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殺し屋は愛に復讐を誓う。
殺し屋は愛に復讐を誓う。
Penulis: 水沼早紀

■①

Penulis: 水沼早紀
last update Terakhir Diperbarui: 2026-01-14 01:08:34

この恋は、決して許されない恋のはずだった。

私たちは、やはり出会ってはイケなかった。

ねえ、真樹。あなたと出会わなければ私は、この恋に溺れることなんてなかったのにーーー。  

傷つくことも、揺らぐことも、好きになることもなかったのにーーー。

どうして私たちは、出会ってしまったのだろうか。

✱ ✱ ✱

「こんにちは、久城さん」

私は目の前のターゲットに向かって、微笑みを向ける。

「ん?誰だ、お前は?……っ!?」

「思い出してくれました? 久城和輝さん」

私の裏の職業は【殺し屋】だ。 依頼者から頼まれた人物を抹殺するのが、私の本当の仕事だ。

抹殺する方法はただ一つ。事故に見せかけて殺害すること。

事故に見せかけて抹殺するのが、私の殺し屋としての仕事だ。

だからこそ、ミスは絶対に許されないーーー。

「おま、お前……まさか!?」

「あら?あの時一夜を共にした私のこと、まさか忘れたとか言わないですよね? あんなに激しく私を抱いたのに?」

殺し屋である前に、私は一人の女。だから使えるものは何だって使う。

女の武器であるこの身体を使わない手なんてない。この身体を使って、私は殺し屋としての仕事を全うしている。

この身体をターゲットに捧げることに、なんの抵抗もない。 むしろ私にとっては、こんなの当たり前なのだから。

怖いものなんて、この私には存在しない。

「お前……やはりあの時の!」

「ようやく思い出してくれましたか?久城さん」

私には男なんて怖くない。 怖いのはただ一つ、自分だけ。 

「な、なぜ君がこんな所に!?」

「なぜ?そんなの決まってるでしょ? あなたを抹殺するため、ですよ?」

私の殺し屋としての口癖。それは【今宵、あなたを殺害させていただきます】だ。

「殺害……?この俺を?」

「ええ。正真正銘、あなたをよ」

私は絶対にミスはしない。 そしてこれからも、ミスは絶対に犯さない。

「ハハハッ!何をバカなことを! 冗談はよしてくれ!」

「冗談?あなたこそ、何を言っているのか分かってる? あなたにはこれが、冗談に見えるの?」

私はスカートのポケットから、潜ませていた拳銃を取り出す。

「ーーーっ!?」

「私は冗談なんか言わないですよ?久城さん」

その拳銃を久城和輝の額に向けて突き付けると、久城は怯えたような表情を向けた。

「おい、やめてくれ!頼む……!」

「やめてくれと言われても……上からの指示なので、やめることは出来ないわ。ごめんなさいね」

私はそう伝えると、拳銃の引き金をそっと引いていく。

「頼む!何でもするから! 頼むよ!殺さないでくれ!!」

「だから……やめることは出来ないって言ったでしょ」

私の仕事は殺し屋よ。殺し屋として、この仕事を全うするのは当たり前のこと。

ボスからの指示なのだから、必ず一発で仕留めてあげる。

「覚悟はいい?久城」

「う……うわああああっ!?」 

私はその後「久城、往生際の悪い男はモテないわよ」と言って、その引き金を久城のこめかみに向かって引いたのだったーーー。

✱ ✱ ✱

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