新しいパパとママとの巡り会い正月の前夜、私が窓をちゃんと閉めなかったせいで、妹がくしゃみをした。
父の楚山太郎(そやま たろう)と母の麻里子(まりこ)は怒って、私を家から蹴り出し、真っ暗な中で薪を拾ってこいと命じた。
家の中では家族が集まり、笑いながら妹にお年玉を渡している。
私は泣きもせず、騒ぎもせず、慣れた手つきで背負い籠を背に、風雪の中を山へ向かった。
けれど薪は見つからず、代わりに男を見つけてしまった。
彼の脚は岩の隙間に挟まれ、血まみれで見るからに痛々しい。
私に気づいた彼は、かすれた声で言った。
「お嬢ちゃん、俺を助け出してくれたら、何でも望みを叶えてやる」
私はぼんやりと顔を上げ、視線を合わせた。
「本当に?じゃあ、私のお父さんになってほしい」