ゴージャスな線と大胆な構図が『Kekko Kamen Vol.1』の作画スタイルを際立たせている。特にキャラクターのプロポーションは現実離れしてるのに不思議と違和感がなく、むしろそれが作品のシュールなテイストとぴったり合ってる。
背景の描き込みも魅力的で、学校の階段や廊下のパースが意図的に歪ませてあることで、非現実的な緊張感を生み出してる。アクションシーンのフレーミングはほとんど漫画的な誇張で構成されてるけど、これが逆に動きの激しさを感じさせる。インクの滲みを活かしたタッチも、アナログ時代の熱量を感じさせるポイントだね。
Kekko Kamen Vol.1の登場人物たちは、過激な表現と社会風刺が混ざった独特の世界観で際立っています。主人公の美剣ちゃんは、一見普通の女子高生ですが、正義のためなら恥ずかしげもなく全裸で戦うという衝撃的なキャラクター。この矛盾こそが作品の魅力で、『社会の偽善を暴く』というテーマを体現しています。
反面教師的な存在である校長先生は、権力の乱用と変質性をキャラクター化したような人物。彼の異常な校則と美剣ちゃんとの対比が、教育現場への痛烈な批判となっています。生徒会長の如月さんは、一見優等生だが実は校長の手下という二面性があり、権力構造に組み込まれた人間を象徴的に描いています。
キャラクターデザインも意図的に過剰で、美剣ちゃんのマスクとブーツだけの姿は『本質こそが重要』というメッセージを感じさせます。各キャラクターが持つ寓意性と、エログロテイストの融合が、この作品を他にはない特別なものにしています。