All Chapters of 白いキキョウと遅すぎた懺悔: Chapter 11

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第11話

川辺は、あの日と変わらず、水音が絶え間なく響いている。母は私が突き落とされた場所まで歩いていき、しゃがみ込んで水の中にそっと手を入れる。そして、小さな声で呟く。「詩乃、お母さん、ちゃんと仇を取ったからね」その言葉が終わるか終わらないかのうちに、背後の茂みからシャッター音が響く。3人の記者がカメラを構えて飛び出してきて、マイクを母の顔の前に突きつける。「冴子さん!先ほど、証拠を取るために娘さんを誘導したと認めたんですか?」「雪乃さんの弁護士は、違法な手段で証拠を集めたと主張していますが、どう説明されますか!?」「宗一郎さん!長女の詩乃さんが岸に上がろうとするのを見ながら、助けなかったという情報がありますが、事実ですか!?」カメラの赤いランプが点灯している。生配信のコメント欄には、次々と書き込みが流れていく。【本当に仕組んだの?考えれば考えるほど怖い】【今までいい親ぶってたんじゃなかったの?吐き気するわ】【二人の娘を死なせたような人が、親になる資格ない】母の顔から血の気が引いていった。唇がかすかに動いたが、声は出なかった。その夜、須藤家がネット上で大バッシングを受けていた。【須藤詩乃の母、違法な手段で証拠収集?】【須藤夫妻、鬼畜の所業】【須藤雪乃、殺人教唆】父のスマホはひっきりなしに震え、会社にも非難のメールが殺到した。取締役会から緊急会議の通知が届き、その添付ファイルには父の解任を求める議案が入っている。理由は、会社の信用を著しく損なったためだ。そのとき、窓の外が突然騒がしくなる。私は窓辺までふわりと漂い、見下ろすと、マンションの下に大勢の人が集まっている。スマホで生配信をしている人もいれば、非難の横断幕を掲げている人もいる。近所の人たちも窓から顔を出し、こちらを指さして何か話している。母は着替えを済ませ、寝室から出てくる。その顔には疲れがにじんでいる。「自首するわ。警察に行って、詩乃を置き去りにしたことも、助けなかったことも、全部話す。どんな罰でも受ける」父は母の決意を変えられず、車を出して警察署へ向かった。母の姿を見た警察官は、一瞬、驚いたように目を見開く。「須藤さん……」母の声は恐ろしいほど落ち着いている。「自首しに来ました。娘の詩乃を置き去りにし
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