止め、スマホを見る。「あ、先輩! リーダーの車が到着したみたいッス」 「そうか。じゃあ行こうか、お嬢ちゃん達」「嫌! 触らないで!」 手を払おうとしても振りほどけない。 自分の無力さにまた涙が出そうになった時、お兄ちゃんが間に割り込んできた。「やめろ……!」「こ、こいつ……まだ懲りねぇのかよ」「妹に、手、出すな!」 血だらけになりながら男の腕を掴む。 そして男達を睨みつける。「う……この! 離せよコラァ!」「ぐぅ! は、離すもんか……」  男はお兄ちゃんの腕を振り解こうと暴れ出す。 それでもお兄ちゃんは必死に食らいついた。 すると、表路地に1台のミニバンが停まった。 そして車の中からぞろぞろと数人の男達が降りてきた。「なーに手間取ってんだよお前ら」「リ、リーダー!」 リーダーと呼ばれた男の腕には赤い派手なタトゥーが入っている。「情けねぇな。アローズの名前に泥塗る気か?」「す、すんません」「まぁいいや。おい、女乗せろ」 「やめて! 触らないで!」「おいやめろ! やめろって!」 必死に抵抗しても大人数に為す術もなく、強引に腕を引っ張られる。   もうダメだ――――「お前達。そこで何してる」  表路地の方から声が聞こえた。 振り向くとそこには仁王立ちをした真弓さんが立っていた。 その後ろで水瀬先輩と水樹先輩、そして新島先輩が息を切らしていた。「複数人で1人囲って女|攫(さら)おうとして。お前らそれでも男か?」 真弓さんはツカツカとこちらに真っすぐ歩いてくる。 するとジャージの男が真弓さん
last updateÚltima actualización : 2026-09-05
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その35

 3年前。 私が中1、お兄ちゃんが中2だった頃。 小学校までの内気な自分を変えたくて私は自分をプロデュースすることにした。 中学デビューは成功し、私はすぐ友達を作る事が出来た。 特に、染谷恵美――――めぐとはすぐ仲良くなれた。 それから間もないある日、私はある先輩から声を掛けられた。「ねぇ。キミ、佐藤柚希ちゃんだよね?」「そうですけど」「俺、3年の田中。結構有名だと思うんだけど」「名前は聞いたことありますけど……何か用ですか?」「突然だけどさ、俺と付き合ってくれない?」「すみません。私、そういうの苦手で」「大丈夫。俺、そういうの慣れてるから」 唐突に腕を取られたので、私は力づくで振り払った。「やめてください!」 「はは、ゴメンゴメン。なら諦めるよ。今日はね」 そう言って田中先輩は悪びれた様子もなく去っていった。 それ以降、田中先輩は何度も私に絡んできた。 まがいなりにも校内随一の人気者からのアプローチに、誰もが私に注目した。 正直いい気分だった。 学年内でも目立っていたギャルグループの中心――柏木菜々はそんな私に目を付けた。 ある日の休み時間にめぐと談笑していると、唐突に菜々が割り込んできた。「おい佐藤。お前、田中先輩に色目使ってんだろ」「私、そんな事してない」 菜々が苦手だった私は、その場しのぎに悲し気な顔をして俯いた。 めぐはそんな私を疑いもせずに庇ってくれた。 「柏木さん、ゆずはそんな子じゃないよ」「どうだか。あまり調子に乗んなよ、佐藤」 そう吐き捨てると菜々は自分のクラスに戻っていった。 菜々は田中先輩の事が好きだったらしいけど、そんな事は気にも留めなかった。 それ以来、私は注目と嫉妬の日々の中を過ごした。 私にとって気の休まる場所は家で家族と過ごす時くらいだっ
last updateÚltima actualización : 2026-09-06
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その36

 お兄ちゃんが頑なに手を出さなかった理由を、先輩達はずっと黙って聞いてくれた。 私が話を終えると、すすり泣く声が聞こえてきた。「うぅ~2人とも大変な思いをしたんだねぇ~」「ほら田口、ティッシュ。鼻から涙出てるぞ」「ズズ……水樹くんありがとう」「にしても、親父さんとの約束か。友也にそんな過去があったんだな」 水樹先輩をはじめ、話を聞いた全員が黙り耽っている中、お兄ちゃんが静かに口を開いた。 「俺は、柚希を守るためとはいえ相手を傷つけた。ずっと後悔してた」「友也……」「みんなごめん。ずっと黙ってて」「いいって。こうして話してくれたじゃないか」  そう微笑み、水樹先輩はお兄ちゃんの肩を軽く叩いた。 お兄ちゃんがいい友達に恵まれて、ホント良かった。「真弓さん。今日は助けてくれてありがとうございました」 「あぁ……ところで友也」「はい」「約束を守ったことには、後悔はしてないんだな?」「それは……」  お兄ちゃんは満身創痍の中居先輩達を一瞥すると、歯切れが悪そうに答えた。「後悔は……してます。俺が約束に拘ったせいで皆を巻き込んで――」「違うな」「え?」「あの時お前が手をあげずに張り合ったからこうして全員無事だった。私はそう思う」 お兄ちゃんの言葉を遮り真弓さんはそう断言した。「そうそう! 店長さんの言う通りっしょ!」「だな。いくらこちらが被害者でも、相手に怪我を負わせたらもっと大事になってたかもしれない」「いいか佐藤。俺らが体を張ったのは、お前がたった一つの約束を愚直に守り通す男だったからだ」「みんな……」 お兄ちゃん達は熱い視線を交わしていた。 そんな光景を見た真弓さんはウンウンと頷く。
last updateÚltima actualización : 2026-09-07
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その37

 週明けの月曜日。 教室に入ると、案の定クラスメイトが群がってきた。「柚希ちゃん大丈夫だった!?」「私は大丈夫。ちょっと足挫いちゃったけど」「ねぇねぇ佐藤さん! 友也先輩が守ってくれたんでしょ?」「う、うん」「中居先輩と田口先輩もケンカしたってマジ? サッカー部大丈夫かよ」「えっと……」  少したじろいでいると武田くんが割り込んできた。「ほらほらみんな。そんな一遍に訊いたら佐藤も困るだろ? その辺にしとこうぜ」 武田くんの鶴の一声で私はようやく私は質問攻めから解放された。 さすがはクラスのリーダーだ。 いつものように席に着きいつものグループの会話に混じる。 めぐは先に着いてたらしく、私の足を見ると心配そうな顔を向けてきた。「おはよう、ゆず。その足……」「おはよ。私は平気だよ」「本当に大丈夫? 心配したんだよ」「もう、大丈夫だって~」 昔から変わらず、めぐはいつも私を気にかけてくれる。 あまり心配させないようにしないと。「武田くん、さっきはありがとう」「き、気にすんなよ。朝から大変だったな」「武田ってゆずの事になると必死だよね~」「もしかしてゆずの事好きなの~?」「そ、そんなんじゃないって!」「ホントかな~」「あーもう! 俺の事より佐藤の事だろ! 本当に大丈夫か?」「平気だよ。それより、皆心配かけちゃったよね」「まぁな。ただでさえ学校で注目を浴びているグループが包帯だらけで登校したんだから」 確かにお兄ちゃん達の影響力は今や学校全体に及ぶほどだ。 今回の事があまり悪い噂に膨らまないといいんだけど。 その後、担任の横山先生が来るまで喧騒は収まらなかった。 SHRが終わりスマホを覗くとお兄ちゃんからLINEがきていた。〈先生に呼び出しされた。そっちはど
last updateÚltima actualización : 2026-09-08
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その38

「いらっしゃいませ~! そろそろだと思ってましたよ~」 店内に入ると奥からパタパタと沙月ちゃんが出てきた。 それにしても、私達が来るの知ってたのかな? 私が怪訝そうにしていると「私が予約しておいたの。今日は人数も多いしね」 と、新島先輩が疑問に答えてくれた。 こういうトコロ、さすがだなぁ。 沙月ちゃんに案内され席に着く。「どうぞ、お水です。ところで先輩達、怪我の方は大丈夫ですか?」「あぁ。見た目ほどじゃねえよ」「それならよかったです!」「沙月ちゃん! 俺の事心配してくれるんだね!」「田口先輩は一番頑丈そうなんで一番心配してないです」「嬉しいのか悲しいのか複雑な気持ちだよ!」 ドンマイ、田口先輩。「あ、友也さんは暫くバイトはお休みですからね! 包帯だらけじゃ仕事にならないんで」「う……面目ない」「お店は私達に任せてしっかり休んでくださいね。それではご注文が決まりましたらお呼びください」 そう言って一礼すると、沙月ちゃんは去っていった。 一通り注文するとみんな雑談を始めた。 文化祭の出し物の事や最近ハマっている事。 昨日あんなことがあったなんてウソみたいに笑っていた。 ただ、新島先輩は時折、鬱屈した表情を見せていた。「それにしても相変わらず仲良いな」「仲良いっていうより、もはや相思相愛だもん。ねートモ♪」「あ、あぁ」 お兄ちゃんの腕を取った南先輩に苦笑いを返すお兄ちゃん。「南ばっかりずるいわ。このパフェ美味しいよ。友也君も食べてみる?」 「いいって」「遠慮しないでいいんだよ?」 「いやでもみんないるし……」「いいからいいから。はい、あーん」 スプーンですくったアイスを渋々一口食べるお兄ちゃん。「なになに~? 新島さんと佐藤くんってまた付き合い
last updateÚltima actualización : 2026-09-09
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その39

 駅で中居先輩やお兄ちゃんと別れて今は近くの喫茶店に来ている。 新島先輩の「女子会だから」の一言で男子は納得した。 しかし及川先輩は「だったら私も参加するよ!」と提言してきたが、新島先輩が何やら耳打ちをすると顔を真っ赤にして渋々引き下がった。 一体何を言ったんだろう? そんな経緯があり、今はハーレムメンバーしか残っていない。 皆の注文が届いたタイミングで新島先輩が「今日は急に誘ってごめんなさい」 とペコリと頭を下げる。 すると皆を代表する様に水瀬先輩が質問をした。「急にどうしたの、楓?」 私も感じていた疑問を聞き、新島先輩は少し俯いた後、真っすぐ私達を見据えた。「私、ハーレム脱退するね」 思いもしない告白だった。 ついさっきまでは皆で楽しくやっていけると思っていた。 それだけに新島先輩の告白は衝撃を受けた。 他のメンバーも私と同じ事を思っていたらしく言葉が出て来ないようだ。 「何で……ですか?」 私が問い詰めると新島先輩は淡々とした口調で言葉を続けた。「昨日、友也君と柚希ちゃんの話を聞かせてくれたでしょ?」「はい」「正直、安心したの。友也君はずっと昔から変わらない――自分の事よりも先に周りの事ばかり優先して考えちゃうお人よしなんだなって」 私もそう思う。 水瀬先輩達も同じ気持ちなのか小さく頷いていた。「同時に思ったの。『今の私はそんな友也君に甘えてるだけだ』って」「甘え、ですか」「私はみんなの事大好き。だからこそ、妹とか恋人とかじゃなく女として対等でありたいと思ってる」 新島先輩がここまで考えていたなんて……。 そうだよね。 今の状態じゃ対等に恋してるとは言えない。 だから……新島先輩が何を言いたいか分かる。「だから私、友也君に告白する」
last updateÚltima actualización : 2026-09-10
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その40

 ファミレスで話し合ってから数日が経った。 その間、これと言って問題は無く、先輩達とも仲良く接している。 文化祭の準備も進んでいる中、私と新島先輩は部室の片付けをしている。 咲崎高校では文化祭の準備期間中に運動部は部室の掃除をするというのが伝統になっている。 そして今日の当番は私達だ。「よいしょっ……ふぅ、これで全部終わりましたね」「ありがとう柚希ちゃん、お疲れ様~」「新島先輩もお疲れ様です」「それにしても掃除当番までダブルスでやるとは思いませんでした」「ふふふ、それもテニス部の伝統なのよ」「変な伝統が多いですね」「ふふ、ホントね」 最初は用具やユニフォーム等が乱雑に散らかっていたがキレイに片付いた。 しかし幾ら校則とはいえクラスメイトに申し訳ない。 普段からキレイに使っていればこんな校則も無くなるのかな。「それにしても暑いね~」「そうですね、それに埃が凄いです」「ね~。窓が壊れて換気出来ないからしょうがないけど流石に參るね~」「はい。それに結構汗もかいたのでシャワー浴びたいです」「そうだね、さっさと着替えて帰ろうか」「はい」 キレイに片付いたロッカーの前で着替えを始める。 新島先輩とは隣同士なので一緒に着替える。 今日の新島先輩は以前と変わらない様子だった。 ハーレムが解散してもいつも通りに接してくれる。「ねぇ柚希ちゃん」「何ですか?」「私がハーレムを脱退するって言った時『友也君に甘えたくないから』って言ったの覚えてる?」「はい」「実はね、他にも理由があるの」「理由って?」「それは……あなたよ」  新島先輩は体操服を畳みながらそう言った。「あのままハーレム状態で付き合ってたら、あなたにも申し訳ないと思ったから」「どうして私なんですか?」「だって柚希
last updateÚltima actualización : 2026-09-11
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