復讐をテーマにしたゲームは、感情の高ぶりと深い物語性が特徴的で、プレイヤーに強い印象を残すものが多い。『The Last of Us Part II』は、復讐の連鎖がもたらす悲劇を描いた傑作だ。エリーの怒りと苦悩が画面から伝わってくる一方で、敵キャラクターにも深い背景があることを知り、複雑な感情に駆られる。暴力の描写が生々しいが、それがかえってテーマの重みを増す効果になっている。
『Dishonored』シリーズも復讐をモチーフにした隠密アクション。暗殺者のコルヴォが冤罪で囚われ、娘を救うために権力者たちに仕返しをするストーリーは、プレイヤーの選択によって結末が変化する。高潔な道を選ぶか、それとも血にまみれた復讐に溺れるか――道徳的なジレンマがゲームプレイに深みを与えている。
日本製では『朧村正』が斬新な和風復讐譚。死から蘇った主人公たちが、自らを滅ぼした者たちに刃を向ける。美しい絵巻のようなグラフィックと高速な斬撃アクションが、復讐の激情を見事に表現している。特に百姫編のラストは、切なくも清々しい達成感がある。
復讐物語の醍醐味は、単なる敵討ちを超えたところにある。これらの作品は、怒りの先にある空虚さや、赦しの可能性について考えさせてくれる。プレイ後にじわじわと余韻が残るタイプのゲームばかりだ。