『ストーリーテラー』という言葉を聞くと、まず思い浮かぶのはキャンプファイヤーを囲んで語り継がれる昔話のイメージだ。しかし現代では、その役割はあらゆるメディアに拡張されている。
ゲーム業界では、『The Last of Us』のようなナラティブ重視の作品がストーリーテラーの重要性を証明している。脚本家とゲームデザイナーの協働によって、プレイヤーを没入させる物語が生まれる。特にインディーゲームの世界では、『Disco Elysium』のように一人の作家の強いビジョンが作品の核になるケースも少なくない。
映画の世界では、従来の脚本家に加えて、ストーリーボードアーティストやVFXスーパーバイザーまでもが「可視化されたストーリーテリング」に参加している。マーベル映画の連続性を支えるエグゼクティブ・ストーリーエディターのような役職も興味深い。
物語を語るのが苦手な人の多くは、まず『聞き手の立場』を意識できていないケースが多い。大事なのは、相手がどんな情報を求めているのか、どんな流れなら理解しやすいかを想像することだ。
例えば、友達に旅行の話をする時、単に『駅に行って、新幹線に乗って、ホテルに着いた』と羅列するよりも、『駅の自動販売機で変なジュースを見つけた瞬間』とか『新幹線で隣に座ったおじいさんとの会話』みたいな具体的なエピソードを挟むと、ぐっと引き込まれる。『Five Elements of Storytelling』という本でも、細部の描写が感情を動かすと指摘されてたな。
あとは『失敗談』を恐れないのもコツ。完璧な話より、ちょっとしたハプニングがある方が共感を生む。『ディズニーランドで迷子になった話』とか、むしろそっちの方が記憶に残るよね。