もう一つお気に入りなのは、捜査シーンで使われるリズミカルなモチーフ。テンポがぐっと上がることで緊張感が生まれ、聞き手を現場に引き戻してくれる。どちらも単体で聴いても素晴らしいけれど、場面を思い出しながらプレイリストに組むと物語がまた違って楽しめる。『Sakurako-san no Ashimoto ni wa Shitai ga Umatteiru』の世界を反芻するのに最適な選曲だと思う。
サウンドトラックを繰り返し聴くと、作品ごとの“色”がはっきり見えてくる瞬間がある。『Kuroko no Basket』のサントラにもそういう決定的な一曲がいくつも入っていて、まずは試合の高揚感をそのまま閉じ込めたようなハイテンポのトラックを挙げたい。金管やエレキの歯切れが良く、リズムが前に出てくるタイプの曲は、実際の試合シーンの鼓動をダイレクトに呼び起こしてくれるから、聴くだけで胸がざわつく。個人的にはプレイリストの先頭に置いて、テンションを上げたいときによく使っている。
次に、静かなけれど芯のあるピアノ+弦楽のテーマも強く推したい。熱い展開の余韻やキャラクターの内面を描く場面で何度も流れるそれは、メロディがシンプルでありながら感情を積み上げる力がある。私は歌詞のない器楽が持つ純度に弱いので、ここをリピートして聴くことが多い。
最後は、勝利や覚醒を象徴するクライマックス寄りの曲。コーラスやオーケストレーションが加わって一気にスケールが広がるタイプで、聴き終えた後に晴れやかな疲労感が残る。曲ごとに使われる場面を思い出しながら順番に聴けば、アニメ本編のドラマが音だけで追体験できるはずだ。