校門を出てしばらく歩いていると「そういえば柚希ちゃんはアニメとか見るの?」 と藪から棒に聞いてきた。 しかも内容がアニメだなんて……。「どうしたんですか急に」「柚希ちゃんと二人きりになるなんてあまりないから、色々知りたいな~って思って」「まぁ、二人きりは今まで無かったですね。でも話題のチョイスがおかしくないですか?」「え~、じゃあ柚希ちゃんはアニメ観ないの?」「私は観ないですね。アニメの話がしたいなら、その辺のヲタクと話せばいいじゃないですか!」 あまりのズレた話題の所為で少し語気が強くなってしまった。 そんな私とは反対に新島先輩は更にテンションが上がっている。 もうこの人がよく分からない。「そう! それなんだよ!」「え? 何がですか?」「柚希ちゃんは皆から慕われたいんだよね?」「……まぁ」「だったらヲタクと言われる人にも接点持たないと!」「でも、接点持ってメリットありますか?」「あるよ~、ヲタクもリア充も分け隔てなく接すればおのずと周りの評価も上がるしね」「……確かにそうですけど」「それに、友也くんだってヲタクだった訳なんだし、アニメ観てるリア充は結構居ると思うな~」「……」 新島先輩の言う通り、最近ではリア充でもアニメを観てる人は結構居る。 言っている事は学校一のアイドルを目指すなら何も間違ってはいない。 だけど、どうしても私にはアニメが肌に合わない。 お兄ちゃんとの接点を作ろうと一度だけ観た事があるけど、私には何が面白いのか理解できなかった。「新島先輩の言う通りだと思うんですが、アニメは肌に合わないんですよね」「そっか~。なら、漫画やラノベを読んでみたらどうかな?」「ラノベですか?」「知らない? ライトノベルって言うんだけど、今のアニメって大体がラノベ原作だから、ラノベを読
Última actualización : 2026-08-12 Leer más