ゲーム『FINAL FANTASY VIIリメイク』でミッドガルのスラム街から見上げるプレートの隙間から差す陽光を見た時、この言葉が脳裏をよぎりました。『なんて美だ』は、理屈を超えた直感的な感動にふさわしい表現です。文法としては『美』という名詞を感動詞的に用いる稀有なケースで、平安時代の和歌に通じる省略美があります。
映画『千と千尋の神隠し』で湯屋の幻想的な風景を見たとき、字幕では『How beautiful』と訳されていましたが、英語圏の友人たちは『What a breathtaking sight』とか『This is pure magic』って言うんですよね。文化によって美の捉え方が違って面白いです。
日本語の『なんて美だ』には驚きや感動のニュアンスが強いですが、英語だと『Stunning』『Gorgeous』『Magnificent』など、対象によって使い分けます。自然の風景なら『Awe-inspiring』、芸術作品なら『Exquisite』がしっくりくることも。『Beauty』という単語自体はシンプルすぎるので、ネイティブは形容詞や比喩を駆使して感情を表現する傾向がありますね。
個人的に好きなのは『It sings to my soul』という表現。『天使のたまご』のイメージを説明する時に使われていて、直訳できない情感が伝わってくるんです。字幕翻訳の限界を感じつつ、逆に言葉の壁を越えるような表現を見つけるのが楽しみになりました。