บททั้งหมดของ 仮面の告白〜甘美な誘惑に堕ちたわたしたちは、甘い蜜から逃げられない〜: บทที่ 11 - บทที่ 20

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惚気は続く②

──進まない。LINEは毎日来るのに。私もちゃんと返しているのに。その場でラリーが沢山続くわけじゃない。多くてもラリーは1日に3回ぐらい。返ってこない日もある。それでも、私が返したLINEは時間がかかっても返ってきた。焦らされてる?この私が?相手はただの男子学生よ?ロミオのバイトくんに人妻であるこの私が振り回されてるの?そんなのあり得ない。この組み合わせで、振り回すのが私じゃないなんて、おかしい。大体ね、岳くんからID渡してきたのよ?アプローチされたのは私。追いかけられてるのは私。OK?なのに何なのこのザマは?気付けば彼とのLINEのことばかり考えている。私、浮かれ過ぎ?岳くんから来たんだから、決定的なことも岳くんに言われたい。ダメですか?でも歳の差7歳で人妻の私から決定的なことを言うってかなり痛いと思うのよ。『岳くん、ロミオでバイトしてるならコーヒー好き?』ただの、普通の会話よ?『飲めますよ。でもあまり積極的には飲まないですね』『普段何飲むのー?』LINEの文章、若作りになってないかな。おばさん構文という言葉が市民権を得て久しい。こういうとき、あんづの若い子ぶりっ子な構文が役に立つ。惚れてない。惚れてないよ?岳くんが私に惚れたのであって、私は惚れられたの。私はちょっと、相手してあげてるだけ。何なら暇つぶしにちょっとぐらいからかってあげてもいいとすら思ってる。『水ですね』水て!水なら私でも、誰でも飲むっての!この子、恋愛偏差値どうなってんの?連絡先を渡す度胸はあるくせに、そこから私をデートに誘う戦略は全く立ててないわけ?『ふーん』意地悪くこれだけで返してやる。絶対に!私からは誘ってやんない。人妻に手を出すなら、デートに誘う戦略ぐらい立てなさいよね。私はもう、このやり取り終わったって構わないのよ?だって私、人妻だから!『麻子さんは?いつもアイスオーレですけど、紅茶よりもコーヒー派ですか?』やっと聞いてきたか。まあ、いつもアイスオーレなのは否めない。なんだかんだ好きなものを注文するものよね、人間って。『紅茶も好きだよ。いつも、違うものも頼んでみようと思いつつ、結局同じもの頼みがち笑』『紅茶、僕も好きです。麻子さん、お酒は飲めますか?』お酒?好きだよ?好きだけどね、夫が飲めない人なの。夫の前で飲んだことあるけど、素面の夫
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-10
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惚気は続く③

『んー、でも飲んでみたいかも。最近飲んでないし』『家では飲まないんですか?』『主人が飲まない人だからね。素面の人とサシ飲みって冷たい視線浴びるだけだから』さあ、主人ってワード、入れましたよ?私の左手の薬指にあるもの、気付いていたよね?『だったら尚更飲みましょうよ。夜景とか見えなくても、ちゃんと美味しい店、店長から教えてもらったんで行きましょうよ』情報源、ロミオの店長か。大人の舌で美味しいなら、ある程度美味しいのだろう。結構歳離れてるけど、私が奢るのかな?でも専業主婦の身で奢るってどうなんだろう?夫のお金で他の男とサシ飲みに行くって人として完全アウトじゃ……。割り勘でいいかな?学生相手だけど。『酔っ払ったら介抱してくれる?』『勿論です。どんと任せてください』本当に酔っぱらっちゃおうかな。ダメダメ、そこは大人の余裕を見せて、涼しい顔で無事に家に辿り着くのよ!しかし……。サシ飲みの約束をしてしまった。このLINE、夫に見られたら人生詰んじゃうやつ。私、これからどうなっちゃうんだろう?ちょっとした……火遊び。八神くんだって、人妻相手に本気になんかならないって。大丈夫。サシ飲み終わったら、しれっとこの家に戻っていつもの私を演じればいい。その日は突然やって来た。夫に急な出張が入った。2泊3日だって。『ねえ、今日なら私、岳くんと飲めるよ?』さあ、このチャンス。彼は掴むかな?チャンスの神様ってね、前髪しか生えてないのよ?後から掴もうったって、そうはいかない。バイトのシフトがあるかもしれない。友達との約束があるかもしれない。それでも彼は、私を優先するのかな──?『行けます!何時ぐらいがいいですか?』よしよし。そうこなくっちゃ。じゃないと私、もう相手してあげないからね?岳くんが指定した待ち合わせ場所は、駅前の金時計。うーん、これだと誰か目撃されちゃう?人多過ぎて問題無い?いやいや、私はただ食事に行くだけ。ついでにちょっとお酒飲むだけ。法に触れることなんてしないもの。目撃されたって、問題無し!遠目に陽に焼けたその人が見えた。いつもロミオだと白シャツに黒パンツの彼。店員はみんな同じ格好をしている。今日はラフな印象。でも思ったより、ちゃんと大人っぽくしてるかも。私との年齢差を気にしてくれたのだろうか。小さく胸の前で手を振る。くしゃっと嬉しそう
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-11
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惚気は続く④

「じゃ、乾杯」彼の合図でジョッキをカチンと合わせる。ああ、この喉越し。家のキッチンで缶ビールをひとりで飲むのとは、全然違う。生ビールだからってのもあるかもしれないけど、やっぱり誰かと飲むお酒って美味しい。今日は気合を入れたナチュラルメイクにしてきた。夜だから、全く気付かれないレベルのメイクでは違うと思った。ピンクをベースにしたアイシャドウ、ミスディオールの練り香水、スプレータイプのヘアオイルで艶やかにした、ゆるく巻いた髪。極め付けは、このリブニットワンピース。これの罪なところは、ボディラインをほぼ全て拾うところ。ほら、岳くん、目のやり場に困ってる。いいのよ。もっと、困りなさい。こうやってからかうのを楽しみに、今日私は来たのだから。個室じゃなくても、カウンターで横並びだったら、もっと仕掛けたんだけどな。向かい合わせでは、大人の気品と色香をほんのり出すしか出来ない。ワンピースにこだわらないで、Vネックのサマーニットにするべきだったか。でも向かい合わせの谷間出しってなんだか安い女に見えそう。生ビールを飲み終わりそうな私は、壁際に立ててあるドリンクメニューを手に取った。手に取ろうとした。そのとき、岳くんの手と私の指先が一瞬重なった。「あっ……」あっ……て!少女漫画のヒロインの台詞でしょそれ。笑っていいですか。笑わないけど。いや笑った方がいいのかコレ。私の指先に触れただけでフリーズしてる、この目の前の青年をどう扱うべきか。「あの、ドリンクメニュー……いいかな?」動じず微笑む。首を傾げるのも忘れない。やっと我に返った彼は、今度は頬を紅く染めた。「岳くん、もう酔ったの?」「え?」「ほっぺ。紅くなってる」「日焼けです」日焼けか。スポーツでもやってるのかな。「岳くんはバイトじゃないときって何やってるの?」バイトで合ってるよね?店長は別にいるし、社員の割にはだいぶ若く見える。「大学で講義受けてるか、サークルの奴らとつるんでますね」「大学どこだっけ?」「水無瀬市立大学です。法学部の、今3年」そうなんだ。あ、ペース早いな。もう3杯目の生ビールが彼の手元に届いた。「サークルは?」「バレ同です。バレーボール同好会」「バレー?同好会ってどんなことするの?」私が大学の頃は吹奏楽部に所属していた。サークルや同好会に入っている子は周りにいな
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-11
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惚気は続く⑤

「──駄目だろ。何のために仕事辞めたのか忘れたの?」即答。うん、わかってたけどね。私の夫、谷口嵐は表情も変えずに告げた。岳くんと飲んだ日は、結局何も起こらなかった。口説かれたら「私結婚してるから」って速攻で振ってあげようと思っていたのに。振ってあげた方がいいでしょう?彼は不毛な恋愛を始めるんじゃなくて、彼に相応しい年齢の女の子と付き合った方がいいのよ。なのにね。ただひたすらお互いに対してのインタビュー大会をして無事に家に辿り着いた。これじゃ普通の友人関係じゃない。え?そんな、恋愛的な何かを期待してたわけじゃ……あるけど。はいごめんなさい。専業主婦で養ってもらってるのにすいません。でも私はなりたくて専業主婦になったんじゃないんです!専業主婦、今は関係ないけどさ。じゃあ働いてたらこういうのが許されるのかっていったらさ。そうじゃないけど。けどね。彼は自転車、私はバスだった。バス停まで彼は送ってくれた。ラブホに連れ込まれる可能性も頭をよぎっていたけど、極めて健全に、私達のお酒ありの食事会は無事終わってしまった。肩透かしを喰らった気分。何だろう。私、浮かれてた?舞い上がってた?やだ、なんか恥ずかしい。ただひたすら恥ずかしい。恥ずかしい私は、夫が出張から帰ってくる前に、家中をぴかぴかに磨き上げよう。今夜は嵐がいない。明日もいない。ふらっとどこかに出かけようか。いいじゃない、人妻ひとり旅。旅先で目が合った男性と大人な展開……なんてね、期待してませんよ。嘘です。こんな不埒な妄想してしまうのは、ひとえに岳くんが私を無理やりホテルに連れ込まなかったからよ?私のせいじゃない。期待させるだけさせて何もしない。キスすらしない。指一本触れない。何なのよ。やっぱ対面に座ったのがいけなかったの?……気づいちゃった。私!香水、練り香水しかつけてないじゃん!あれだけ距離があったら練り香水になんて気づかないって!パルファムにすればよかった!あああ、谷口麻子、一生の不覚!……って一生の不覚って。何それ大袈裟。たかが学生に欲情させられなかっただけじゃない。……それ、言葉にするとへこむな。この私が、色気増し増しの人妻が欲情させられなかったなんて。違う。岳くんに勇気が無かっただけ。恋愛偏差値が低いだけ。仕方ないな。今から予約できるホテル探そう。少し遠くへ出かけよう。一泊二日。嵐も、岳くん
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-12
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記事になるのか?①

「ええっと、ですね。麻子さん、確認なんですが。八神さんと不倫関係にあるんですよね?」「そうね。不倫と言われてもしょうがないわよね」……ちょっと待て。この二人に身体の関係があるかどうかで記事になるかどうかが変わるぞ?「おふたりに、身体の関係はあるんですか?」麻子さんは目を逸らした。うーん、これはあるパターンなのかないパターンなのか、私の取材力ではまだわかんないぞ?「私、なかなか腹が括れなくって……。でも、こないだね、ついに抱かれたの」おっ!ついに記事になりそうなネタが来たか!「聞いてくれます?」「勿論!下世話ですけど、そういうお話を読者は待ってるんです!」私はもっと待ってました!良かった。前回と今回の取材でやっと記事が書ける。さあ麻子さん、色気ムンムンな展開でお願いしますよ?編集長!やっと記事を提出できます!「何度目かのデートでね」おおっ!デートという単語が出てきたよ?「岳の家で飲むことになったの」「……八神さん、一人暮らしでしたっけ?」「そう。彼の部屋で飲んでて……いつの間にか、横並びに座ってた。腕がくっついて、手も触れるようになっちゃって。目が合ったとき、我慢できなかった」「我慢、とは?」わかり切ってるけど合いの手を入れる私。ちょっと取材上手くなった?「そのままキス、して。そのあとは……わかるでしょう?」──唇が、重なった。どうする?このまま押し倒される?それでは芸が無い。右手が彼の胸に触れた。あれ?胸筋、結構あるんだ。ロミオでショップカードくれたときはエプロン着けてたからわかんなかった。でも、Tシャツ越しに伝わるその筋肉は、思ったより隆々としていた。「胸筋、結構すごいのね。漫画みたい」そっと彼の胸をなぞる。「筋トレ、してるんで……」「あ、ねえ。本当にすごい……鍛えるとこんなになるものなのね」つい、ペタペタと触ってしまう。鍛えられた筋肉って触りがいあるよね。爪の先が何かに引っかかった。「……っ!」「あ、ごめんね」びくんと肩が一瞬震えた彼は、さっきよりも顔が紅く染まっていた。……ん?もしかして、さっき引っかかったのって……?指の腹で、さっき引っかかった箇所を撫でる。上目遣いで岳を見ると、何かをすごく我慢した顔をしていた。「ねえ、これ……さっきより硬くなってない?」「き、気のせい、です……」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-12
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記事になるのか?②

「ここ、弱いんですね」一瞬口角を上げた岳は先端を口に含んだ。舌先でなぞられ、吸われ、転がされて私はどうにかなってしまいそう。ただ力強く揉みしだくだけの夫とは、手つきが違った。岳はそっと、焦らすように、柔らかさを確かめるように、ゆっくりと揉みしだく。それが余計に刺激になって、吸われると同時にもうひとつの先端をこねられたとき、背中が跳ねた。「麻子さん、もう達《い》ったの?まだ全部脱いでもないのに」「や、いわ、ないで……」「こんなにいけない人だったんだな。おしおきしないと」「ああんっ!」さっきまで先端を攻めていたその綺麗な長い指先は、いつのまにか下腹部に忍び込んでいた。「こんなに濡らして……」「が、岳、の、せいで、しょ」絶え絶えの息で、辛うじて口だけでも抵抗する。このまま攻められてたまるか。隆起した彼自身を布越しにそっと撫でる。夫よりも遥かに硬度が高かった。「ねえ、すっごい、硬いよ?いけないのは、私だけ?」息がかかるように彼の顔に近づける。また唇が重なった。岳は私の口内にも侵入した。ざらざらとした先端が私の歯茎を攻める。やだ、口の中ってこんなに気持ちいいの?結婚して5年も経つのに。夫との退屈な性生活でなまっていた私の身体は岳から与えられる新鮮な刺激の沼に、どんどん沈んでいった。私が触れれば触れるほど、彼の硬度は増した。ここって、こんなに硬くなるものだったのね。金属がぶつかる無機質な音を立ててベルトを外すと、布越しに少し自由になった彼が出てきた。そっと触れると、先端が湿っていた。布を少しずらす。布の割れ目から、彼の先端が出てきた。雫がひと筋垂れた。それを先端に塗って円を小さく描くと、また硬くなった。気持ちいいんだな。無表情をキープしてる目の前の彼は、本当は気持ちいいんだ。顔に出さないよう努力してる姿がいじらしく、いとおしくなってしまった。咥えてあげたい。でもまだ早いかな。私の身に付けているもの、彼に全部脱がせてもらう方が先だ。「ね、岳……んん……っ!まだ、脱がない、の?」「あ、さこ、さん、もう脱ぎたいの?」この人、言わせる気?「脱ぎ、たい……」「麻子さん、こんなに積極的だったんだ」意地悪く口角を上げるのに。彼はなかなか私の服を剥ぎ取ってくれない。案外ドSなのね。「ね、いじわる、言わないで……あん!ああん!」彼の指先が
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-13
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記事になるのか?③

「麻子さん、いい……?」「聞かない、で。はやく、欲しいの」夫の顔が一瞬浮かんだ。その直後、強烈な快楽が私を襲った。「はあんっ!……ああっ……あん……が、く……そ、そん、な」「麻子、さん……好きです」「あんっ、わ、わた、しも……」激しい律動が、私の理性を完全に溶かした。快楽に支配された私は、もう地獄に堕ちる準備をしているのかもしれない。罪を犯しているという感覚が、驚くほど無い。ただ、気持ち良い。もう、このまま壊して。現実に戻って夫に微笑みかけるなんて、今の私にできるとは到底思えない。「麻子さん、上になって?」言われるがままに彼に跨った。屹立した彼を自分の身体に受け入れていく。また脳天に刺激が走った。「は、ああん……っ」「動いて、みて」自然に腰が動く。前後に動かすと徐々に私の膣中のいいところに当たっていく。その度にはしたない声がだらしなく漏れ出た。どうしよう、私、岳と身体の相性、すっごい、いいかもしれない。腰を浮かせて、しゃがむような体勢に変える。蜜壺との境が岳に見えてしまう。羞恥を感じながら腰を動かし、快楽に身を任せる私は、淫乱と言われても仕方ないのかもしれない。岳の綺麗な指が腰を振って揺れる私の膨らみを優しく包んだ。やわやわと揉んでいたのに急に先端を摘まれ、頭が真っ白になり、背中が弓なりにしなった。え、えっろ……!他人の性行為をこんなに事細かく聞かされるっていつ以来だ?高校生の頃、周りの友達がどんどん初体験を済ませていったあたりがピークだった?それとももっとオープンだった大学生の頃?コーヒーとケーキだけで猥談を聞こうということ自体が間違っていた。アルコールが欲しい。喉越しに一杯引っかけたい!しかし飲酒は叶わぬ授乳中のこの私。うん、絶対断乳して今年の夏は生ビールを飲んでやる!……じゃなくて。記事になるように、ちょっとインタビューの組み立てを再考せねば。ええと。まず、岳さんと麻子さんの馴れ初め。身体の関係を持った話。肝心なのはここから。読者が求めているのはドロドロ話。PV数を上げるには、読者の日常とかけ離れた内容が必要。明らかにかけ離れたあり得ない話ではなく、もしかしたら自分にも起きるかもしれないような内容がいい。麻子さんはドロドロの真っ只中にいるはずなのに、全く罪の意識を感じられない。いや、ちょっとはあるの
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-13
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背徳の、その続き①

ふう。無事入稿完了!編集長のOKも出たし順調順調。 ……しかし。岳さんって、完全に自分のものにはなってくれない麻子さんに対してやり切れない思いを抱いてないのだろうか。 「麻子さんは、麻子さんです。名字なんて、旦那さんとお揃いの名字なんて、どうでもいいんです」 「麻子さんの名字は、いつか八神にしてみせます。そのために僕は今司法試験の勉強を頑張っているんです」 ──ん?岳さん、最初のインタビューで結構ヤバめなこと言ってなかったか? 「麻子さんの名字は、いつか八神にしてみせます」 ……え?旦那さんから奪う気満々?岳さん、大学3年生よ?やっと就活始まるぐらいよね? 「そのために僕は今司法試験の勉強を頑張っているんです」 えーー……と?就活するんじゃなくて司法試験受けようとしてるのかな?私詳しくないけど司法試験って弁護士か検事か裁判官のどれかになろうとしてるんだよね?そっか、法学部だもんね。そういう道を選んで歩くってことか。 麻子さんのご主人の職業、聞いておけば良かったな。岳さん、きっと対抗心燃やしてる。旦那さんより上のスペックを目指しているのだろう。そしてあわよくば、麻子さんを奪って自分の奥さんにしようとしてる。 名字を変えさせるって、そういうことだ。でも大学3年生の彼に、麻子さんの人生背負える程の度胸と覚悟は本当にあるのだろうか──? 「お前マジで目ぇ覚ました方がいいって」 蓮のアパートの部屋。ゲームで協力プレイをしながら、ふたりしてカップ焼きそばをすすっていた。県内で一番偏差値高い大学通ってる蓮は家から出て一人暮らしをしている。その生活費はバーテンのバイトで賄っているらしい。 俺も一人暮らしだけど、仕送りを貰っている。ああ、すねかじりだよ。かじれるスネはかじれるうちにかじっとけという迷言をバレ同の先輩から頂いたことがある。 俺だってバイトはしている。でも喫茶店とバーでは時給は全然違う。夜の店だからか。ロミオだって、夜のシフト23時まであるんだけどな。 「そう言うなよ。俺、今めちゃくちゃ幸せなんだから」 「俺、今止めたからな。人妻との不倫なんて、バレたら慰謝料200万か300万が相場だ。お前、払えるわけ?」 「バレないように麻子さんが上手くやってくれてる。……げっ!レアエネミーだ!」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-14
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背徳の、その続き②

──気持ち、わるい……。ここしばらく、貧血が続いている。胸がむかむかする。生理も遅れてる。家のソファで横になる時間が増えた。ロミオに行く気力も無い。相変わらず平気で突撃訪問してくる姑は、私の様子を見て色めき立った。わかっている。これは、妊娠の兆候だ。私のお腹に、本当にいるなら──。夫の子だ。夫の子だと言い張ろう。幸い、私も夫も岳も3人ともA型だ。万が一の為に、岳に抱かれた翌日には夫に抱かれるように仕向けていた。醜いな。醜い、母だ。お腹にいることが確定する前から、岳の身を守るために托卵を企むのだから。でも今の岳は、父親になんかなれない。夫の子だというテイで、私が一生背負う。お墓まで持っていく罪だ。お墓の中で夫側のご先祖さまに袋叩きになるかもしれない。『麻子さん、体調、どうですか?』『ちょっと起き上がれなくて。ごめんね、落ち着いたら連絡するね』ここしばらく、ずっとこのやり取りだ。互いに同じ文章。長押ししてコピぺ。岳もやっているかもしれない。私のこの体調不良について、岳はどう思っているのだろう?夫は、私に対してずっと優しい。家事が出来てなくても怒らない。家事は私がうたた寝してる間に夫が終わらせてくれている。ご飯も作れてないから姑持参のおかずと夫が帰りにスーパーで入手したおかずが最近の我が家のメニューだった。本当に妊娠しているなら、岳とはもう関わらない方がいい。今まで何度夫に抱かれても授からなかったのに、岳と行為をするようになった途端これだ。お腹の子は岳の子である可能性が高い。駄目だ。絶対に、バレては駄目だ。私も夫も、岳も、全員の人生が壊れる。私はなんて、愚かなことをしていたのだろう。無事に産まれて育ったとして。この子は少しでも夫に似てくれるだろうか。でないと夫がこの子に疑念を抱いてDNA検査をするとか言いかねない。いやいや、まだ気が早い。だってまだ私、妊娠検査薬も使ってない。怖いんだ。妊娠してても、してなくても。妊娠してたら、私は一生この事実をひとりで背負うことになる。妊娠してなかったら、夫と姑を落胆させる。その後の姑のぐちぐちとした謎の説教が始まるのは容易に想像できる。うんざりだ。岳が今の私の状況を知ったら何て言うんだろう。どんな表情をするんだろう。大学3年の若い男子はこんな現実受け止めきれずに逃げるだろう。そして私は?どうなるの
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-14
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背徳の、その続き③

人生最大量の冷や汗をかきながら、麻子さんとの待ち合わせに向かった。前回と同じホテルの和食のお店。勿論経費だ。出版社ってお金あるなあ。「里崎で予約してあるのですが」「里崎様ですね。お連れ様ご到着されているのですが、その……」「何かありました?」「いえ、その。体調が優れないようで」麻子さん、何かあったな?今回美空は保育園に預けた。一時預かりってありがたい。以前のインタビューもそうすれば良かった。やっぱりリアルな不倫話は我が子に聞かせたくない。「こんにちは」個室の掘りごたつに着座していた麻子さんは、少し痩せ……ではない。何だかげっそりして、顔色も悪い。とりあえず今日は私に対するクレームではないな。「こんにちは。お待たせしてすみません」「いえ、私が早く着いてしまっただけなので」青白い顔で弱々しい笑顔を作る麻子さん。んー……。これ、十中八九そうだよね?そうでなければ旦那さんに岳さんとの関係がバレたとしか思えない。まずはさっさと注文して、話を聞き出そう。麻子さんだって私に話したくて今日私を呼んだに違いない。ランチのコースと、麻子さんには炭酸入りの柑橘系のジュースを勧めた。私がつわりで苦しんでいた当時、レモン汁を入れた炭酸水が唯一摂取できる水分だった。「さて……。何か、ありましたね?」顔を強張らせていた麻子さんは、私の言葉に顔を上げた。「……こんな話、里崎さんにしか言えなくて」蚊の鳴くような声。悩みすぎて涙も出せないこの表情。私にしか言えない話。うん。これキタかな。しかしこの食事を経費で落とすなら、今から麻子さんが話す内容は記事になってしまう。「あの、麻子さん。お話の前にひとつ確認させて頂いても?」「はい」「今日も編集部の経費で食事をします。ということは、麻子さんのお話はまた記事になってしまいますがよろしいですか?」「仮名ですから。謝礼も頂けるでしょう?私、お金を貯めないといけないから。大丈夫です」そこは冷静なのね。もう情緒不安定になってヒステリー起こされたらどうしようかと思った。……ん?お金を貯めないといけないとは?「では、麻子さん。お話、どうぞ」「私、あの……」「失礼致します。冷製4種です」オードブルがテーブルの上に並んだ。しまった。コース料理だとインタビューの途中で店員さんが来るのか。こういうお高級なご飯を食べ慣
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-09-15
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