この曲を聴いたとき、最初に感じたのは不思議な懐かしさだった。作中で描かれる雑貨店の温かみと、歌の儚げなメロディがぴたりと重なっている。歌っているのはindigo la Endというバンドで、ボーカルの川谷絵音さんの声が物語の世界観をさらに深めている。
川谷さんの声質はどこか切なくて、でもどこか希望を感じさせる。『世界の終わりという名の雑貨店』の主人公たちが抱える悩みや葛藤を、音楽を通して共感させてくれる。特にサビの部分の歌詞「壊れかけの時計のように」というフレーズは、時間に翻弄される登場人物たちの心情をうまく表現していると思う。
この曲を聴くと、本を読んだ後に感じた余韻がさらに長く続くような気がする。音楽と文学のコラボレーションがこれほどまでに作品の魅力を引き立てるとは思わなかった。