攻略完成後、私は旅立った私は愛のためにこの攻略世界に残って八年目、元ヒロインが帰国した。
六歳になる息子が彼女を抱きしめて、小さな声で尋ねた。
「パパ、柚葉お姉さんを僕のママにしてもいい?ママは口うるさい悪女よ。家のメイドの方がよっぽど上品だよ」
これまで私を甘やかしてくれた男は、何も言わず、向かいに座る女性を情深く見つめている。
父子そろって、私を二人の幸福を邪魔する悪者だと思っている。
だから私は離婚協議書を置き、ためらうことなく家を出た。
しかしその後、私を必死に探していた父子は、涙をにじませて私の前に跪いた……