何時間も画面の前で涙を流した後、『To the Moon』のような体験をもっと探していた時期があった。『GRIS』は言葉を超えた美しさで心を揺さぶる傑作だ。水彩画のような世界観と、喪失と再生をテーマにした物語が、プレイヤーを静かな感情の渦に巻き込む。主人公の少女の旅は、色が持つ意味と共に少しずつ変化していき、最後には言葉にできない充足感が残る。
もう一つ強く推したいのは『Spiritfarer』だ。死を優しく扱いながら、生きることの儚さと尊さを教えてくれる。船を操りながら様々な魂と出会い、別れを繰り返すゲームプレイは、まるで人生そのものを凝縮しているよう。キャラクターごとに紡がれるエピソードが、ジワジワと胸に迫ってくる。特に夜の海を航行するシーンは、星空と共に深い孤独と安らぎを同時に感じさせる。