妖怪を題材にした作品が好きなら、『ぬらりひょんの孫』は
akanameに近いキャラクターが登場するおすすめ作だ。水蛭子と呼ばれる濡れ髪の妖怪が登場し、主人公と敵対したり協力したりする関係性が面白い。伝統的な妖怪モチーフを現代風にアレンジした世界観も魅力で、妖怪ファンなら楽しめる要素が詰まっている。
『地獄先生ぬ~べ~』も古典的な妖怪ものだが、akanameのような湿気を帯びた存在感のキャラクターが随所に登場する。特に水関係のエピソードでは、じめじめとした不気味さとユーモアが絶妙に混ざり合った描写が見ものだ。90年代の雰囲気を残しつつ、妖怪の多様性を感じられる作品。
もっと日常寄りのテイストなら『妖怪ウォッチ』シリーズが軽妙で良い。akanameほど不気味ではないが、雨や水たまりに関連する妖怪たちがコミカルに描かれている。特にゲーム版ではさまざまな種類の水妖怪が収集要素として登場し、アニメとは違った楽しみ方ができる。
最近の作品だと『サ道』のような異色作も興味深い。銭湯を舞台にしたこの作品では、akanameのような水気を帯びた存在がサウナの妖精として登場したりする。妖怪ものとは一味違う、現代的な「湿り気」の表現が新鮮だ。