最近読んだ'四谷さん'と鬼をテーマにしたファンフィクションで、特に心に残ったのは『
月夜に咲く紅い花』です。人間と鬼の対立という設定を背景に、四谷さんが鬼の青年と出会い、二人が運命に抗いながらも深く結ばれていく様子が描かれています。
作者は二人の感情の変化を繊細に表現していて、特に四谷さんが鬼の本性を知りながらも惹かれていく心理描写が秀逸です。禁断の愛をテーマにしていますが、単なるロマンスではなく、種族間の確執や個人のアイデンティティの問題にも踏み込んでいて、深みがあります。
ラストシーンでは二人がそれぞれの立場を捨てて新しい関係を築く決意をするところで、涙なしでは読めませんでした。この作品はAO3でかなりの人気を集めていて、続編が待たれています。