All Chapters of 「何の取り柄もない妻はいらない」と離婚された翌日、私の正体が世界にバレました: Chapter 11 - Chapter 20

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第11話 あれが俺の妻だ

第11話 あれが俺の妻だ イベント会場を出た頃には、建物の正面に昼間とは比べものにならない数の報道陣が集まっていた。 世界的デザイナーMIOが三年ぶりに姿を現しただけでも大きなニュースになる。それに加えて、彼女が御堂ライフスタイル社長・御堂蓮司の妻であり、現在は離婚協議中だと自ら明かしたのだ。ファッション誌だけでなく、経済誌、一般紙、テレビ局、動画配信メディアまで押しかけている。 自動扉が開いた瞬間、夜の冷たい空気と一緒に無数の声が飛び込んできた。「御堂社長、奥様がMIOだったことは以前からご存じだったのでしょうか!」「離婚協議に至った理由を教えてください!」「MIOさんが三年間活動を休止していたのは結婚生活と関係がありますか!」「御堂グループとして今後もMIOとの共同事業は継続されますか!」 片桐と警備担当者が前へ出る。 蓮司は足を止めなかった。 何を言っても、今は澪の言葉を利用する形になる。 自分は夫だから事情を知っている、などという顔をする資格もない。つい数時間前まで、彼女がMIOであることすら知らなかったのだから。「社長からのコメントはございません。業務上の事項につきましては、後日正式に広報を通じてご案内いたします」 片桐が記者を制しながら道を作る。 蓮司は車へ向かいかけたところで、背後から鋭い声を聞いた。「御堂社長!」 若い記者だった。「奥様が世界的デザイナーだと知らなかったという情報があります。本当でしょうか!」 足が止まった。 片桐がすぐ横へ来る。「社長、お答えになる必要はありません」「分かっている」 そう返したのに、蓮司は振り返った。 カメラの光が一斉に向けられる。「私
last updateLast Updated : 2026-10-10
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第12話 離婚したので関係ありません

第12話 離婚したので関係ありません MIO復帰の翌朝、佐伯澪の名前は、本人の想像をはるかに超える速さで世界中へ広がっていた。 ファッション業界では「三年間姿を消していた天才デザイナーの帰還」が大きく報じられ、日本国内ではそこへもう一つ、世間が好みそうな要素が加わっている。 世界的デザイナーMIOは、御堂ライフスタイル社長・御堂蓮司の妻だった。 しかも現在、離婚協議中。 朝七時を過ぎたばかりだというのに、澪が滞在しているアルカディア所有のレジデンス前には、すでに数社の報道車両が待機していた。 窓からその様子を見下ろした澪は、カーテンを閉めると、ダイニングテーブルに置かれたコーヒーへ手を伸ばした。「昨日、顔を出すと決めた時点で覚悟はしていましたけど、離婚までこんなに食いつかれるとは思いませんでした」 向かい側で朝食を食べていた神崎征司が、新聞から顔を上げる。「世界的デザイナーの正体が大企業社長の妻で、復帰と同時に離婚協議中と発表したんです。食いつかない方がおかしいでしょう」「言い方が嫌ですね」「事実ですから」「もう少し慰めるとかありません?」「では、今日の予定を全部取りやめて寝ますか?」「仕事します」「でしょうね」 神崎は新聞を畳み、テーブルの端へ置いた。 澪はトーストを一口かじりながら、タブレットに表示されたニュースを眺める。『MIO、結婚のため活動休止か』『御堂家で何があった? 復帰と離婚協議のタイミングに憶測』『世界的デザイナーを専業主婦に? 御堂家へ批判殺到』 見出しだけでも十分疲れる。「最後の記事、嫌ですね」「どれです?」「専業主婦に、っていう言い方です。私が自分で選んだんです
last updateLast Updated : 2026-10-11
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第13話 初めて知った妻の仕事

第13話 初めて知った妻の仕事 受話器の向こうから聞こえた「佐伯先生」という呼び方に、澪はしばらく返事ができなかった。 アトリエには、つい先ほどまで布を裁つ音やスタッフたちの話し声があった。それが今は妙に遠く感じられる。手元には新作の生地があり、壁には次のコレクションのデザイン画が並んでいる。それなのに、たった一つの呼び名が、澪を三年以上前の場所へ一気に引き戻した。「……患者さんの状態を教えてください」 ようやくそう答えると、電話の向こうの男が安堵したように息を吐いた。『ありがとうございます。私は東都国際医療センター形成再建外科の久我です。以前、佐伯先生が担当された症例と非常に似た患者さんが搬送されまして、現在こちらで対応しています』 澪は目を閉じた。 久我という名前には覚えがある。以前、学会で何度か顔を合わせた医師だ。優秀で慎重だが、無茶な頼み方をする人物ではない。「私、今は臨床から離れています。それはご存じですよね」『承知しています。ですから執刀をお願いするための電話ではありません。ただ、治療方針について一度だけ意見をいただけないでしょうか。患者は二十代の女性です。交通事故で顔面から頸部にかけて広範囲の損傷があり、既往歴の関係で通常の再建法が取りにくいんです』 澪の表情から、さっきまで残っていた疲れが消えた。「画像はありますか」『あります』「年齢と既往歴、それから受傷からの経過時間をまとめてください。画像だけ先に見ても判断できませんから、採血結果と現在の循環状態も一緒に。あと、皮膚欠損の範囲を正面だけでなく側面からも撮ってください」『分かりました。すぐ送ります』「待ってください」 澪は一度言葉を切った。「私の名前は、外へ出さないでください。正式なコンサルテーションとして受けるなら、病院側と手続きをしてからにします。今は
last updateLast Updated : 2026-10-12
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第14話 見えていなかった三年間

第14話 見えていなかった三年間 午後二時過ぎ、蓮司が訪れたのは、都内にある小児リハビリテーション支援施設だった。 御堂ライフスタイルが直接運営に関わっている場所ではない。MIOが活動休止以前から衣料提供や素材開発に協力してきた施設の一つであり、今回の共同事業を進めるにあたって、実際の使用現場を見たいという名目で片桐が急きょ視察を調整した。 建物そのものは、蓮司が想像していた病院らしい無機質さとは少し違っていた。広い窓から午後の日差しが入り、廊下の壁には子供たちが描いた絵や季節の飾りが並んでいる。消毒薬の匂いはするが、それよりも食堂から漂ってくる甘いパンの香りの方が強かった。「こちらです」 施設長の案内で、蓮司と片桐は衣料支援室へ入った。 壁際には年齢も用途も違う服が並んでいる。見た目はごく普通のシャツやパーカー、ワンピースだが、よく見るとボタンの位置や縫い目、袖口の形が市販品とは少し違っていた。「これが、MIOさんの関わったものですか」 蓮司が尋ねると、施設長は頷いた。「正確には、MIOさんが初期設計に関わったシリーズを改良して使っています。子供は成長しますし、障害や治療内容によって必要なものも違いますから、完成品をそのまま使い続けるというより、考え方が残っているという方が近いですね」「考え方?」「服に身体を合わせるのではなく、身体に服を合わせる、です」 施設長は一着のパーカーを手に取った。「例えば、こちらは肩を大きく動かしにくい子向けです。普通の服なら腕を上げて袖を通さなければなりませんが、これは脇の部分が大きく開くので、腕をほとんど持ち上げずに着られます。ただし、見た目だけなら一般的な服とほとんど変わりません」 蓮司は手渡された服を見た。 確かに、説明されなければ分からない。「わざと分からなくしているんですか」「ええ。そこをMIOさんはかなり気
last updateLast Updated : 2026-10-13
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第15話 会いたい

第15話 会いたい 三日後の朝、蓮司の机には離婚届と、二つの法律事務所が作成した協議資料が並んでいた。 午後には、澪側の代理人を交えた最初の正式な離婚協議が予定されている。 結婚してから三年間、夫婦のことを話すために予定表へ時間を確保したことなど一度もなかった。それなのに、離婚を決めた途端、秘書が会議室を押さえ、弁護士が資料を作り、開始時刻と終了時刻まで明確に決められている。 随分と皮肉な話だと思う。 蓮司は離婚届を手に取り、自分の署名欄を見た。 まだ空白のままだ。 逃げるために署名していないつもりはない。 だが、そう思っているのが自分だけなら意味がないことも分かっている。澪から見れば、署名しないという行為そのものが離婚を引き延ばしているように見えてもおかしくない。「社長、そろそろ午前の役員報告です」 片桐が入ってきた。「ああ」 蓮司は離婚届をファイルへ戻す。 片桐は机上の書類を見たものの、何も言わずに予定表を確認した。「午後二時から、星野弁護士との協議です。こちらは顧問の藤原弁護士が同席します」「澪本人は?」「出席されます」 蓮司の手が止まった。「来るのか」「はい。先方からその旨、連絡がありました」「そうか」 たった二文字しか返せなかったのに、片桐は何かを察したようだった。「嬉しそうですね」「顔に出ていたか」「以前よりは」「余計な観察力を身につけるな」「社長が分かりやすくなっただけです」 片桐は淡々と資料をまとめる。 蓮司は反論しなかった。 会える。
last updateLast Updated : 2026-10-14
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第16話 元妻の価値

第16話 元妻の価値 翌日の午前九時、御堂ライフスタイル本社では、予定になかった臨時会議が開かれていた。 発端は、アルカディア・グローバルから届いた一通のメールだった。 今回のMIO復帰に伴い、共同ブランド事業の契約内容を再確認したい。 文面だけなら穏当だった。契約解除を求められたわけでも、条件変更を突きつけられたわけでもない。それでも、会議室に集まった役員たちの表情は硬い。 理由は単純だった。 御堂ライフスタイルが今後数年の成長戦略の柱に据えている新規事業の中で、アルカディアとの共同ブランドは最重要案件の一つだったからだ。「改めて数字を確認します」 事業企画本部長がモニターへ資料を映した。「MIO監修の新ラインについて、国内だけで初年度売上百八十億円、三年目に三百億円規模を見込んでいます。海外展開まで含めれば、さらに上振れする可能性があります」 別の役員が低い声で言う。「ブランドの話だけではないだろう。素材供給もアルカディア側だ」「はい。今回使用予定の特殊繊維については、アルカディア系列企業が主要特許を保有しています。代替素材へ切り替える場合、商品のコンセプト自体を再設計する必要があります」 蓮司は資料に目を落としていた。 話している内容はすべて理解している。 数日前までなら、誰より早くリスクと利益を計算し、アルカディア側の譲歩を引き出す方法を考えていただろう。 だが今日は、数字を見るたびに妙な感覚があった。 この巨大な案件の中心に、澪がいる。 数日前まで、自宅で自分の夕食を温め直していた女が。「社長」 企画本部長に呼ばれ、蓮司は顔を上げた。「何だ」「先方からの協議には、どなたを出席させますか。神崎CEO本人が出る可能性もあります
last updateLast Updated : 2026-10-15
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第17話 仕事と結婚は別です

第17話 仕事と結婚は別です 翌朝、御堂ライフスタイルの株価は、取引開始直後から大きく揺れた。 MIOとの共同事業が継続されるという期待から買いが入る一方、離婚協議の行方次第ではアルカディアとの関係まで悪化するのではないかという憶測も消えていない。ネットニュースには、真偽の分からない記事が次々と並んでいた。『MIO、御堂家との決別で大型契約白紙か』『離婚騒動が企業経営へ波及?』『アルカディア、御堂との提携見直しを検討との情報』 その最後の記事を読んだ蓮司は、社長室のソファに座ったまま眉を寄せた。「情報源は?」 向かいに立つ片桐がタブレットを確認する。「匿名の業界関係者、としかありません。アルカディアから正式な契約見直しの通知は来ていませんし、昨日の協議内容とも一致しません」「削除を求めるほどではないか」「現段階では、こちらが反応するとかえって大きくなると思います。広報からは『契約は予定通り進行中』という事実だけ出す案が上がっています」「それでいい。澪……佐伯さんの私生活については触れるな」 言い直してから、蓮司は自分でも僅かな違和感を覚えた。 会社で妻を旧姓で呼ぶ。 数日前までなら想像もしなかったことだ。 だが、仕事の場ではそれが正しい。 昨日、自分で役員たちへそう言った。「それと」 片桐が続ける。「アルカディア側から本日午後、商品仕様に関する対面協議の希望が来ています」「昨日やったばかりだろう」「昨日は契約条件が中心でした。今回は、来季投入予定の試作品についてMIO本人が修正を求めているそうです」「どの程度の修正だ」「かなり大きいようです」
last updateLast Updated : 2026-10-16
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第18話 世界が知っていた女

第18話 世界が知っていた女 MIOの復帰から一週間も経たないうちに、アルカディア・グローバルの広報部には、通常なら一か月かけても処理しきれない量の依頼が届いていた。 海外ブランドからの共同制作。 国際映画祭で使用する衣装の依頼。 美術館からの回顧展の打診。 大学からの特別講演。 慈善団体からのプロジェクト参加要請。 そのほかにも、著名な俳優や音楽家、王族関係者のスタイリストから、直接MIOへ連絡を取りたいという問い合わせが相次いでいる。 澪はアトリエの長机いっぱいに広げられた一覧を見て、額へ手を当てた。「三年間休んでいた人間への量じゃないと思うんですけど」 向かいに座る神崎は、コーヒーを飲みながら涼しい顔をしている。「三年間休んだからですよ。待っていた方々がまとめて動いています」「断ってください」「どれを?」「半分くらい」「雑ですね」「全部受けたら死にます」「それは困ります。ようやく戻ってきたのに、過労でまた三年消えられたら広報が泣きます」「広報だけですか」「私は怒ります」「そこは心配してください」 澪は一覧を一枚ずつめくった。 名前を見るたび、懐かしさが先に立つ。 三年前まで当たり前のように連絡を取っていた人たちだ。活動休止後も個人的なやり取りが完全に途絶えたわけではないが、仕事として戻るとなれば話は別だった。「この方、まだ現役なんですね」「あなたよりずっと年上なのに失礼ですよ」「最後に会った時、もう引退したいって三時間くらい愚痴を聞かされたんです」「世界的な映画衣装デザイナーに対する感想がそれですか」
last updateLast Updated : 2026-10-17
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第19話 それでも彼女は泣いていた

第19話 それでも彼女は泣いていた レセプションを終えてアルカディア所有のレジデンスへ戻ったのは、日付が変わる少し前だった。 澪は玄関の扉を閉めると、そこでようやく肩から力を抜いた。今日一日だけで何十人と話し、何度握手をしたか分からない。三年ぶりの再会を喜ばれ、復帰を祝われ、仕事の話を持ちかけられ、そのたびに笑って答えた。 嫌だったわけではない。むしろ嬉しかった。 自分がいなくなっても世界は普通に回っていると思っていたし、それでいいとも思っていた。それなのに、戻ってみれば待ってくれていた人がいた。三年前の続きを求めるのではなく、「今度は何を作るの」と楽しみにしてくれる人たちがいた。 それは、素直にありがたい。 だからこそ、一人になった途端に胸へ残った別の感情が、澪には腹立たしかった。「……似合ってる、ですか」 靴を脱ぎながら、自分で口にする。 たった一言だ。 しかも、特別気の利いた褒め方でもない。 世界的なデザイナーから今日着ていたドレスの構造を絶賛された。海外メディアからも写真を撮られ、ある有名女優からは「同じものを作ってほしい」とまで言われた。 それなのに一番残っているのは、蓮司の声だった。『そのドレス、似合ってる』「本当に遅いんですよ」 誰もいない部屋へ言ってみても、当然返事はない。 澪はバッグをソファへ置き、キッチンへ向かった。冷蔵庫から水を取り出し、グラスへ注ぐ。高級な家具と最新設備が揃っているのに、ここはまだ「家」という感じがしなかった。 不便ではない。 安全だし、必要なものも全部ある。 それでも三年間暮らした御堂邸とは違う。 あの家だって、最初から自分の家だったわけではなかった。広すぎる廊下も、使用人がいる生活も、澪には落ち着かなかった。
last updateLast Updated : 2026-10-18
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第20話 追いかけてきた夫

第20話 追いかけてきた夫 午後七時を少し回った頃、アルカディア・グローバル主催の小規模な展示会は、予定より二十分ほど遅れて終わった。 一般客を入れない関係者向けの内覧会だったこともあり、先日の復帰イベントほど騒がしくはない。会場にはファッション誌の編集者や取引先、素材メーカーの担当者が残り、展示された試作品を前にまだ話し込んでいる。 澪は最後の来客を見送ると、ようやく首の後ろへ手を当てた。「疲れました?」 隣で資料をまとめていた神崎に聞かれ、澪は素直に頷いた。「少し。今日は朝から打ち合わせばかりでしたから」「医療センターからも連絡が来ていましたよ」「知っています。帰ってから確認します」「帰ってから仕事をする人の台詞ですね」「今日は見るだけです」「信用しておきます。三割くらい」「低いですね」 言い返しながらも、澪自身あまり自信はなかった。 MIOとして表舞台へ戻ってから、時間の流れが急に速くなった気がする。デザインの仕事に加え、以前の取引先から次々と連絡が届き、医療関係者からも問い合わせが始まった。 世間では、病院で撮影された写真をきっかけに「MIOは医師なのではないか」という噂まで広がっている。 まだ正式には何も発表していない。 それでも昔の論文や研究記録を探し出す人が現れ、SNSでは半ば答え合わせのようなことが始まっていた。「明日は午前中を空けてあります」 神崎が言う。「休めという意味ですか?」「そうです」「午後からは?」「会議です」「結局仕事じゃないですか」「丸一日休ませたら、隠れて病院へ行くでしょう」「人を何だと思っているんです」
last updateLast Updated : 2026-10-19
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