八回も延期された結婚式、私は諦めることにした式の飾り付けについて話しただけなのに、婚約者の思い人が突然泣きながらその場を飛び出していった。
次の瞬間、悠真にビンタされて、私は床に倒れ込んだ。彼は歯を食いしばり、私を憎むような眼差しで見下ろしていた。
「ことは、お前ってそんなに結婚したいのか?まるで他に誰もお前をもらってくれないみたいに、必死で俺にしがみついて、結婚を急かして……!」
「一週間後の結婚式、延期だ!」
顔を押さえながらも、不思議と心の中は静かだった。
これで八回目だ、悠真が式を先延ばしにするのは。
二十八歳のときから彼を待って、気づけばもう三十歳を過ぎているのに、それでも答えはもらえない。
だから、今回はとても静かに荷物をまとめて、出ていくことを決めた。
この結婚、もう無理してしなくてもいいかなって思った。