All Chapters of 妹に婚約者も家名も奪われましたが、王妃の遺言状は私を後継者に指名していました〜三日後、王宮は相続争いで崩壊します〜: Chapter 11 - Chapter 20

69 Chapters

第11話 元婚約者は、初めて彼女の仕事を探す

  ユリウスは、机の上に積まれた書類を見ていた。 正確には、見ているだけだった。 読んでいるわけではない。 文字は目に入ってくる。日付も、署名も、項目名も、王宮で使われる定型文も、ひとつひとつは理解できる。 だが、それらが何を意味しているのか。 どの文書とどの文書がつながっているのか。 どれを先に処理し、どれを保留し、どれを誰に確認すべきなのか。 そこが分からない。 分からないことが、これほど苛立たしいとは思わなかった。「……なぜ、こんなものを毎日見ていた」 誰に向けた言葉でもなく、ユリウスは呟いた。 王太子執務室は、朝から重苦しい空気に包まれていた。 昨日、王弟カインが直接乗り込み、財務官の関連台帳提出を命じた。その場にいた官吏たちは、誰も大声を出さなかった。怒号が飛んだわけでもない。剣が抜かれたわけでもない。 それなのに、王宮の空気は一変した。 財務官の執務室は封鎖され、王妃基金関連の台帳は王弟直属の文書官によって押さえられた。王妃私室の薬棚も封鎖された。礼拝堂奥の祈祷箱にまで確認の手が伸びるという噂が、もう下働きの耳にまで届いている。 そして今朝。 王宮の誰もが、あることを知った。 王弟カインが、王都外れの旧邸にいるエレノア・ヴァレンシュタインを訪ねた。 ただの元婚約者ではない。
last updateLast Updated : 2026-08-18
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第12話 彼女はもう、殿下の婚約者ではありません

  夕刻の王宮は、昼間よりも静かだった。 静かであるはずがないほど、多くの人間が動いている。 女官たちは廊下を磨き直し、文書官たちは王妃私室の封鎖記録を確認し、近衛騎士は北翼から東翼へ抜ける通路に立った。普段なら見過ごされるような小さな扉にも、今は警備が置かれている。 誰も大声を出さない。 けれど、誰もが知っていた。 エレノア・ヴァレンシュタインが戻ってくる。 王太子の婚約者としてではない。 公爵家の令嬢としてでもない。 亡き王妃エレオノーラの遺言状に基づき、王弟カイン直属の臨時監査補佐官として。 その肩書きは、王宮の者たちに少なからぬ衝撃を与えていた。 つい数日前まで、エレノアは「冷たい」「堅苦しい」「可愛げがない」と囁かれていた令嬢だった。王太子ユリウスに捨てられ、妹リリアナに席を奪われ、静かに王宮を去った女。 そのはずだった。 だが、王妃の遺言状が開かれた。 王妃基金の監査権。 王宮文書管理関連資料の閲覧権。 王妃関連記録への立ち入り権。 そして、王弟カインの保護下。 噂は半日で形を変えながら王宮中を駆けた。 王妃陛下は、最後にエレノア様を信じていたらしい。 王太子殿下の婚約者だからではなく、エレノア様ご自身を。 王妃基金の不正に、ヴァレンシュタイン公爵家が関わっているかもしれない。
last updateLast Updated : 2026-08-19
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第13話 王宮裁定会議、開廷

  王妃エレオノーラの私室は、主を失ってからも、まだ王妃の気配を残していた。 白百合の香りはもう薄れている。 窓辺に置かれた椅子には誰も座らず、銀の燭台は磨かれたまま静かに光っている。寝台の薄布はきちんと整えられ、化粧台の上には使いかけの香油瓶が一本だけ残されていた。 けれど、エレノアが見ていたのは、そうした思い出の品ではなかった。 部屋の奥。 壁に嵌め込まれた薬棚。 王妃が晩年、毎日使っていた薬草や煎じ薬、鎮痛用の丸薬、睡眠を助ける香草袋が保管されていた場所である。 棚にはすでに、王弟カインの命令による封印が施されていた。 黒い封紐。 王弟印。 無断で破れば、証拠隠滅として扱われる。 その事実だけで、王妃私室の空気は以前とはまるで違っていた。 ここはもう、亡き王妃を偲ぶ部屋ではない。 証拠の眠る場所だった。「封印、確認いたしました」 マルタが低く言った。 エレノアは頷き、薬棚の前に立つ。 カインは少し後ろに控えていた。彼は前に出すぎない。エレノアが確認すべきものを、彼女自身の目で見られるように場所を空けている。 それが、ユリウスとは違った。 以前なら、王太子の周囲には常に誰かの感情があった。機嫌、苛立ち、疲労、甘え、不満。エレノアはそれらを読みながら動かなければならなかった。 だが、カインの隣では違う。 そこにあるのは、職務だけだ。 冷たくもある。 けれど、ひどく息がしやすかった。「開けます」 エレノアが言うと、カインが短く答えた。「ああ」 オスカーが開封記録を取り始める。 マルタが証人として封紐を
last updateLast Updated : 2026-08-20
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第14話 証拠で裁く令嬢

王宮裁定会議の翌朝、王宮の空気は明らかに変わっていた。 それまで廊下を満たしていた噂の気配は、まだ消えていない。むしろ濃くなっている。 だが、その質が違った。 以前は、面白がる囁きだった。 王太子殿下が婚約破棄をなさったらしい。 妹君が新しい婚約者候補になるらしい。 エレノア様は王宮を追い出されたらしい。 そんな、他人の不幸を甘い菓子のように口にする声だった。 今は違う。 王妃基金。 遺産目録。 財務官の台帳封鎖。 サルヴィ商会。 ヴァレンシュタイン公爵家の宝飾保管室。 そして、王妃陛下の薬。 誰もが、軽々しく口にできない言葉を抱えて歩いている。 笑い話ではない。 これは、王宮の骨にひびが入る音だった。 エレノアは、王弟カインの用意した北翼の控室で朝を迎えた。 正確には、ほとんど眠っていない。 半刻休めと言われ、横にはなった。けれど、目を閉じれば王妃の筆跡が浮かんだ。 黒眠草。 サルヴィ商会。 グレゴール・ヴァレンシュタイン公爵。 王妃基金。 月涙石の首飾り。 どの言葉も、眠りの底へ沈ませるには重すぎた。 それでも、体は少しだけ楽になっている。 カインが命じた通り、温かい食事と薬草茶を口にし、侍女に髪を整えてもらった。王宮にいた頃のエレノアなら、食事を後回しにしてすぐ書類へ向かっただろう。 だが、今は違う。 倒れれば、証言が止まる。 証言が止まれば、記録を握り潰したい者たちに時間を与える。 だから、食べる。 休む。 息をする。 それもまた、務めの一部だった。
last updateLast Updated : 2026-08-21
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第15話 王妃の死に毒の影

王妃エレオノーラの死は、病によるものだった。 少なくとも、王宮ではそう記録されている。 長く伏せっていた。 食が細くなった。 眠る時間が増えた。 医師の見立てでは、体力が徐々に落ちていった。 だから、誰も疑わなかった。 王妃は静かに衰弱し、祈るように息を引き取ったのだと、皆が思っていた。 けれど、記録は時に、死者の声よりも冷たく真実を語る。 中立薬師が王宮へ到着したのは、翌日の昼前だった。 カインが手配したのは、王宮医師団とは縁の薄い老薬師だった。名をヘルマンという。王都の北区で小さな薬房を営んでおり、貴族に媚びることも、教会に寄りかかることもなく、ただ薬草と処方の正確さで知られている人物だった。 白髪を後ろで束ね、深い皺の刻まれた顔をしている。背は高くないが、目は鋭い。王宮の豪奢な廊下を歩いても気圧される様子はなく、むしろ王宮側の官吏たちの方が彼の沈黙に緊張していた。 王妃私室の隣に、臨時の分析部屋が用意された。 窓は開けられ、机には清潔な布が敷かれ、薬包、小瓶、王妃の服薬記録、納入台帳、処方記録の写しが並べられている。 エレノアは、カインと共に立ち会った。 マルタも証人として同席している。 王宮医師は、少し離れた場所に立たされていた。彼の顔色は悪く、何度も額の汗を拭っている。 財務官ベルトラムは出席を求められていたが、まだ到着していない。 遅れているのではない。 来たくないのだろう。 だが、カインの命令書に逆らうことはできない。「では、始めますぞ」 ヘルマン老薬師は、王妃の未使用薬包をひとつ開いた。 指先で粉末を少量取り、色を確かめ、香りを嗅ぐ。次に小さな銀皿の上へ移し、薬液を一滴垂らした。 粉末の一部が、鈍い紫に変わる。
last updateLast Updated : 2026-08-22
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第16話 妹は泣けば許されると思っていた

リリアナ・ヴァレンシュタインは、泣き方を知っていた。  いつ、目を伏せればいいのか。  いつ、声を震わせればいいのか。  いつ、唇を噛めば、周囲が「可哀想に」と思ってくれるのか。  それは彼女が意識して身につけた技術ではなかった。  幼い頃から、そうすれば世界が柔らかくなったのだ。  髪飾りが欲しいと泣けば、姉が譲ってくれた。  家庭教師の時間がつらいと泣けば、母が「リリアナにはまだ早いわ」と抱きしめてくれた。  父に叱られそうになると涙ぐめば、父はため息をつきながらも「仕方のない子だ」と許してくれた。  姉と同じものが欲しい。  姉よりも見てほしい。  姉ばかり褒められるのは嫌。  そうした感情に、はっきりした名前をつけたことはなかった。  ただ、泣けば誰かが来てくれた。  泣けば、姉が黙った。  泣けば、母が味方をしてくれた。  泣けば、父が相手を責めてくれた。  だからリリアナにとって涙とは、心の痛みそのものであると同時に、世界へ助けを求める一番確かな方法だった。  だが、王宮裁定会議の席で、その方法は初めて通じなかった。 「リリアナ・ヴァレンシュタイン嬢」  王弟カインの声が、裁定会議の間に低く響いた。  リリアナは椅子に座ったまま、両手でハンカチを握りしめていた。  目元は赤い。  涙はもう何度も滲んでいる。  けれど、泣き崩れることは許されなかった。  許されない、というより、泣いたところで誰も会議を止めてくれないのだ。  それが恐ろしかった。  父は怒りに顔を強張らせ、母は青ざめながら何度もリリアナを見ている。王太子ユリウスは苦しげに沈黙し、財務官ベルトラムは自分の身を守ることで精一杯に見えた。  そして姉エレノアは、王弟カインの隣に座っている。
last updateLast Updated : 2026-08-23
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第17話 王太子の後悔は、愛ではなく恐怖から始まる

 ユリウス・グランベルクは、自分が王になるのだと思っていた。  疑ったことはなかった。  生まれた時から王太子であり、王宮の誰もが彼を未来の国王として扱った。教師たちは彼に王の歴史を教え、騎士たちは彼へ剣を捧げ、貴族たちは彼の一言に微笑み、女官たちは彼が通るたびに頭を下げた。  足りないものは、いずれ身につくと思っていた。  苦手なことは、誰かが補えばいいと思っていた。  細かな文書や複雑な派閥関係は、王が自ら抱え込むものではない。王には大局を見る役目があり、細部は臣下が支えるものだ。  そう教わった。  そう信じていた。  けれど、その「臣下」の中に、婚約者であるエレノアがどれほど深く含まれていたのか、彼は知らなかった。  いや、知ろうとしなかった。  裁定会議が一時休止となった後、ユリウスは自分の執務室に戻った。  部屋の中は、以前よりずっと広く感じられた。  広く、冷たく、空虚だった。  机の上には、エレノアが残した資料がまだ積まれている。朝会要点整理、演説草稿の修正履歴、外交儀礼確認書、茶会席次注意表、王妃基金支出に関する警告書。  どれも、彼がまともに読んでこなかったものだった。  そして今、それらが彼を見ている。  責めるのではない。  ただ、そこにある。  その静かさが、何よりも苦しかった。 「……ダリウスは、まだ捕まらないのか」  ユリウスが尋ねると、側近ローレンは顔を強張らせた。 「屋敷は押さえられましたが、本人は不在とのことです。体調不良を理由に出仕を休んだ後、早朝に外出した形跡があると」 「逃げたのか」 「その可能性が高いかと」  ユリウスは椅子の背にもたれた。  ダリウス・モーン。  外務補助として王太子府に出入りしていた男。話し方は柔らかく、貴族間の雑談にもよく通じ、ユリウス
last updateLast Updated : 2026-08-24
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第18話 王妃の遺言、正式開封

 王妃エレオノーラの遺言状は、すでに一度、王都外れの旧邸で開かれていた。  だが、それはあくまで緊急確認だった。  王弟カイン、女官長マルタ、秘書官オスカー、そしてエレノアの立ち会いのもと、封蝋の真偽と内容を確認しただけに過ぎない。  王宮が正式にその遺言を受け入れるためには、国王の前で改めて開封記録を読み上げ、王印と王家法務官の確認を受け、重臣会議に記録されなければならなかった。  王妃の遺言は、ただの手紙ではない。  王家の意思の一部であり、時に国の進路すら変える。  そして今回の遺言状は、まさしく王宮そのものを揺るがすものだった。  王宮中央棟、大裁定の間。  普段は重臣会議や王族間の重要な裁可に使われる広間に、主要な者たちが集められていた。  上座には国王アレクシス。  その右手には王太子ユリウス。  左手には王弟カイン。  王太子の少し後ろにリリアナ。  反対側にはエレノアが、王弟直属の臨時監査補佐官として立っている。  ヴァレンシュタイン公爵グレゴールとセレスティアも列席していた。だが、彼らの席は以前よりも後ろに下げられている。  ほんの数日前なら、王太子の婚約者を出した公爵家として、もっと前に座ったはずだった。  その小さな席の変化が、今の公爵家の立場を物語っていた。  財務官ベルトラムは出席していない。  彼は現在、王弟カインの命令により外部連絡を制限され、財務局内で監査対象の台帳提出を求められている。  王宮医師も同じく、処方権限を停止されていた。  そしてダリウス・モーンは、まだ捕まっていない。  逃走中。  その事実だけで、大裁定の間の空気には冷たい緊張が混ざっていた。 「始めよ」  国王アレクシスの声が響いた。  王家法務官が進み出る。  白髪交じりの老法務官で、王妃エレオノー
last updateLast Updated : 2026-08-25
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第19話 公爵家、崩壊の始まり

 ヴァレンシュタイン公爵家に王弟カインの封鎖命令が届いたのは、王宮の鐘が夕を告げる少し前だった。 王都貴族街の中でも、ヴァレンシュタイン家の屋敷はひときわ大きい。 白い石壁。 鉄細工の門。 四季の花を絶やさない前庭。 訪れる者に家格を思い知らせる長い馬車道。 そこは、エレノアが生まれ育った場所だった。 けれど、彼女にとってそこは、帰る場所というより、息の仕方を覚え損ねた場所でもあった。 幼い頃、廊下の端でリリアナの泣き声を聞いた。 居間で父のため息を聞いた。 母の「あなたは強い子でしょう」という声を聞いた。 そしてそのたびに、エレノアは自分の欲しいものを一つずつ手放してきた。 銀細工の髪飾り。 祖母からもらった絵本。 家庭教師との時間。 母の膝。 怒る権利。 泣く権利。 あの屋敷で失くしたものは、王宮で失くしたものより、ずっと古かった。 その屋敷へ、今、監査の馬車が向かっている。 先頭には王弟カインの紋章を掲げた黒い馬車。 続いて、文書官、宝飾鑑定士、近衛騎士、王家法務官補佐が乗る馬車。 そして最後に、エレノアの乗る馬車が静かに続いていた。 向かいの席にはマルタが座っている。 彼女は何も言わなかった。 慰めもしない。 無理に話題を作ることもしない。 ただ、膝の上で両手を重ね、時折エレノアを気遣うように目を向けるだけだった。 その沈黙がありがたかった。「エレノア様」 やがてマルタが、低い声で言った。「おつらければ、私が先に確認を」「いいえ」 エレノアは窓の外を見たまま答えた。
last updateLast Updated : 2026-08-26
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第20話 逃げた側近と、血塗れの相続争い

 ダリウス・モーンの馬車が見つかったのは、夜半を少し過ぎた頃だった。  王都南門から少し離れた旧倉庫街。  昼間は荷馬車と商人の声で賑わう場所だが、夜になると人通りはほとんどない。古い石畳には雨水が溜まり、倉庫の壁には湿気が染みついている。灯りも少なく、王宮の白い廊下とはまるで別の世界だった。  馬車は、壊れた荷台の陰に隠すように停められていた。  御者台には誰もいない。  扉は半開き。  中には、黒い外套と折れた封蝋、そして血のついた手袋が残されていた。  近衛からの報告を受けた時、エレノアは王宮北翼の監査室にいた。  ヴァレンシュタイン公爵家から回収した裏帳簿の封印記録を確認している最中だった。  父グレゴールは、王宮内の別室で監視下に置かれている。  母セレスティアは公爵邸で事情聴取待ち。  リリアナは王宮に留め置かれ、マルタのもとで証言の整理を続けていた。  公爵家は、まだ正式に取り潰されたわけではない。  だが、もう以前のような権勢はない。  たった一晩で、名門公爵家は「王妃基金不正疑惑の家」として王都中の噂になっていた。 「血のついた手袋、ですか」  エレノアは、報告書から顔を上げた。  カインは机の向こうで、近衛隊長の報告を聞いている。 「馬車内に残されていた。量は多くない。本人のものか、別人のものかはまだ分からん」  近衛隊長はそう答えた。 「御者は?」 「行方不明です。ただし、近くの水路沿いで争った痕跡がありました。血痕もそこへ続いています」  マルタが小さく息を呑んだ。  エレノアは、手元の紙をそっと置いた。  逃げた側近。  血のついた手袋。  消えた御者。  それだけなら、ただの逃亡事件だ。  だが、今の王宮では何一つ単独の事件として扱えない
last updateLast Updated : 2026-08-27
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