転生伯爵令嬢ですがどうやら乙ゲーの世界でした のすべてのチャプター: チャプター 21

21 チャプター

試験

練習場にはロイルの姿もあり、ロイルは剣の素振りをしていた。 広い格闘場に入り、ギルサンダーと対峙する。 互いに素手での勝負だ。 「何かかけねえ?」 「私が負けたら夕食をご馳走するわ」 「俺が負けたら手下になってやる」 キリアは眉を寄せ 「それはやめた方がいいよ!」 「大丈夫だ!」 「手下なんて要らないわよ」 「なんだ?勝つ気か?」 「同年代に負けたことないの?貴方より強い人は多くいるよ」 ギルサンダーの自信が危険であることに気づいてない。 レッドウルフやバジリスクの事を忘れているみたいだ。 冒険者ギルドのマスタークルトが審判を買ってでて、クルトの掛け声で、ギルサンダーがキリアに向かってきた。 ギルサンダーの放ったケリを交わすついでに掴み手首を返す。 ギルサンダーは掴まれた足を軸にくるっと周り地面に落ちた。 すぐに起き上がるが何で転がったかわかってない。 「魔法は卑怯だぞ!」 と抗議するがクルトから魔法は使ってないと言われたが、疑い魔力を封じる魔道具をつけろとキリアに言った。 キリアは既につけていた魔道具を見せ 「もうつけてる」 と魔道具をクルトにも確認させた。 ギルサンダーは渋々了承し、練習試合を続ける。 右手で殴ろうと拳を出せば、右に転がされ、左足で蹴れば空中でくるっと周り地面に落ちる。 掴もうとした右手を掴まれ地面に背中から落ちた。 何をしても相手に触れず、イライラして突進したら、鳩尾にケリを入れられ、前のめりになった身体をギルサンダーの顎に手をあて足を払い頭から地面に叩きつけた。 ギルサンダーの意識は刈り取られ、キリアの勝利をクルトが宣言した。 キリアは魔力を封じる魔道具を外しギルサンダーに回復魔法をかけて治療した。 ギルサンダーが目を覚ますと冒険者ギルドの医療室のベッドだった。 ここにいる事はギルサンダーが負けた事を意味する。 医療室には誰もいない。 ギルサンダーは負けた事を悔しがり、キリアに手も足も出なかった練習試合を思い出す。 今まで同年代で負けた事はなく、軽く相手をしてやるぐらいの気持ちだった。 自分の愚かさと思い上がりに情けないし、恥ずかしかった。ギルサンダーは負けて初めての悔し泣きを経験した。 胸が締め付けられ、何とも言えない苦い気持ちを抱え声を押し殺し泣い
last update最終更新日 : 2026-10-19
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