暗流の先に春が咲く「この服、ちょっと露出が多すぎないかな……着なくてもいい?」
松原真菫は、手の中にある体をほとんど隠せない黒いフィッシュネットのドレスを見て、顔が真っ赤になった。
これを着て椎名和哉の誕生日パーティーに参加するなんて、考えただけで全身が燃え上がりそうだった。
「ねぇ、着てよ。上着を羽織るから、他の人には見えないって」
和哉は彼女の細い腰を抱きしめ、耳元で甘えるように囁いた。
「こんなに愛してるんだ。お前のためにたくさん尽くしてきたじゃないか。俺のささやかな誕生日の願い、一つくらい叶えてくれてもいいだろ?」